« 維新から大戦、敗戦から現代に連なる不断の水脈 | トップページ | 【オールジャパン:平和と共生】連帯運動を始動する »

2015年5月 8日 (金)

原発・憲法・TPP運動体の連携・連帯運動の展開

「平和と共生の連帯運動」


の目的は主権者の連帯の実現である。


主権者の多数が安倍政権の政策運営に賛同していない。


日本各地の火山活動の活発化が伝えられている。


このことは、とりもなおさず、日本の原発の危険性の高まりを意味する。


東京電力福島第一原発の過酷事故が発生した原因に地震と津波があったことは間違いない。


事故発生の詳細な原因はまだ解明されていないが、地震と津波が原発の電源喪失の原因になったことは疑いようがない。


原発が内包する過酷事故発生のリスクのなかで、最大のものが地震と津波である。


昨年は御嶽山で大規模な水蒸気噴火があり、多数の尊い命が失われた。


宮城県と山形県にまたがる蔵王でも火山活動が活発化している。


九州でも熊本県の阿蘇山や鹿児島県の桜島の火山活動が活発化している。


首都圏でも箱根山の火山活動が活発化し、水蒸気爆発の可能性さえ指摘されている。


地震学の権威である神戸大学名誉教授の石橋克彦氏が指摘するように、日本はいま、地震と火山活動の活動期に突入しているのである。


安倍政権が再稼働のトップバッターに据えている鹿児島県の九州電力川内原発は五つの活動中のカルデラに隣接しており、これらの火山活動が活発化する場合、火砕流が原発にまで到達する恐れさえ指摘されている。

人気ブログランキングへ

このなかで原発を再稼働させるというのは「狂気の沙汰」である。


福井地方裁判所の樋口英明裁判長は、大飯原発の運転差止訴訟で運転中止命令を発した。


また、高浜原発の運転中止を求める仮処分申請では、運転中止を命ずる決定を示した。


樋口裁判長は、現在の状況で原発の安全性は確保されていないことを厳しく指摘した。


安倍政権は原子力規制委員会に規制基準を作らせ、この規制基準をクリアした原発を再稼働させる方針を示しているが、樋口裁判長は原子力規制委員会が設定した規制基準が原発の安全性を担保するものではないことを指摘した。


そして、この基準で原発を再稼働させることは、日本国憲法が保障する人格権、生存権に反すると指摘したのである。


日本国憲法第13条は、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利について、国が最大の尊重をすることを義務付けている。


安全性が確保されていない原発を稼働させることは、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利を侵害するものである。


したがって、日本国憲法の規定により、国は原発の再稼働を認められないのである。


これが日本の司法が示した判断である。

人気ブログランキングへ

安倍政権は集団的自衛権の行使を容認する方針を示している。


しかし、これも憲法違反の暴挙なのである。


日本国憲法第9条は、


国際紛争を解決するための手段として、


国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使を


永久に放棄する


ことを定めている。


「集団的自衛権の行使」



「国際紛争を解決するための手段として、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使を行うこと」


であり、日本国憲法第9条が明確に禁止している行為である。


したがって、憲法を改定しない限り、日本は集団的自衛権を行使できない。


ところが、安倍首相はこれを強引に推進している。

人気ブログランキングへ

TPPは国民の利益を増大させることを目的とした仕組みではなく、大資本の利益を極大化させるための仕組みである。


そして、TPPには致命的な欠陥、本質的な大問題がある。


それは、TPPが国の主権を喪失させる側面を有していることである。


具体的にはTPPに盛り込まれるISD条項が問題なのだ。


TPPの問題は無尽蔵に広がるが、とりわけ重大であるのがISD条項が盛り込まれているという点である。

 

「平和と共生のための連帯」運動は、


原発、憲法(集団的自衛権)、TPPの問題を軸に、安倍政権に立ち向かっている多数の市民の連携を図るための運動である。


多種多様な運動体、グループ、団体が、熱心に活動している。


しかし、各グループが乱立して、ばらばらに活動していたのでは、安倍政権を打倒して、政治権力を掌握することが難しい。


そこで、志を共有する市民、団体が連携する仕組みを構築することが求められているのである。


そのための運動を展開することを目指しているのだ。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第1141号「多数乱立市民運動の大連立実現を目指す」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

日本の奈落 (TRI REPORT CY2015)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射-

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

価格:2,100円 通常配送無料

出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

« 維新から大戦、敗戦から現代に連なる不断の水脈 | トップページ | 【オールジャパン:平和と共生】連帯運動を始動する »

政策連合(平和と共生)=ガーベラ革命」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 原発・憲法・TPP運動体の連携・連帯運動の展開:

« 維新から大戦、敗戦から現代に連なる不断の水脈 | トップページ | 【オールジャパン:平和と共生】連帯運動を始動する »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ