長崎平和祈念式城臺美弥子さん魂の演説拡散要請
拙著『日本の真実-安倍政権に危うさを感じる人のための十一章-』
(飛鳥新社)
について、ジャーナリストで作家でもある高橋清隆氏が書評を掲載下さった。
過分な書評を賜り、深く謝意を表したい。
夏休みにぜひご高覧賜りたく思う。
日本の進路を、
「戦争と弱肉強食」
の方向に定めるのか、それとも
「平和と共生」
の方向に定めるのか、日本は重大な岐路に立っている。
主権者が意識して問題を捉え、積極的な行動を展開してゆかないと、知らぬ間に、日本が「戦争と弱肉強食」の国にされてしまうだろう。
安倍政権にはこの危うさがある。
夏休みピークの日本の週末を台風11号が襲った。
各地で深刻な被害がもたらされたが、人的な被害が比較的に小規模に抑えられたのは、事前の影響調査が入念で、予防的な警戒措置が採られたことが原因であろう。
発生し得る災害に対して、備えを十分ににして、警戒的に行動することにより、被害を抑制することができる。
完全とは言えないまでも、一定の効果を得ることは可能であろう。
土砂崩れ災害が発生し得る地域の住民避難を警戒的に実施することにより、土砂災害での人的被害を縮小できるはずである。
大雨のたびに繰り返される悲惨な犠牲を生まないようにするには、日常から有事の際の備えに万全を期すことが必要である。
2014年もお盆休みを終えると、いよいよ終盤に差しかかることになる。
安倍首相はゴルフ三昧の長い夏休みをエンジョイして、内閣改造に進む予定であるが、日本経済は坂を転げ落ちるように悪化している。
このなかで、日本の主権者の多数意見を踏みにじって強行実施した、集団的自衛権行使容認の閣議決定の暴挙が、政局に重い影を落とすことになるだろう。
株式市場、為替市場にも波乱の予兆が示されている。
日本政治、政局、経済が重大な変節点を迎える季節が到来する。
8月9日に長崎で催された原爆犠牲者慰霊平和祈念式典では、被曝者代表として出席した長崎市の城臺(じょうだい)美弥子さんが「平和への誓い」を読み上げた。
このなかで、城臺さんは、安倍政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定について、
「日本国憲法を踏みにじる暴挙」
と批判した。そして、
「被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」
と訴えた。
https://www.youtube.com/watch?v=uDI7_gW78k4
安倍晋三氏を前にして、堂々と安倍政権の暴挙を批判する姿勢を、日本のすべての主権者が見習うべきである。
権力者にひざまずき、媚を売る茶坊主がはびこるなかで、首相の面前で堂々と正論を提示する姿勢を、すべての日本の主権者が見習うべきである。
これに対して、安倍晋三首相は8月6日の広島の平和祈念式と同じく、昨年と瓜二つのあいさつ文を読み上げた。
安倍氏はただ用意された原稿を読むだけなのだから、せめて原稿を用意するスタッフに、一から文章を書き上げ、心のこもった文章にすることを指示するべきだろう。
それが「誠意」というものである。
昨年と同じ原稿をただ読み上げるという行為は、式典に対する、誠意のなさの表明と受け止められても当然である。
8月6日の式典での式辞が昨年のコピペであったことが批判されたときに、直ちにその行動を改めるか、あえてそのまま突き進むのかに、安倍氏の性格、行動様式が如実に示される。
大人(たいじん)は、批判に理があると判断すれば、直ちに行動を改める。
「過ちて改むるに憚る勿れ」
の言葉を実践する。
これに対して小人(しょうじん)は、あえて、誤った行動を押し通す。
改めることによって、最初の行動が過ちであったことを認めることを憚るのである。
過ちを正当化して、これを押し通す。
「小人」とは弱い人間のことである。
安倍晋三氏は弱い人間なのだ。
2014年のお盆が明けると、四つの重大問題が安倍政権に迫る。
福島の知事選、沖縄の知事選、川内原発の再稼働、そして消費税再増税の決定である。
安倍政権はこれらの問題とともに退場の道に進むことになると思われる。
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第933号「主権者の積極行動で原発再稼働を阻止する」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 |
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« 祈念式で「いとし子よ」を朗読すべきだった安倍氏 | トップページ | 知事選では辺野古基地絶対阻止候補に投票集中 »
「反戦・哲学・思想」カテゴリの記事
- 暦に刻むべき「日本敗戦の日」(2024.09.01)
- 早田選手の知覧発言について(2024.08.15)
- 核廃絶言えない対米隷属の日本(2024.08.07)
- 藤井聡太氏が示す八冠の品格(2023.10.12)
- 国民を犬死させた戦争に負けた日(2023.09.01)
« 祈念式で「いとし子よ」を朗読すべきだった安倍氏 | トップページ | 知事選では辺野古基地絶対阻止候補に投票集中 »