千秋楽古賀対古舘決戦・突き倒しで古賀の勝ち
ドイツのルター派牧師であり、反ナチ運動組織告白教会の指導者マルティン・ニーメラーの言葉に由来する
「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
と題する詩。
ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
(ニーメラー財団が提示する詩の邦訳)
そして、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉がこれ。
「あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように
するためです。」
ガンジーは次の言葉も残している。
「恐怖に屈すれば、真実さえも抹殺されてしまう。自らが正しいと信ずることを恐れずに実行するのです。」
「たとえあなたが少数派であろうとも、真実は真実なのです。」
「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。」
「臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、勇敢なる精神をもつ者は、1人戦うことを誇りとする。」
そして、このガンジーは、第二次世界大戦中の1942年7月26日に
「すべての日本人に」
と題する公開文書を発表した。
「私は、あなたがた日本人に悪意を持っているわけではありません。
あなたがた日本人はアジア人のアジアという崇高な希望を持っていました。
しかし、今では、それも帝国主義の野望にすぎません。
そして、その野望を実現できずにアジアを解体する張本人となってしまうかも知れません。
世界の列強と肩を並べたいというのが、あなたがた日本人の野望でした。
しかし、中国を侵略したり、ドイツやイタリアと同盟を結ぶことによって実現するものではないはずです。
あなたがたは、いかなる訴えにも耳を傾けようとはなさらない。
ただ、剣にのみ耳を貸す民族と聞いています。
それが大きな誤解でありますように。
あなたがたの友 ガンディーより。」
テレビ朝日「報道ステーション」から降ろされる古賀茂明氏が、3月28日、最後の番組出演で古館伊知朗氏とバトルを演じた。
古賀氏は、2月12日の施政方針演説で安倍晋三氏が用いた
「列強」
という言葉に対する違和感を指摘した。
安倍氏は施政方針演説でこう述べた。
「明治国家の礎を築いた岩倉具視は、近代化が進んだ欧米列強の姿を目の当たりにした後、このように述べています。
「日本は小さい国かもしれないが、国民みんなが心を一つにして、国力を盛んにするならば、世界で活躍する国になることも決して困難ではない。」
明治の日本人に出来て、今の日本人に出来ないわけはありません。今こそ、国民と共に、この道を、前に向かって、再び歩み出す時です。
皆さん、「戦後以来の大改革」に、力強く踏み出そうではありませんか。」
古賀氏は、この言葉の「歪み」について、あるサイトへの寄稿文で次のように指摘している。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42480
「列強という言葉の意味は時代とともに変遷している。安倍総理が引用した岩倉具視が憧れを抱いた『列強』とは、明治時代の帝国主義で世界の覇権を争い、領土を含めた各国の膨張主義の競争の中で、大きな力を持つ国々を指している。
鎖国の結果、これらの列強国に大きな遅れをとった<(日本の)国民みんなが心を一つにして、国力を盛んにする>というのは、まさに当時の国策、富国強兵・殖産興業に国民を駆り立てようということを意味している。
安倍総理は、これを理想として掲げ、<明治の日本人に出来て、今の日本人に出来ないわけはありません>と我々国民を鼓舞したのである。
私は、これを聞いて、「冗談じゃない」と思った。私は、そんなことを目指して心を一つにするつもりなどない。ここでも、「I am not ABE」と叫びたくなった。」
ガンジーの言葉は、まるで、安倍晋三という人物を目の前に置いて、発せられているかのような感を与える。
「臆病者は数の力を喜ぶ。」
「弱い者ほど相手を許すことができない。」
「許すということは、強さの証だ。」
そして、極めつけはこのくだり。
「今では、それも帝国主義の野望にすぎません。」
「世界の列強と肩を並べたいというのが、あなたがた日本人の野望でした。」
心を鼓舞する言葉がこれである。
「たとえあなたが少数派であろうとも、真実は真実なのです。」
「勇敢なる精神をもつ者は、1人戦うことを誇りとする。」
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