全米OP錦織選手の躍進支える強固な「意志力」
テニスの世界四大大会(グランドスラム)のひとつである全米オープンで、日本の錦織圭選手が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って決勝進出を決めた。
日本人選手が四大大会シングルスで決勝に進出するのは史上初。
アジアの男子選手としても史上初である。
快挙を祝福したい。
2014年に入ってからの錦織選手の大躍進の陰に、マイケル・チャン氏の指導があると指摘されている。
チャン氏の指導で特筆されるべき点は、メンタルな側面の強化である。
「絶対に勝てる」
という意志力の強さが現実を変えるという点にある。
テニスで頂点に立つには、体力、技術が必要不可欠であることは当然である。
この条件をクリアした者だけが頂点に立つ可能性を持つ。
しかし、問題はその先だ。
トップ集団のなかで、さらに頂点を極めるには、抜きんでた「意志力」が必要なのだ。
「意志力が9割」
ということなのかも知れない。
世界ランキング1位にジョコビッチに快勝した。
決勝では世界ランキング16位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
錦織選手は現在世界ランキング11位だ。
とはいえ、チリッチ選手も準決勝で世界ランキング3位のフェデラーを破って決勝に進出する。快進撃を続ける二人が決勝で対戦することになる。
錦織選手には力を出し尽くして、最高の結果を生み出してもらいたい。
決勝は現地米国ニューヨーク時間で9月8日、日本時間では9月9日の午前5時45分から開始される予定だ。
グランドスラム初制覇の偉業を是非勝ち取ってもらいたい。
錦織選手にしても、マイケル・チャン氏による指導は「目に鱗」だったのではないかと推察される。
「絶対に勝つ」
の意志がなければ、勝負に勝てないことは誰にでも分かることだ。
問題は、その意志の強さだ。
世界の最高峰と世界のトップクラスを分かつ、紙一重の相違が、この「意志力の強さ」なのだろう。
ものごとを成し遂げようとするとき、どこまで精神力を集中し、「絶対に成し遂げる」の意志を維持できるのか。
この部分が、恐らく結果を大きく左右するのだろう。
これはスポーツに限らないと思う。
日本の政治を変えなければならない。
この思いがあっても、その思いが中途半端である限り、目標は成就されない。
2009年に政権交代の偉業が成し遂げられた。
いまから5年前のことだ。
5年前の8月30日、総選挙で政権交代の偉業が成就された。
米・官・業が支配する日本政治を
主権者が支配する日本政治に刷新する、重要な第一歩が印された。
米国に隷従しない。日本の真の独立を果たす。
日本に巣食うシロアリを根絶する。
大資本が政治を支配する現状をせん滅する。「政治とカネ」問題の根幹にある「企業団体献金の全面禁止」を実現する。
この壮大な大改革=日本政治刷新が始動した。
しかし、このときに、日本でもっとも強い意志力を働かせたのは、一体誰であっただろうか。
改革を進める側の意志力よりも、強い意志力が存在したと考えられる。
それは、日本の既得権勢力の意志力であった。
米国・官僚・大資本が日本政治を支配してきた。
小沢-鳩山新政権は、この既存の日本政治構造を根底から覆す可能性を秘めていた。
徳俵にまで追い詰められた日本の既得権勢力は、ここで死に物狂いの抵抗を示したのである。
彼らは、目的のためには手段を選ばない。
謀略と暴虐の限りを尽くしたと言っても過言ではないだろう。
しかし、重要な点は、いかなることがあっても、日本の既得権の構造を死守するという、激しい執念が存在したことを否めない。
この「意志力」において、真の改革勢力は劣勢に立ったと思われる。
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第955号「日本政治を再刷新する「意志力」が不可欠」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 |
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« トップの自己中心主義が国・企業をブラックにする | トップページ | 滋賀知事選・名護市議選と打倒安倍政権の勢い加速 »
「反戦・哲学・思想」カテゴリの記事
- 暦に刻むべき「日本敗戦の日」(2024.09.01)
- 早田選手の知覧発言について(2024.08.15)
- 核廃絶言えない対米隷属の日本(2024.08.07)
- 藤井聡太氏が示す八冠の品格(2023.10.12)
- 国民を犬死させた戦争に負けた日(2023.09.01)
« トップの自己中心主義が国・企業をブラックにする | トップページ | 滋賀知事選・名護市議選と打倒安倍政権の勢い加速 »