NHK橋下維新大応援活動裏側に蠢くCIAの影
永田町の発想では、政治の刷新、政界の再編は既存の政党主導ということになる。
政党とは、政治理念、政治哲学、基本政策方針を共有し、その政策を実現するための政治家および支持者の集団であるから、本来は、政治刷新、政界再編は政党が主導するべきものである。
主権者は政党活動を通じて国政に働きかける。
これが基本だ。
しかし、現在の政党の状況を見ると、こうした原則論に乗ることはできない。
なぜなら、政党が政党としての体を為していないからだ。
維新が内紛で混迷を深めているが、これは、橋下徹氏が大阪府知事選、大阪市長選のために、宣伝効果を狙って仕掛けられたものなのだろう。
しかし、その当事者の橋下徹氏は大阪都構想の住民投票で、
負ければ政治家をやめる
ことを公言し、現実に住民投票で負けたから、政治家引退を宣言した人物である。
政治家の資質で何よりも重要なことは
「言葉に対する責任」
だ。
とりわけ、出処進退に関しての言葉は重い。
橋下徹氏はすでに過去の人物である。
「政治家をやめる」と宣言したのだから、この言葉に責任を持つべきだ。
とはいえ、もともと無責任な人物に「責任を持て」を言っても、健忘症の人に、「ものごとを忘れるな」と忠告するのに近い。
無責任な人物は、あらゆることに無責任であるものだ。
問題は、社会の側の、このような無責任人物に対する対応だ。
無駄な血税を注いで住民投票を強行し、見事に敗北し、「敗北したら政治家をやめる」と宣言したのだから、もうそれ以降は、相手にする必要がないのだ。
記事でもニュースでも一切取り扱わない。
これが正しい対応だ。
一切、メディアが報じなければ、自然消滅は必然だ。
無視されて自然消滅して当然のこれまでの経緯である。
ところが、日本の腐敗したマスメディアが、橋下維新を誇大宣伝し続けている。
ここに、この国の堕落、薄汚さが象徴的に表れている。
裏で糸を引いているのは米国であると私は確信する。
その中心はCIAであると思われる。
1993年に細川政権が樹立されて以降、米国は日本政治に対する監視を強めている。
そして、メディアに対するコントロールを強化しているのだ。
政治権力によるメディア・コントロールが激化したのは2001年発足の小泉純一郎政権からだが、これは、小泉純一郎政権が米国傀儡政権であったことと無関係ではない。
米国は小泉政権発足の時点から、日本に対する情報統制を著しく強化し始めた。
そして、米国が最大の警戒をし続けてきた人物が小沢一郎氏であった。
小沢氏に対する締め付けは、1996年に竹下登元首相が小沢氏攻撃のためのマスコミ連絡会=「三宝会」を組織した時点から本格的に始動している。
そして、いまなお、「三宝会」人脈が、日本のマスメディア業界を跋扈(ばっこ)しているのだ。
米国は日本に日本一新政権が誕生することを阻止するために、あらゆる手段を用いている。
それでも、小沢-鳩山ラインが2009年に日本一新政権を樹立してしまった。
これを阻止するため、そして、樹立されたのちは、これをせん滅するため、ありとあらゆる暴虐の限りが尽くされてきている。
その一環として展開されてきたのが、
「偽装CHANGE」勢力の創作だ。
流れの発端は、2008年放映のテレビドラマ「CHANGE」。
その延長上に「みんなの党」の創設があり、そのまた延長上に、
「橋下維新の誇大宣伝活動」
がある。
狙いは、日本の二大政党体制が、
自公と日本一新勢力
になることを阻止して、
自公と偽装CHANGE勢力
になるように誘導することだ。
だから、NHKが橋下維新の誇大宣伝の先頭に立ち続ける。
CIAの介入なしに、こうした露骨な偏向はあり得ない。
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