25%運動の成就で日本政治が根底から変わる
新しい政党
「生活の党と山本太郎となかまたち」
の共同代表に、小沢一郎氏と山本太郎氏が就任し、共同で記者会見を行った。
安倍政権与党が衆参両院の多数議席を占有して、日本政治を独裁的に支配する状況が生じているが、昨年12月の総選挙において、自民党が獲得した得票は、全有権者の17.4%(比例代表)に過ぎなかった。
公明党を合わせても24.7%であった。
2009年総選挙で民主党が大勝した際の民主党の得票率が29.1%だったことと比較しても、自民党が獲得した得票は、全有権者を分母とすれば、極めて低いものに過ぎなかった。
しかし、小選挙区制の特性、自民に対峙する国民政党の不在という要因により、安倍政権与党が国会多数議席を占有する状況が生まれているのである。
安倍政権の政策運営に賛同しない立場の主権者は、今後の国政選挙を通じて、安倍政権の議席数の削減を実現し、安倍政権を退場させ、日本の政策路線を抜本的に修正する必要があると痛感している。
その道のりは長く、また平坦ではないと推察されるが、必ず成し遂げなければならない課題である。
安倍政権に危うさを感じる主権者からすれば、現状は絶望的であるが、私たちは希望を捨ててはならない。
米国の黒人指導者であったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は、
“I have a dream.”
と述べた。
そして、遂に1964年、公民権法が制定され、人種差別が大幅に排除されることになった。
キング牧師は、“I have a dream.”の演説のなかで、
「絶望の山に分け入り、希望の石を切り出す」
と述べた。
この姿勢を忘れてはならないのである。
私たちは、
「絶望の山に分け入り、希望の石を切り出す」
のである。
小沢一郎氏は、2010年9月14日の、民主党代表選において、
「私には夢がある」
という名演説を行った。
歴史から不正と謀略を取り除くことが可能であるなら、2010年9月14日、民主党代表には小沢一郎氏が選出され、小沢一郎内閣が誕生していたはずである。
ところが、この選挙では、大がかりな不正が行われたと推察される。
小沢氏の代表選出が阻止され、菅直人氏が選出された。
日本政治史が謀略によって歪められ、破壊されたのが2010年である。
この延長上に、
菅直人、野田佳彦、安倍晋三に連なる、日本政治暗黒への転落の歴史が描かれることになったのである。
さらにさかのぼれば、謀略の巨大な力が加えられたのは2009年である。
2009年3月3日、西松事件の謀略が火の手を上げて、小沢一郎氏を狙撃した。
戦後最大、最悪の政治謀略事案と言ってよい西松・陸山会政治謀略事案が実行されなかったなら、2009年に小沢一郎政権が誕生していた。
日本の正史は完全に踏みにじられ、書き換えられてしまったのである。
そして、第二の政治転覆が2010年9月14日の民主党代表選であった。
小沢一郎氏の当選は破壊され、菅直人氏が民主党代表、ならびに内閣総理大臣の地位に居座った。
そして、第三の政治転覆が2012年12月に挙行された。
この選挙の目玉は「生活の党」(当時の「未来の党」)であった。
主権者を裏切った民主党から、民主党の良心が分離独立した。
これが「国民の生活が第一」(=「未来の党」=「生活の党」)であった。
民主が主権者の信頼を失うなかで、主権者との約束を守りとおそうとしたのが「生活の党」であった。
当然、選挙の台風の目は「生活の党」であるはずだった。
しかし、日本の既得権勢力は、「生活の党」を潰すことを最大の目標に据えた。ここで大がかりな不正選挙が実行されたと考えられる。
その延長上に、現在の安倍暴政がある。
これを排除すること。これなくして、主権者の幸福は実現しない。
「生活の党と山本太郎となかまたち」
は、絶望の山のなかから切り出した希望の石なのである。
続きは本日の
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