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2013年12月 2日 (月)

笹子トンネル天井崩落事故が発生時点の政治状況

いまからちょうど1年前の今日、二つの出来事があった。


ひとつは、中央高速道路笹子トンネルで天井に吊るされていたコンクリート板が崩落し、死者9名、重軽症者2名を生む大参事が発生したこと。


もうひとつは、12月16日に実施された衆議院総選挙に向けて、日本未来の党が政権公約を発表した。


原発・消費税・TPPが主要争点であった昨年12月の総選挙。


日本未来の党は、脱原発の主張を明確に掲げた。


メディアは他の政党の政権公約を大きく報道してきた。


日本未来の党が原発再稼働反対などの主張を明確に示せば、選挙のひとつの目玉になったと思われる。


しかし、この日にトンネル事故が発生し、メディアは日本未来の党の公約発表をほとんど補導しなかった。


この日の夜に放送されたフジテレビ報道番組などは、トンネル事故だけを放送し、日本未来の党の公約を報道しなかった。


日本未来の党の公約紹介報道を妨害するために、トンネル事故が仕組まれたとの疑いを荒唐無稽と否定し切れない。

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日本未来の党は国民の生活が第一から党名変更し、選挙後に、生活の党に再び名称が変化した。


党名変更で国民への浸透度が低下してしまったことが選挙結果にも大きな影響を与えたと考えられるが、メディアが未来の党報道を徹底して妨害したことも事実である。


国民の生活が第一は、10月25に結党記念パーティーを開催した。


4000名以上の参加者が参集し、盛大に結党記念パーティーが開催された。


メディアは、これに先行して、大阪維新の会の結党記念パーティーを大々的に報道した。


しかし、参加者数では「国民の生活が第一」が上回った。


ところが、メディアは、「国民の生活が第一」の結党記念パーティーをほとんど報道しなかった。


実は、この日、東京都の石原慎太郎都知事が辞意表明した。


全国紙はこの情報を号外の発行によって報道した。


テレビメディアも報道を石原辞任ニュースで占拠させた。


ここから透けて見える構図は、メディアの徹底的な小沢新党攻撃である。


それは、それほどまでに、小沢新党が警戒されていたことの裏返しでもある。

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2009年3月3日以来の日本政治を貫く根本的な流れは、「小鳩の春」のせん滅である。


言い方を変えると、「主権者政治」の否定なのである。


「主権者政治」の対極にあるのが「既得権政治」である。


戦後の68年間を貫いてきたものは、既得権政治による日本支配である。


この68年間に、例外的に、何度か、主権者政治、あるいは、その萌芽が観察された。


しかし、これらは、例外的にのみ存在し、すべて、短期間に破壊されてきた。


1947年の総選挙で樹立された片山哲内閣とこれを引き継いだ芦田均内閣、鳩山一郎内閣とこれを引き継いだ石橋湛山内閣、そして、2009年に樹立された鳩山由紀夫内閣などは、ことごとく、既得権勢力によって破壊されてきたのである。


小泉政権が弱肉強食主義を日本に持ち込んで政権を離れたのち、政権はたらい回しされた。


安倍晋三政権、福田康夫政権、麻生太郎政権が誕生し、市場原理主義の経済政策運営のひずみが、サブプライム危機不況で鮮明に表面化した。


このなかで、小沢一郎氏が率いる民主党が大躍進を遂げ、いよいよ、政権交代を実現する可能性を秘める総選挙が2009年に実施されることになった。


危機意識を強めた既得権益勢力は、政治謀略によって民主党の小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏に対する人物破壊工作を展開した。


これが、2009年3月3日に端を発する西松事件以降の巨大政治謀略である。

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この攻撃をはねのけて、民主党の小沢-鳩山ラインは、ついに2009年9月16日、日本に初めての純正主権者政権を樹立した。


しかし、ここから、既得権勢力の、目的のためには手段を問わない攻撃が激化した。


鳩山由紀夫政権はわずか8か月半で破壊され、既得権益勢力は民主党内クーデターの挙行によって、政治権力を主権者勢力から強奪してしまったのである。


その後、小沢-鳩山ラインは政権奪還に向けて全力を尽くしたが、さまざまな謀略行為が展開されて、その実現は阻止されてしまった。


この点の経緯については、昨日付記事に記述した。


既得権益勢力は、さらに二つの行動を展開した。


ひとつは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏を分断することである。


いまひとつは、本来の純正民主党勢力を民主党から排除することである。


民主党が分裂する場合、本来は、悪徳民主党が民主党から離脱すべきであったが、現実には、純正民主党勢力が民主党を離脱して新党結成に進んだのである。


その新党こそ、「国民の生活が第一」=「日本未来の党」=「生活の党」である。


既得権益勢力にとって、最大の脅威であり続けたのが、この「生活の党」なのである。


この図式が鮮明に映し出されたのが、昨年12月に実施された総選挙だった。


未来の党の躍進は、激烈なメディアコントロールによって阻止されたのである。


そのメディアコントロールと切り離せない問題が、笹子トンネル崩落事故である。

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