9月10日議員会館で小林節・伊藤真氏に学ぼう!
95日もの大幅会期延長を行った第189通常国会が9月27日に会期末を迎える。
暴政を繰り広げる安倍晋三政権は、この国会で安保法案=戦争法案を強行制定しようとしている。
日本国憲法は国権の最高機関として国会を位置付けているから、国会の決定には重みがある。
国会が決定することを否定することは容易でない。
国会は基本的に数の論理で動く。
安倍政権与党は衆院の3分の2、参院の過半数を占有しているから、
暴政
が可能になる。
暴政を阻止するためには、最終的には、国会の議席構成を変えるしかない。
来年夏の参院選、そして、いつあるか分からない次の総選挙に向けて、戦略、戦術を練ることが何よりも重要になる。
国会は国権の最高機関であるから、強い権能を持つ。
しかしながら、国会の多数議席を占有していれば、何をやってもよいというわけではない。
日本国憲法は国民主権を明記している。
日本国憲法前文には、
「主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」
と明記されている。
安倍政権の政治を
「暴政」
と呼ぶのは、安倍政権が強行に推進する政策に、
主権者の多数が反対の意思を表明している
からである。
国会の多数議席を占有していれば、何をやっても構わない、
憲法解釈だって変えて構わない
というのは、大きな間違いである。
安倍政権はこの国会で、
憲法が禁止している集団的自衛権行使を容認する法律を強行制定しようとしている。
8月30日には、12万人もの主権者が国会を包囲して、戦争法案阻止を訴えた。
デモに参加したのは、この法案に反対する主権者のごく一部である。
氷山の一角だ。
目に見える12万人の下に、巨大な主権者の塊がある。
これを軽視する、蔑視する者は、民主政治の基本さえ理解していない馬鹿者である。
主権者がなぜ自発的に立ち上がっているのか。その意味さえ理解できないのだ。
安倍政権は参議院審議が十分に行われていないのに、審議を打ち切り、
9月15日(火)に中央公聴会を開催し、
9月16日(水)にも、参院委員会で強行採決する構えを示している。
15日に中央公聴会を開くことに賛成したのは、自公の与党だけでない。
日本を元気にする会、次世代の党、新党改革
も賛成に回っている。
戦争法案可決を支援している政党が、自公両党以外にも存在することを、私たちは明確に認識しておかねばならない。
この緊迫する国会情勢のなかで、
明日、9月10日(木)午後6時から、
衆議院第一議員会館多目的ホールにおいて、
オールジャパン平和と共生=AJPaC(エイジェイパック)
主催
テーマ別勉強会vol.2「戦争法案を許さない!」
が開催される。
講師は
伊藤 真 氏(弁護士・伊藤塾塾長)
小林 節 氏(慶應義塾大学名誉教授)
(50音順)
である。
小林節氏は、政局の潮目を変えた、6月4日の衆議院憲法調査会での「安保法案は違憲」の陳述を行った憲法学者の一人でもある。
伊藤真氏は、昨日9月8日の平和安全法制特別委員会で参考人として意見を後述した憲法学者・弁護士の一人である。
伊藤氏は参考人質疑で
「安保法案が憲法上許されているのか否かの議論が十分なされているとは思わない。
法案は国民主権、民主主義、憲法9条、平和主義、立憲主義に反する。
直ちに廃案にすべきだ。」
と述べた。
明確かつ説得力のある論陣を張っている。
9月10日(木)のテーマ別勉強会に、一人でも多くの主権者が参加し、主権者の力で戦争法案を阻止してゆかねばならない。
日本政治を「戦争と弱肉強食」から「平和と共生」に変えるための市民連帯運動
[オールジャパン平和と共生]は、
10月8日(木)午後6時から総決起集会を開催する。
一人でも多くの主権者の参集を広く呼びかけて欲しい。
10月8日(木)午後6時
東京永田町の憲政記念館
[オールジャパン平和と共生]総決起集会
運動への賛同表明(ニックネームも可)は
https://www.alljapan25.com/approval/
続きは本日の
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