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2015年8月13日 (木)

鳩山元首相が示す正しい歴史への向き合い方

歴史に向き合うとはどのようなことか。


歴史の真実を見つめ、その真実に基づいて自省し、未来に向かくことである。


歴史から目をそらし、自己を正当化して、未来を誤ることではない。


敗戦50年の節目に、村山富市首相が「談話」を発表した。


国会決議は行われなかったが、日本の戦争責任を明らかにしたものである。


「侵略」、「植民地支配」、「痛切な反省」、「心からのおわび」


の文言が明記された。


歴史に向き合い、未来を切り拓くための「談話」であった。


この「村山談話」によって、歴史問題には一つの区切りがつけられた。

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この「談話」を踏まえて、日本は近隣諸国との友好関係構築に力を注ぐべきである。


ところが、安倍晋三氏がこの問題を蒸し返した。


新たに「談話」を発表することを表明し、そのなかで、「村山談話」に明記された


「侵略」、「植民地支配」、「痛切な反省」、「心からのおわび」


の文言を除去したいとの思惑が示されてきた。


これは、正しい歴史への向き合い方ではない。


過去の過ちを正視し、それを認めたうえで反省し、謝罪する。


そして、正しい未来を構築することを指向する。


これは間違った行動ではないのだ。


その正しい歴史への向き合い方を否定し、自己正当化に走っても、得るものは何もない。

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鳩山友紀夫元首相が8月12日、日本が朝鮮を植民地支配した時代に独立活動家を収監したソウルの西大門刑務所跡地を訪問し、独立活動家らをしのぶ記念碑に献花したうえで、靴を脱いでひざまずき、7秒間合掌した後に頭を下げた。


鳩山元首相は内外の記者団に


「(植民地統治をした日本が)拷問というひどい仕打ちを与えてしまい、命を奪うことまで平気でやったことに、心からのおわび、追慕の思いをささげたい」


と述べた(共同通信)。


また安倍晋三首相が発表する戦後70年談話について


「植民地統治や侵略、それらへの反省と謝罪が当然含まれなければならない」


と述べた。


これこそが、歴史に向き合う正しい姿勢である。


歴史に向き合い、過去の過ちを反省して謝罪する行為は、賞賛こそされるべきものであって、避難されるべきものでない。


反省し、謝罪する行動は、自信と勇気がなければできないことである。


自信と勇気がない人間は、過ちを過ちとして認めることもできなければ、反省し、謝罪することもできないのだ。


真実を正視し、認めるべき過ちを認め、反省し、謝罪する。


このことによって、和解が成立するのである。


和解によって、未来が開けるのである。

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米国の映画監督であるオリバー・ストーン氏が一昨年の8月6日、原爆の日に広島で講演した。


オリバー・ストーン氏はこう述べた。


「第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。両者を並べて比べてみよう。


ドイツは国家がしてしまった事を反省し、検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後のヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。


ドイツは、60年代70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な力となった。


平和のためのロビー活動を行ない、常に反原子力であり、アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを拒否し続けてきた。


2003
年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、ドイツのシュローダー首相は、フランス、ロシアとともにアメリカのブッシュ大統領に“No”と言ったのだ。


しかし、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、そして音楽、食文化の日本だった。


しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。


それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。


いやひとりいた。それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマにやめさせられた人だ。」


オリバー・ストーン氏が「いやひとりいた」と述べた、その元首相こそ、鳩山友紀夫氏である。

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