摘発すべきはアサンジ氏スノーデン氏でなく米政府
ロイターが次の情報を伝えている。ブルームバーグ配信記事より転載
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99N08Q20131024
[ロンドン 24日 ロイター] - 英ガーディアン紙(電子版)は24日、米情報機関が外国の指導者35人の通話を盗聴していたことがスノーデン元米中央情報局(CIA)職員が提供した機密文書により判明したと報じた。
ガーディアンが、文書の内容として伝えたところによると、要人の電話番号は、米国家安全保障局(NSA)に別の米政府当局から提供されていた。
ホワイトハウス、国務省、国防総省のスタッフは、外国政府当局者の連絡先情報を共有するよう求められていた、としている。
報道について、ホワイトハウスの報道官は、指摘された情報活動に関して公にコメントするつもりはないと述べた。
米国政府はCIA元職員のスノーデン氏の刑事責任を問う姿勢を示しているが、刑事責任を問われるべき存在は、米国政府自身である。
NHKはスノーデン氏について、「容疑者」の呼称をつけて報道するが、スノーデン氏はどこの国の容疑者なのか。
スノーデン氏は米国政府にとっての容疑者ではあっても、日本国にとっての容疑者ではない。
これは、ウサマ・ビンラディン氏についても同じだ。
NHKはビンラディン氏について、やはり容疑者の呼称をつけて報道していたが、このことから、NHKの本質がよく分かる。
イヌエッチケイとも揶揄されるNHKだが、NHKが国民の側に立つ、国民の側を見る姿勢でないことだけは明らかである。
NHKはひたすら、既得権益の側だけを見続けている。
そのために、政治部を中心とする偏向解説者がいまだに居座っているのである。
CIAがドイツのメルケル首相の携帯電話まで盗聴していたとの疑惑さえ浮上している。
まさに、やりたい放題である。
こうした政府の対応が問題であるとともに、民間事業者であるグーグルなどが、政府の諜報活動に積極的に協力していることも問題である。
ITの進化によって人々の生活は激変した。
飛躍的な情報通信・情報処理能力の向上が図られている。
人々の生活は飛躍的に便利なものになっているが、他方で、政治権力による盗聴、通信傍受などの巨大犯罪が野放しにされているという現実が浮かび上がる。
スノーデン氏は、わが身の危険を覚悟の上で、権力による重大犯罪の告発に踏み切った。
この勇気ある行動によって、私たちは極めて重大な権力による犯罪行為、権力の暴走の一端を垣間見ることができるようになっている。
ウィキリークスの創始者であるジュリアン・アサンジ氏は、その活動が政治権力にとって、あまりに危険であることが理由で、理不尽な弾圧を受け続けている。
日本政治においては、2009年に樹立された小沢-鳩山氏主導の主権者政権が巨大な謀略工作によって転覆された。
その一端は、ウィキリークスが公開した情報によって人々の知るところになった。
2010年2月2日に、国会内の民主党幹事長室で米国務次官補カート・キャンベルと小沢一郎幹事長の会談が行われた。
翌2月3日、キャンベルはソウルでキム・ソンファン大統領首席秘書官と会談し、日本の外交窓口を小沢-鳩山ラインから菅-岡田ラインに切り替えることを伝え、この内容がワシントンにも報告された。
この事実を暴露したのがウィキリークスである。
真偽を確かめる方法はないが、米国が否定していないことから、この暴露情報は事実であると思われる。
米国政府が日本の政権を転覆させる意思決定を行ったものである。
事実、この後、鳩山政権は崩壊に追い込まれる。
後継政権となったのは菅直人政権であり、岡田克也氏は外相に留任した。
まさに、日本外交は菅-岡田ラインに切り替えられたのである。
重大な犯罪を実行しているのは米国政府であって、ジュリアン・アサンジ氏でもスノーデン氏でもない。
本末転倒なものの理解に陥らないように十分留意する必要がある。
10月26日午後3時半から、岐阜県多治見市で講演を行う。
演題は「アベノリスク-日本を融解させる7つの大罪-」
詳しくは、PAL研究会サイトをご覧いただきたい。
http://gtopi.net/topics/pc/10002/12083.html
また、10月29日には、東京赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で、午後6時から、生活の党幹事長鈴木克昌議員のパーティーが開催される。
政治資金パーティーであるので参加費が高額であるが、主権者の側に立つ数少ない政治家の活動を支えるには、現状では、市民が可能な範囲で支援することが非常に重要になっている。
鈴木克昌氏の衆議院本会議での代表質問については、10月18日付の
ブログ記事「生活の党鈴木幹事長脱原発主張妨害醜悪ヤジ攻撃」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-a2ed.html
メルマガ記事「次期総選挙で政権交代目指す「主権者政策フォーラム」」
に記述したので、ご参照賜りたい。
続きは本日の
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