« 二首長選取りこぼしは安倍政権終わりの始まり | トップページ | 日本政治を腐らせた元凶「連合」の解体が不可欠 »

2014年1月17日 (金)

細川元首相叩きに血眼の読売・産経が示す狼狽ぶり

2月9日に実施される東京都知事選に細川護煕(もりひろ)元首相が名乗りを挙げて、もっとも狼狽しているのはマスメディアである。


とりわけ、読売、産経の狼狽ぶりは痛々しささえ感じさせるものだ。


御用コメンテーターの代表格となっている後藤謙次氏などは、ワイドショーのスタジオに、首相を辞任した際の挨拶状まで持参する熱の入れようだ。


60にして政治の世界から身を引く考えを有していたと書かれていることをもって、変節だと非難するのである。


裏読みすれば、それほど都知事選が重要であるということになる。


また、自公が支持する舛添要一氏の当選に黄信号が灯っていることを示すものである。


メディアが狼狽するのは、都知事選で首都東京の主権者が「原発ゼロ」の評決を示す場合、2014年の原発再稼働シナリオが深刻な打撃を受けるからだ。


メディアは盛んに、都知事選で原発政策を争点にすることがおかしいと述べるが、では聞こう。


都知事選以外のどの機会に主権者は原発についての判断を示す機会が与えられるのかと。


全国レベルの国政選挙が2016年夏まで行われないとすると、主権者国民は、いつ、どのように、原発についての判断を表明できるのか。


国家権力を握った安倍晋三氏が、思いのままに、暴走するのをただ眺めてみるしかなくなるのではないか。

人気ブログランキングへ

2012年12月の総選挙、2013年7月の参院選で、原発問題は争点にされなかった。


本来は、原発、憲法、TPP、消費税、辺野古の五大問題を明確な争点にして、主権者がこの五大問題に対する判断を示す機会としてこの国政選挙を活用するべきだった。


それを妨害したのがメディアである。


メディアは、「アベノミクス」だの、「景気」だの、「ねじれ」だのと絶叫して、日本国民にとって本当に重要な五つのテーマを争点にすることを妨害した。


主権者がこの五つの問題に正面から向き合えば、


原発ゼロ


憲法改悪阻止、


TPP不参加、


消費税増税撤回


辺野古基地建設拒絶


の判断を下す可能性が極めて高かった。


この判断が示されぬように、どうでもよいテーマを争点だと喧伝(けんでん)し、安倍政権が衆参両院で過半数議席を占有するように、情報を誘導したのである。

人気ブログランキングへ

この経緯の延長上に現在がある。


突然、猪瀬氏が辞任を迫られた。


その都知事選に、細川護煕氏が出馬する意向を示し、小泉純一郎氏が支持勢力として名乗りを挙げた。


昨日付のメルマガ第766号


「小泉元首相原発ゼロ主張の裏事情」


に記したように、小泉氏が突然、原発ゼロを掲げ、都知事選で安倍政権に対して真正面から対立することになった理由は、下世話なことにあると思われる。


しかし、白いネコでも黒いネコでもネズミを捕るネコは良いネコだとすれば、日本の主権者国民は、今回の事態の転回を奇貨として受け止め、これを「ストップ安倍政権」の第一歩として活用することを考えるべきだ。


安倍政権は主権者の意思など無関係に、ただひたすら、自分の利益のために、原発推進を強硬に実行してゆく構えである。


マスメディアは都知事選は原発政策の是非を問う機会ではないと主張するが、この機会を活用しなければ、安倍政権が主権者の意思を無視して、原発推進に突進することは日を見るよりも明らかなのである。

人気ブログランキングへ

こうなると、今度の都知事選は、首都東京の主権者の叡智が問われる選挙ということになる。


東京都民のメディアリテラシーが問われる選挙になる。


メディアリテラシーとは、メディアが流布する情報の本当とウソ、真贋(しんがん)を見分けて、正しい判断を下す能力のことである。


読売、産経に代表される、既得権御用の新聞は、懸命に原発ゼロ陣営を叩く報道を繰り広げるだろう。


その情報に接するときに、それらの情報は、日本の既得権が東京都民による原発ゼロの評決を、心底から恐れていることの証しだと読み取ることが大事なのだ。


そして、主権者の視点で、日本は原発ゼロの方向に進むべきだと判断するなら、迷うことなく、原発ゼロを主張する候補者に、清き一票を投じるべきである。


主権者の判断が正しく選挙結果に反映されるためには、原発ゼロを提唱する候補者は一本化される必要がある。


細川氏と宇都宮氏が話し合い、一人が副知事候補に回るかたちで、候補者一本化を実現するべきだ。


その際、最後のハードルは、首都東京の主権者がメディアの情報工作を見破り、その工作に乗らずに、正しい判断を示すことになる。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第767号「都知事選は主権者と既得権の情報戦争になる 」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射-

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

価格:2,100円 通常配送無料

出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

« 二首長選取りこぼしは安倍政権終わりの始まり | トップページ | 日本政治を腐らせた元凶「連合」の解体が不可欠 »

2014東京都知事選」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 細川元首相叩きに血眼の読売・産経が示す狼狽ぶり:

» 東電幹部やそれにぶら下がる政治家を本気でぶん殴ってやりたくなる時がある [インターネット政党 「ネット des 新党 」 のブログ]
 東京電力のような、日本の ”社会事業” の担い手を羨ましいと思うことがある。  これだけ社会に迷惑をかけておいて、潰れることなく政治の力によって守られているからだ。  しかもこの東電、1月15日の東京新聞によれば今春の費税増税を奇禍として、200円以上もの電...... [続きを読む]

» 仲井真弘多と徳州会 [インターネット政党 「ネット des 新党 」 のブログ]
 冒頭の写真を複雑な想いで見る沖縄の人々は多いことだろう。  1月12日公示、19日に投開票される沖縄名護市長選挙では、候補者以上に仲井真弘多・沖縄県知事がキーパーソンと言えるだろう。この仲井真弘多氏については、経済評論家・植草一秀氏が自身のいブログにおいて...... [続きを読む]

» 安倍晋三の暴走止めろやマジで [びぶ速VIP▼☆▲]
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 08:35:01.85 ID:0UGh3MJJ0 日本が危うい国として国際社会に認識されてしまう [続きを読む]

« 二首長選取りこぼしは安倍政権終わりの始まり | トップページ | 日本政治を腐らせた元凶「連合」の解体が不可欠 »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ