安倍政治を終わらせるための大同団結・連帯
日本国憲法の三大原理は
平和主義
基本的人権の尊重
国民主権
である。
平和と人権を守るため、
国民主権
という政治の仕組みを用いることを定めた。
これが日本国憲法である。
そして憲法は、権力者が勝手に破壊せぬよう、高い砦を築いている。
権力者であっても憲法の前には従順でなければならぬ。
権力者の行動を縛るために憲法が定められている。
これが「立憲主義」と呼ばれる考え方である。
その憲法が安倍政権の暴走、横暴によって危機に直面している。
この暴政を取り払うことが、日本の民主主義にとって最重要、最優先の課題である。
国民主権の考え方は、権力を創出するに際して、主権者が主役であるとの考え方だ。
主権者が選挙で国会議員を選ぶ。
そして、選出された国会議員のなかから内閣総理大臣が選出され、内閣を組織する。
この内閣が行政権を有することになる。
主権者の意思によって内閣が創設されることが重要なのだ。
しかし、選挙の制度によっては、主権者の意思が正しく反映されないことも生じる。
現在の衆議院議員総選挙においては、
295人がの小選挙区で選出され、
180人が比例代表選挙で選出される。
このうち、295人を選出する小選挙区では、1位の得票を得た者だけが当選し、それ以外の候補者は落選する。
2位以下の候補者への投票は「死票」になってしまう。
民意の分布の状況と選出される議席数の分布の状況に大きなズレが生じる。
これが小選挙区制の最大の短所である。
民意の分布と議席配分の分布を一致させようとするなら、全議席を比例代表で選べばよいということになる。
事実、そのように選挙制度を改変するべきだとの意見は存在する。
これに対して、小選挙区制度を用いると、政権交代が生じやすいとの反論がある。
二大政党体制が確立されている国では、小選挙区制を活用することによって、比較的頻繁に政権交代を実現させているケースがある。
これが小選挙区制の長所であるとされる。
一長一短があるのが現実である。
2014年12月14日の総選挙では、自公の与党が獲得した得票は、全有権者の24.7%であったのに対し、自公以外の政党が獲得した得票は全有権者の28.0%だった(比例代表)。
しかし、議席配分は、自公が68.4%、自公以外が31.6%だった。
得票率と議席占有率に著しい相違が生じた。
安倍政権は議会の多数議席を背景に横暴な政治運営を進めているが、厚い国民支持に支えられているわけではない。
全有権者の4分の1の支持しか得ていないのに、衆議院の7割の議席を占有して、この数の力にモノを言わせて、暴走しているというが実態である。
自民党単独では、全有権者の17.4%の支持しか得ていない。
主権者全体の6人に1人しか自民に投票した者はいないのだ。
この現実をしっかりと見据えて、これからの政治を考えなければならない。
何よりも重要なことは、いまの安倍政治ではダメだと考える主権者が、選挙に際して、統一行動を取ることだ。
選挙制度が悪いと叫んでみても、選挙制度がすぐに変わるわけではない。
現在の選挙制度の下で、安倍政治の横暴を許さないための方策を考えなければならないのだ。
それは、政策を軸に、主権者が支持する候補者を、各選挙区で一本化することである。
これを実現する上で、最大の鍵を握るのは共産党である。
その共産党が、主権者の大同団結に大いに歩み寄っている。
この機会を生かさずに、現在の政治状況を変えることはできない。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第1377号「安倍政治をストップさせるために市民が連帯する」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062880598/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4062880598&linkCode=as2&tag=miyokotk2011-22" target="_blank">amazonで詳細を確認する
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:鹿砦社 |
« 上海G20声明政策総動員の有言実行が鍵 | トップページ | まずは小異を残して大同につく野党共闘の実現を »
「政策連合(平和と共生)=ガーベラ革命」カテゴリの記事
- youtube開設とデモ・イベント動画(2025.06.08)
- 民主主義が機能している韓国(2025.06.05)
- しょぼい減税を-ぶっ壊す!(2025.05.11)
- 5.29PM3ガーベラの風国会イベント(2025.05.05)
- いま考えるべき政治の原点(2025.02.10)