生活の党幹事長パーティーに民主党幹事長が来賓出席
10月29日、東京赤坂のANAインターコンチネンタルホテルで、
「鈴木克昌君の更なる飛躍を期する会!」
が開催された。
鈴木克昌氏は、生活の党幹事長を務める衆議院議員である。
会の発起人の一人である、生活の党代表の小沢一郎議員も発起人として挨拶をした。
また、日本医師会元会長の原中勝征氏、民主党幹事長の大畠章宏議員が来賓として出席された。
自民党の衛藤征士郎議員を含めて自民党議員も出席していたから、鈴木議員の人脈が与野党をまたいでいることが分かる。
日本医師会元会長の原中氏は、米国にものを言い、日本の真の独立を追求した政治家が、ことごとく攻撃され、潰されてきた歴史を指摘した。
そして、すべての人が安心して暮らすことのできる日本、医療の安心が確保される日本が大事であることを強調された。
民主党幹事長の大畠章宏氏が出席された意味は小さくないと言える。
小沢一郎代表は、与党が圧倒的勢力を占有する現況を是正し、国民の生活を本当に安定させる、国民のための政治をもう一度取り戻すことが必要であることを力説された。
日本政治はいま、対米隷属の勢力に占拠されている。
そして、この勢力は、日本の官僚機構、日本の大資本と結託し、日本政治を私物化してしまっている。
原発、憲法、TPP、そして、消費税、沖縄などの問題が、本当の国民の意思を無視して、身勝手に判断されてしまうリスクが高まっている。
日本は本当の意味の危機に直面していると言って過言でない。
わずか4年の時間のなかで、日本政治は完全に転覆された。
主権者が主導する政治が、ついに実現したのが4年前だった。
しかし、この政権は、誕生前から、日本の既得権益の最大の攻撃対象に定められていた。
小沢氏を標的とする人物破壊工作が激烈の度を強めたのは、その1年前のことだった。
麻生太郎氏は、警察庁長官出身の漆間巌氏を官房副長官に起用し、恐るべき政治謀略に手を染めたのだと考えられる。
その政治謀略が一気に火を噴いたのが2009年3月3日の小沢議員公設第一秘書大久保隆規氏の逮捕だった。
2009年9月の政権交代は、この謀略を跳ね返して実現されたものだったが、既得権益の総攻撃は、政権交代実現後に、一段と激化した。
鳩山由紀夫政権はわずか8ヵ月半で破壊され、対米隷属派に転向した菅直人氏がクーデター政権を樹立し、同じ勢力に魂を売った野田佳彦氏が、民主党に止めを刺した。
民主党は二つの政治勢力の混合物である。
悪徳民主党と正統民主党である。
正統民主党の人々の多くが民主党を離党して、いまの生活の党に流れた。
しかし、日本の既得権益は、小沢一郎氏を最大の脅威として、手段を問わない薄汚い手法を用いて、この小沢新党を攻撃し続けている。
民主党内には、本来、正統民主党に属する人々が残留し、悪徳民主党に取り込まれてきたのである。
この悪徳民主党こそ、日本の政治を破壊した、本当の主犯である。
そして、既得権益の元締めである米国は、日本政治を、対米隷属の二大政党体制に移行させようとしている。
それが、民みん維新合併工作である。
自公という大きな塊がある。
もうひとつの塊として、民みん維新をひとつにまとめてしまえば、日本を対米隷属の二大政党体制に移行させることができる。
この目論見に沿って、メディア報道を誘導している。
これが成立されてしまうと、主権者勢力が日本政治の実権を奪還することが非常に難しくなる。
主権者勢力は瀬戸際に追い込まれているのだ。
事態を再逆転するには、主権者勢力が結束して、自公、民みん維新に対抗しなければならない。
そのとき、何よりも重要なことは、大同団結である。
誰が好きだとか、誰が嫌いだとかを言っている局面ではなくなっている。
大同団結しか、事態打開の道はない。
その際、民主党の本来の正統派を引き込むことも重要になる。
大畠章宏氏は日立労組出身であるために、脱原発の旗を振りにくい。
ここに最大の問題があるが、この問題を除けば、本来、正統民主党に帰属するべき議員である。
また、生活の党が単独で政権奪還に向かうのは極めて難しい状況にある。
次の選挙は、いつあるか分からないが、可能性が高いのは、2016年の衆参ダブル選だ。
この3年後に照準を合わせて、主権者勢力の結集、主権者勢力の大同団結の戦略を明確に打ち立てなければならない。
続きは本日の
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