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2014年4月17日 (木)

STAP細胞不正を安倍政権が切込めない裏事情

STAP細胞問題が重要であるのは、主権者国民の血税がばら撒かれることと表裏一体の関係を為しているからである。


安倍政権は6月二発表する予定の成長戦略のなかに、


科学技術振興



女性の社会進出促進


を盛り込む予定にしていた。


この政治の事情を背景に、STAP細胞を「利用する」目論見が存在していたのだと思われる。


Photo 安倍首相は本年1月11日に兵庫県神戸市中央区にある、理化学研究所:発生・再生科学総合研究センターを視察した。


神戸新聞ニュースサイトには、顕微鏡を覗き込む安倍首相と、いま話題の笹井芳樹副センター長、野依良治理研理事長、山中伸弥京都大教授が一枚の写真に収められて掲載されている。











http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201301/0005663243.shtml


理研の小保方氏や笹井氏がSTAP細胞論文のネイチャー掲載に関して記者会見を開いたのが1月29日。


NHKをはじめとするマスメディアが、世紀の大発見として大々的に報道した。

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つまり、一連の流れは「出来レース」なのである。


安倍政権は成長戦略の目玉のひとつに、


科学技術振興と女性の活躍を掲げ、STAP細胞事案をアピールして利用しようとした。


安倍政権はすでに、再生医療研究に今後10年で1100億円規模の血税を注ぎ込む方針を示しており、巨額の血税を注ぎ込むことを正当化するための新たな大きな材料を必要としていた。


神戸新聞記事は、


「安倍首相が「イノベーション(技術革新)と先端科学技術に力を入れるという国家意志を定め、発信したい」と意欲を示した。」


と記述している。


STAP細胞発表は安倍政権ぐるみの、いわば「やらせスクープ発表」だったのだ。


安倍政権は理研を「特定国立研究開発法人」に指定する方針をすでに定めており、こうした国費ばら撒きを正当化するうえで、STAP細胞ニュースを利用しようとしたわけである。

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ところが、思わぬ綻びが出た。


STAP細胞そのものが、極めて疑わしいものであることが判明したのである。


ネイチャー論文の不備が指摘され、大きな騒動になっているが、二つの問題が混同され、問題の核心が曖昧に処理されている。


二つの問題とは、


1.論文に学術論文としての不備があったこと


2.STAP細胞存在の証明が行なわれていないこと


である。


1の問題も重要であり、学術論文として提出された以上、学術論文としての要件を満たしていなければ、論文として「失格」である。


小保方氏は、悪意がなかったなどと弁明しているが、およそ弁明にもなっていない。


学術論文として、提出された論文は「失格」である。


しかし、その責任は小保方氏が単独で負うものではない。


著者全員の共同責任である。


著者が全員そろって、まずは謝罪会見を行うべきである。


主権者国民の巨大な血税が利権にばら撒かれることが決められる前に、問題が発覚したことは不幸中の幸いである。


このような杜撰な研究所に主権者の巨大な血税をばら撒くことは妥当でない。

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大きな騒動が起きて、明らかにするべきことは、STAP細胞の存在が確認されているのかどうかという点である。


小保方氏は記者会見で「STAP細胞はあります」、「200回以上、STAP細胞の作製に成功した」と述べたが、小保方氏が発言した「STAP細胞」は学術的な意味でのSTAP細胞ではないと考えられる。


小保方氏が述べた「STAP細胞を作製した」というのは、「未分化の細胞を確認した」だけに過ぎないのだと思われる。


その「未分化の細胞」から、LIFと副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を含む培地を用いることにより、多能性と自己複製能を併せ持つ細胞株、すなわちSTAP幹細胞を得る方法が確立されたとされているが、STAP幹細胞を得る実験を行ったのは小保方氏ではなく山梨大学の若山教授である。


問題は、この若山教授がSTAP細胞の作製に異議を唱えたことである。


その最大の根拠とされたのは、以下の事実である。(Wikipediaより転載)


「小保方が若山に提供した細胞から、若山が小保方に実験を依頼した系統のマウスとは異なる遺伝子が検出されたことがわかった。小保方はいずれの株についても「129」と呼ばれる系統のマウス由来の細胞だとして若山に提供した。しかし遺伝子を調べたところ、「B6」系統のマウスと、B6129との間の子どものマウスに由来する細胞とわかった。」

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幹細胞作製は若山教授が担当したということであると思われるが、若山教授は小保方氏から提供を受けた「未分化の細胞(小保方氏が言うところのSTAP細胞)」からSTAP幹細胞の作製を行い、その万能性を確認したのだと思われる。


ところが、論文の学術上の疑義が生じたことから、若山教授は小保方氏から提供された細胞の解析を第三者機関に依頼した。


その結果、小保方氏から提供された細胞が、若山氏が小保方氏に実験を依頼した系統のマウスとは異なる遺伝子を持つことが判明したのである。

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