« 軍事属国化と経済植民地化に抗うことができるか | トップページ | 金権腐敗政治を排して主権者の政治を実現する »

2013年12月25日 (水)

仲井真知事が辺野古埋立申請を一蹴できない理由

仲井真弘多沖縄県知事が200612月の知事選で辛勝した決め手になったのは、徳洲会の全面的な選挙支援であったと伝えられている。


徳田毅議員は自由連合に所属し、2006年の沖縄知事選に立候補した糸数慶子候補の支持陣営にいた。


その徳田毅氏が知事選直前に自由連合を離脱し、仲井真弘多候補支持に回った。


徳洲会は組織的な選挙を展開したと伝えられている。


徳洲会は沖縄にも病院を保有し、これらの病院が基軸となって大規模な選挙応援が繰り広げられた。


選挙は糸数候補優位に進展したが、最後の局面で徳洲会による選挙支援が功を奏して仲井真氏が当選したと伝えられている。


この時期に世間を賑わした大きなニュースがあった。


徳洲会病院による生体腎移植の問題である。


刑事事件に発展する様相を示していたが、沖縄知事選が終了するのと同時に、潮が引くようにこの問題も報じられなくなった。


徳洲会に大きな力が加えられ、そのなかで、徳田毅氏が自由連合を離脱して仲井真氏支持に回ったと見られる。


このときの首相が安倍晋三氏である。


徳田毅氏は沖縄知事選が終了すると、直ちに自民党に入党した。


この「工作」を担当したのは自民党幹事長の中川秀直氏であったと伝えられている。


徳洲会と日本医師会は犬猿の関係にある。


徳洲会の徳田毅氏の自民党入党を医師会は嫌ったが、安倍政権がこれを押し切った。

人気ブログランキングへ

2012年12月総選挙における徳洲会による選挙違反事案がこの時期に表面化した最大の狙いは、仲井真弘多氏に対する揺さぶりにあるというのが私の見立てである。


その見解をかねてより提示してきた。


仲井真弘多氏は2010年11月の知事選で再選を果たしたが、2006年同様、徳洲会が選挙を全面支援したと見られる。


選挙違反事案が仲井真氏に飛び火してもおかしくはない状況にあると考えられる。


2006年の安倍政権にとって、沖縄県知事選は負けることのできない選挙であった。


そこで、かなり強引な方法で仲井真氏を勝たせる手を打ったのだと思われる。


2010年の知事選では前宜野湾市長の伊波洋一氏が立候補して、辺野古移設反対を主張した。


仲井真氏を再選させるために、基地反対票を分断する候補者が擁立されたが、米国は仲井真知事の再選を最優先事項に位置付けたと思われる。

人気ブログランキングへ

1月19日には沖縄県名護市で市長選が実施される。


辺野古基地建設反対を主張する稲嶺進氏が再選されれば、辺野古基地建設はより困難になる。


米国の指令を受けている安倍政権は、何とか、名護市長選の前に仲井真弘多氏に辺野古埋め立て許可を出させようとしている。


仲井真弘多氏は普天間飛行場の県外移設を公約に掲げて知事選に臨んでいる。


辺野古埋め立て許可を出すことは県民への裏切り行為である。


しかも、1月19日には、名護市長選が行なわれる。


地方自治の基本は地域住民の意思の尊重である。


地域のことは地域が決める。


当然のことだ。


名護市長選があるのだから、埋め立て許可の判断は名護市長選の結果を踏まえるべきことは当然だ。

人気ブログランキングへ

ところが、仲井真氏の挙動が不審である。


仲井真氏は12月25日に安倍首相と会談し、同日にも、辺野古埋め立て許可を出す可能性がある。


これを実行したら、仲井真氏はおしまいである。


晩節を汚すとはこのことを言う。


安倍政権は米国から尻を叩かれている。


名護市長選の前に、知事から埋め立て許可を引き出せと命令されているのであると思われる。


仲井真弘多氏は徳洲会問題で揺さぶられているのだろう。


しかし、だからと言って県民に対する裏切り行為が正当化されるわけではない。


最後のカギを握るのは、沖縄県民の行動である。


政府は法外な沖縄振興策を提示しているが、振興策が実施されるなら、基地建設を認めるというのが沖縄県民の考え方であるのか。


沖縄県民の判断が問われることになる。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第748 号「仲井真弘多知事の矜持が問われる埋立申請問題」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射-

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

価格:2,100円 通常配送無料

出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

« 軍事属国化と経済植民地化に抗うことができるか | トップページ | 金権腐敗政治を排して主権者の政治を実現する »

辺野古米軍基地建設」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1026314/54369874

この記事へのトラックバック一覧です: 仲井真知事が辺野古埋立申請を一蹴できない理由:

» 仲井真知事は、本来の政治家の仕事を貫け! [高橋敏男のブログ]
原発立地県と沖縄県の基地問題は、同じ根をもっている。 [続きを読む]

» 徳洲会から猪瀬に渡った5千万円の背景 [新聞に苦言・提言・暴言]
徳洲会から猪瀬に流れた5千万円の背景については、難解です。便宜供与が見当たらないのです。 メディアは、東電病院の買収などを挙げているようですが、こじつけでしょう。そこで、次のように推論してみました。 全くの推論であることをお断りします。本件は贈収賄事件ではありません。徳洲会は、医療改革を唱え、日本医師会などの在来勢力と対立しているようです。 24時間年中無休や患者からの贈り物は一切受け付けないなどの文字通りであれば立派な理念を掲げています。徳田虎雄は、医療改革と共に日本の政治を変えたいと考え、息子を... [続きを読む]

» 基地埋め立て・増設という聖夜土産は誰もいらない [シジフォス]
以前にも書いたことがあるが、年末は労組オルグにとっては鬼門にあたる。労働委員にとっては、それぞれの事件に区切りをつけるチャンスで、「争い事を新年にもちこさず、年内で決着着けましょう」と強く要請して和解にもちこんできたが、経営はそう簡単にはいかない。年末倒産・全員解雇、賃金未払いなどが下手をすると大晦日にも飛び込んでくる。労働組合の上部団体の対応できない不意をつくケースもあり、日航整理解雇も年末だったはずだ。したがって、現役時代、クリスマスなどは楽しめず、「良いお年を」などという挨拶はほとん...... [続きを読む]

« 軍事属国化と経済植民地化に抗うことができるか | トップページ | 金権腐敗政治を排して主権者の政治を実現する »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ