4.24衆院補選勝利条件は「安倍政治を許さない共闘」
2012年12月に発足した第2次安倍政権。
政権発足から3年3ヵ月が経過した。
安倍政権与党は衆議院において議席総数の3分の2、参議院で過半数の議席を占有し、暴走を続けている。
政権が長期化している最大の背景は、衆参両院がねじれの状況にないからである。
衆参ねじれの下では政権の暴走は許されない。
参議院における問責決議可決が政権の暴走を阻止する決定的な力を発揮する。
マスメディアが「ねじれの解消」と叫んで、2013年7月参院選の結果、ねじれが解消したが、ここから安倍政権の暴走が加速した。
私は、衆参ねじれ解消後の安倍政権の暴走を警告するために
『アベノリスク』(講談社)
を2013年7月の参院選に向けて上梓した。
そして、警告通りの大暴走が現実化したのである。
この意味で、「衆参ねじれ」は排除するべき事項ではなく、むしろ、歓迎すべき事象であると言ってもよいだろう。
今年は、そのねじれを生みだす起点になる参議院選挙が実施される。
参議院では、非改選議席の多数を現在の与党が占有しているから、与党をいっぺんに少数勢力に追い込むことは容易でない。
しかし、どんなことがあっても、安倍政権与党を後退させることが必要だ。
そのための環境は徐々に整いつつある。
重要な環境変化を四つ提示しておこう。
第一は経済環境の決定的な変化
第二は安倍政権与党のスキャンダル噴出
第三はTPPへの警戒感の強まりである。
そして第四は反自公陣営の共闘進展である。
金融市場で実質的に安倍政権が始動したのは2012年11月14日である。
野田佳彦氏と安倍晋三氏による党首討論で衆院解散が決まった。
ここから、いわゆるアベノミクス相場が始動した。
このアベノミクス相場が安倍政権浮上を支えた。
アベノミクス相場は
円安=株高
である。
ドル円相場は1ドル=78円から2015年6月に1ドル=125円に変化した。
日経平均株価は8664円から2016年6月に20868円に上昇した。
この円安=株高が安倍政権を支えた。
しかし、昨年6月を境に潮流が転換した。
円安は円高に転換し、株高は株安に転換したのである。
つまり、安倍政権の「上り坂」は、昨年6月を境に「下り坂」に転換したのである。
この「下り坂」の先に「まさか」が控えている。
衆参両院の多数議席を背景に暴走を加速する安倍政権与党。
総選挙で安倍政権与党に投票した主権者は、全体の4分の1に過ぎないのに、安倍首相は、この国の独裁者であるかのように暴走を続けている。
その傲慢さ、驕りのなかから、緩みが広がっている。
昨年8月以来、
武藤貴也衆院議員(離党)
甘利明経済相(閣僚辞任・入院)
宮崎謙介衆院議員(議員辞職)
丸山和也参院議員(オバマ大統領=黒人=奴隷発言)
大西英男衆院議員(「巫女のくせに」、「巫女さんを誘って札幌の夜に」発言)
審議中に居眠り、携帯電話いじり、読書などに没頭した松島みどり衆院議員
その他、自民党の地方議員などの暴言は枚挙に暇がない。
主権者にとって何よりも切実な問題は経済問題だろう。
安倍政権を取り巻く風向きは明らかに逆風に転じている。
この風のなかで実施される参院選。
最後の決め手になるのは、反自公陣営の連帯である。
「安倍政治を許さない!」
と考える主権者は、共産党と連携することを歓迎している。
共産党との連携なくしていまの政治情勢を変えることは不可能である。
だからこそ、安倍官邸は共産党を含む野党共闘を、何とかして壊そうとしている。
敵が何をもっとも嫌っているのか、何をもっとも恐れているのかが分かれば、行動は取りやすい。
安倍官邸は共産党を含む野党共闘を阻止するために、ありとあらゆる手を尽くしてくるだろう。
だからこそ、何があっても共産党を含む共闘を実現することを考えるべきだ。
これをやり抜けば、必ず結果がついてくる。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第1404号「「下り坂」アベノミクス朽ち果て選挙は「まさか」」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062880598/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4062880598&linkCode=as2&tag=miyokotk2011-22" target="_blank">amazonで詳細を確認する
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:鹿砦社 |
« 梅でもさくらでも共産生活排除なら花は咲かない | トップページ | TPP審議紛糾をまったく伝えない腐敗マスメディア »
「2016年参院選」カテゴリの記事
- 北海道・奥羽越列藩同盟が参院選で大勝利(2016.07.11)
- 参院選 全員参加で 日本を変える!(2016.07.10)
- 4分の1の少数に日本を支配させない(2016.07.09)
- 投票率引き上げてメディア誤報を転覆させる(2016.07.08)
- 騙されるな!あなたの一票が日本を救う!(2016.07.07)
« 梅でもさくらでも共産生活排除なら花は咲かない | トップページ | TPP審議紛糾をまったく伝えない腐敗マスメディア »