« 食品偽装事件社会問題化下の阪急阪神ホテル偽装 | トップページ | 摘発すべきはアサンジ氏スノーデン氏でなく米政府 »

2013年10月24日 (木)

原発・憲法・TPP・消費税・沖縄問題対立勢力を結集

国政上の重要テーマとして、


原発、憲法、TPP


消費税、沖縄


という問題がある。


国論を二分するテーマであり、安倍政権の五大テーマを推進する政策方針に抗する主権者が大同団結して、政権の暴走を防ぐことが重要である。


現在の安倍政権の国会議席を確保させた主権者は、全有権者の約4分の1である。


選挙の投票率が5割強、投票に行った人の約半分の有権者が自公の与党に投票した。


全有権者に対する投票の比率は4分の1だが、議席数においては、衆議院で67.9%、参議院で55.8%を占有した。


国政上の重要決定を行う最高機関は国会である。


国会における多数議席は、圧倒的な意味を持つ。


全有権者の4分の1の支持しか得ていなくても、国会で過半数、圧倒的多数の議席を確保すれば、巨大な力を発揮することになるわけだ。

人気ブログランキングへ

しかし、恐らく、少なくとも全有権者の4分の1の人々が、安倍政権が推進する上記五大テーマに対する推進の方針に反対の考えを有していると思われる。


福島の原発事故を経験して、なおかつ、原発利用を推進しようというのは、愚の骨頂としか言いようがない。


将来世代に対して、あまりにも無責任な態度である。


財政論議で、「子や孫の世代につけを残さない」と主張する人が、どうして原発の問題になると、「子や孫の世代につけを残さない」と発言するのをやめるのか。


明らかな矛盾である。


原発は「トイレのないマンション」にたとえられるが、使用済み核燃料の処分の方策が何も決まっていない。


この状態で原発利用を推進するのは、今のことしか考えない、自分のことしか考えない、そして、カネのことしか考えない姿勢である。

人気ブログランキングへ

私は憲法を絶対に変えてはならないとは
変える必要があれば変えるべきものだろう。


しかし、権力は必ず腐敗し、暴走するものだから、その権力を縛るために憲法は存在する。


だから、憲法を変更するためのハードルは高めに設定されている。


安倍政権の憲法改定方針の最大の問題は、96条改正を先行させようとしている点にある。


憲法改正発議要件を衆参両院の3分の2以上の賛成から過半数の賛成に変更しようとしているのだ。


この改定が通ってしまうと、主権者の4分の1の賛成で憲法が改定されてしまう事態が発生する。


これはあまりに危険である。


憲法改定を全否定するものではないが、憲法改定のハードルは高めに維持するべきだ。


このハードルをクリアできる状況が生じることを条件に憲法改定を考えるべきだ。


96条改定先行論は、憲法をないがしろにする考え方である。

人気ブログランキングへ

日本の諸制度、規制のあり方にTPPが与える影響は甚大である。


最大のカギはISDS条項にある。


日本がISDS条項を呑めば、世銀傘下の裁定機関が国家権力の上に位置することになる。


つまり、国際金融資本が日本の諸制度、諸規制を決定する権限を有することになるのだ。


国際金融資本の行動原理は、資本自身の利益追求である。


日本国民の幸福、福祉の向上など眼中にない。


日本は国際金融資本の強欲な利潤動機によって破壊されることになる。


国際金融資本が標的にしているのが、農業、医療、保険の三分野である。


日本農業は破壊され、外国資本に支配されることになるだろう。


医療では、公的医療保険でカバーされる医療の比率が引下げられ、医療の政界に露骨な貧富の格差が持ち込まれることになる。


日本社会の本質が完全に変質させられることになるだろう。

人気ブログランキングへ

消費税増税は文字通り悪徳の政策である。


財政構造改革は必要だが、安倍政権が推進する政策は、財政構造改悪である。


利権支出を激増させ、社会保障を切り刻み、大企業に減税をして、低所得者に重税を押し付ける。


悪代官政治=悪政そのものだ。


この増税でもたらされる不況は悪政不況である。


沖縄の負担軽減が叫ばれるが、辺野古に基地を建設する場合、沖縄の基地負担は軽減されない。


日本政府は、ただ米国の命令に従って、辺野古の美しい海岸を破壊して巨大な軍事基地を建設しようとしているだけである。


ひたすら米国にひれ伏す外交を続ける政府を独立政府とは言えない。


植民地政府なのである。

人気ブログランキングへ

五つのテーマについて、安倍政権の政策方針に抵抗しようと考える主権者は膨大である。


問題は、その声がひとつの大きな力に集約されていないことだ。


この考えに立つ主権者が大同団結して政治行動を起こせば、日本の政治状況が一変するはずである。


この目的のために創設が目指されるのが「主権者政策フォーラム」である。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第700号「「奪い合う社会」と「分かち合う社会」のいずれを目指すのか 」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

価格:2,100円 通常配送無料

出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

</

« 食品偽装事件社会問題化下の阪急阪神ホテル偽装 | トップページ | 摘発すべきはアサンジ氏スノーデン氏でなく米政府 »

主権者国民連合」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 原発・憲法・TPP・消費税・沖縄問題対立勢力を結集:

» 【ニコニコ生放送】日本海賊党主催・「TPPを考える」に参加する Part1 [インターネット政党 「ネット des 新党 (NetdesNewParty)」 のブログ]
□■□■□【日本の政治、社会に鋭く斬り込む反骨・反権力のメールマガジン】■□■□■□■ ■□■□ □■□   インターネット政党が日本を変える! ■□ □                              Entry_2013.10.25 Entry: 【ニコニコ生放送】日本海賊党主催・「T...... [続きを読む]

» 秘密保全法を容認する事は、主権者交代を意図した国家反逆罪・謀反である。 [Dendrodium]
田中龍作ジャーナル【秘密保全法】  野党議員 「行政の権限が突出している」 官僚独裁の足音によると秘密保全法には次の決まりがあるそうである。 「特定秘密を指定するのは行政の長」 「何を特別秘密(現在41万件)にしたのかは表示しない」 「更新に制限はない(無期延長)」 「秘密事項に関わる記録の破棄も公表しない」……  そして秘密保全法は、国会議員も処罰の対象とするようである...... [続きを読む]

« 食品偽装事件社会問題化下の阪急阪神ホテル偽装 | トップページ | 摘発すべきはアサンジ氏スノーデン氏でなく米政府 »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ