歴史の退行に歯止めをかけ日本政治を再刷新する
本ブログを開設して6年半、メルマガの刊行を開始して3年1ヵ月の時間が経過した。
本日、メルマガ第1000号の発行を行う。
ブログは本年前半に1億PVを突破した。
「光陰矢の如し」というが、時の過ぎ去るのは本当に早い。
本ブログ、メルマガを支えて下さっている読者の皆様に、心よりお礼を申し上げたい。
自分自身が巻き込まれた冤罪謀略事案の真相を解明すること、そして、日本政治を刷新することを目指し、誠に微力ではあるが、情報発信を続けている。
さまざまな情報が氾濫するなかで、私の主張に耳を傾けて下さっていることに心より感謝の気持ちを表したい。
日本にとっても、私にとっても激動の時代が続いている。
2009年8月30日の選挙により、政権交代の大業が成就した。
政権交代の意義は限りなく大きなものであったが、政権交代は日本政治刷新の第一歩であって、ゴールではなかった。
2010年7月の参院選に勝利して、初めて新政権の基盤は強固なものになる。
この参院選に勝利することが、日本政治刷新を現実のものにするために必要不可欠であった。
だからこそ、2009年8月総選挙を受けて政権交代が成就した際、私は、本当の勝負は2010年7月の参院選にあることを強調した。
同じ見解を表明していたのは小沢一郎民主党幹事長(当時)だった。
日本政治刷新とは、日本政治の実権を握る主体の交代を意味する。
戦後日本の政治を支配してきた三つの存在がある。
米国、官僚、大資本
である。
そして、この三者と結託して、支配者の一翼を担ってきたのが、
与党政治屋、電波産業=マスコミ
である。
私は、この五者を
米・官・業・政・電
の利権複合体(悪徳ペンタゴン)と称している。
この
米・官・業・政・電
の五者が支配する日本政治を
主権者国民
が支配する日本政治に転換すること。
これが、政権交代の実現によって目指された目標である。
2010年7月の参院選で、「主権者による政治体制確立」を目指す勢力が勝利すれば、衆参ねじれは解消し、本格的に日本政治の刷新が進むはずであった。
しかし、逆の側から見れば、日本を支配してきた米・官・業・政・電のピラミッド利権複合体は、2010年参院選での情勢転換を至上命題に位置付けたはずだ。
この勢力の反撃を私は2009年の年初から警告してきた。
2009年1月16日のブログ記事
「手段を選ばぬ「悪徳ペンタゴン」次の一手」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-8352.html
末尾に次のように記述した。
「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。「悪徳ペンタゴン」による政権交代阻止活動の一環としての行動であるとの見方が存在する。
日本の政治を「悪徳ペンタゴン」から「一般国民の手」に取り戻す、千載一遇のチャンスである。「悪徳ペンタゴン」はあらゆる手段を用いて、本格的政権交代阻止に全力を尽くすと考えられる。あらゆる工作活動の本質を洞察して粉砕(ふんさい)し、本格政権交代を成し遂げなければならない。」
西松建設の裏金疑惑捜査の延長上で2009年3月3日、「西松事件」の謀略工作が火を噴いたのである。
この謀略工作により、民主党代表の小沢一郎氏が代表職を辞する結果が生じた。
政権交代は実現したが、謀略工作はさらに拡大し、2010年の陸山会事件、そして、小沢一郎氏強制起訴事件という事態に発展していったのである。
攻撃の矛先は鳩山由紀夫首相にも向けられた。
普天間の県外・国外移設構想は粉砕され、鳩山政権が破壊されるとともに、米官業政電の利権複合体側に寝返った菅直人氏がクーデター政権を樹立し、日本政治刷新の偉業は粉々に粉砕されたのである。
その延長上にいまの安倍晋三政権がある。
振り出しを過ぎて、日本政治はいま、戦前に回帰しているのである。
しかし、ここで挫けてしまっては元も子もない。
権力の刷新は容易なことでは実現しない。
しかし、既得権勢力が支配する日本政治を、主権者が支配する日本政治に刷新しなけらばならないことは、歴史の必然であり、遅かれ早かれ、必ず実現しなければならないことである。
その実現に向けて、もう一度、原点から再出発を図らなければならない。
続きは本日の
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