悪の帝国米国とひれ伏す安倍軍国政権日本の危険
『もうひとつのアメリカ史』(早川書房)
が著書として出版され、ドキュメンタリー映画が製作された。
米国を代表する映画監督であるオリバー・ストーン氏と上記著書の共著者であるピーター・カズニック氏が来日して精力的な活動を展開している。
8月6日には広島で「原水爆禁止世界大会2013」広島デー集会でスピーチをした。
8月8日には、長崎大学で鹿児島大学の木村朗教授、オリバー・ストーン氏、ピーター・カズニック氏などによるシンポジウムにも出席した。
広島でのスピーチは以下の動画映像で閲覧できる。
http://www.youtube.com/watch?v=Gj1OaP83vNc
http://www.youtube.com/watch?v=YqwTV-yEz_c
http://www.youtube.com/watch?v=7hi7_ACBxEc
http://www.youtube.com/watch?v=qV1iPXa3DfU
http://www.youtube.com/watch?v=2ASdgFrKa0s
スピーチ全文を「女神系☆魂美人プロジェクト」様がブログ記事に掲載されているので、ここに転載させていただく。
上記ブログ記事には、
「萩原一彦さん という方がTwitter上で翻訳されていたスピーチの全文を掲載させて頂きます。」
とある。以下がオリバー・ストーン氏のスピーチ全文である。
「今日ここにこられてうれしい。初めて広島に来たが、この2、3日、特に皆さんも出席されたと思うが今朝の(原爆記念)公園での式典を見て強く心動かされた。よくできた式典だった。日本人の良心を証明するような式だった。
すばらしい記念式典は「日本人」の性質をよく表していたと思う。しかし、今日そこには多くの「偽善」もあった。「平和」そして「核廃絶」のような言葉が安倍首相らの口から出た。でも私は安倍氏の言葉を信じていない。
そして、この場にいる、歴史をよく知る人々は、安倍氏を信じないという私の言葉に同意してくれると思う。
私は67歳だ。(歴史学者の)ピーター(カズニック)と私はこの70年に渡るアメリカ帝国のストーリーを書き直した。
第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。両者を並べて比べてみよう。ドイツは国家がしてしまった事を反省し、検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後のヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。
ドイツは、60年代70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な力となった。平和のためのロビー活動を行ない、常に反原子力であり、アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを拒否し続けてきた。
2003年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、ドイツのシュローダー首相は、フランス、ロシアとともにアメリカのブッシュ大統領に“No”と言ったのだ。しかし、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、そして音楽、食文化の日本だった。
しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。いやひとりいた。それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマにやめさせられた人だ。
みなさんに聞きたいのは、どうして、ともにひどい経験をしたドイツが今でも平和維持に大きな力を発揮しているのに、日本は、アメリカの衛星国家としてカモにされているのかということだ。あなた方には強い経済もあり、良質な労働力もある。なのになぜ立ち上がろうとしない?
私が1968年に兵士としてベトナムを離れたとき、これで世界は変わると思った。新しい時代が始まると思った。これで米国のアジアに対する執着は終わりになると思った。しかしアフガニスタン、イラクでの壊滅的な戦い、それにクウェートを加えた中東での冒険のあと米国は…
中東での冒険の後、米国はオバマの陰部とともにアジアに戻ってきた。北朝鮮は関係ない。北朝鮮はただのナンセンスなカモフラージュだ。本当の目的は中国だ。第二次大戦後にソ連を封じ込めたように、中国に対する封じ込めこそが目的なのだ。
第二次大戦後、米国はソ連を巨大なモンスターにしたてあげた。中国はいまその途上にある。つまり米国の「唯一の超大国」の立場を脅かすもうひとつの超大国にしたてあげられようとしている。今は大変危険な状況にある。
オバマはヘビのような人間だ。ソフトに語りかける。しかしオバマは無慈悲な人間だ。台湾に120億ドルもの武器を台湾に売り、日本にスティルス戦闘機を売る。日本は世界第4位の軍事大国になっている。それを「自衛隊」と呼ぶのはかまわないが世界4位の軍事大国だ。
日本より軍事費が多いのは米国、英国、中国だけだ。日本をそういうふうにした共犯者はアメリカにほかならない。日本は米国の武器の最大の得意客なだけでなく、アメリカの行なったクウェートやイラクでの戦争の戦費の支払をしてくれた。
よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、いじめっ子なのだ。日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、アメリカだ。4日まえ、私は韓国の済州島にいた。韓国は上海から400Kmのその場所に最大の海軍基地を作っている。
韓国は済州島の世界自然遺産の珊瑚礁を破壊して巨大な海軍基地を作っている。そこは、中国に対しては沖縄よりも前線に位置する。その軍港には世界最大であらゆる核兵器を搭載する空母ジョージワシントンが停泊できる。そこから出て行って中国のシーレーンを制圧するのだ。
韓国と日本がキバを磨き、フィリピンも米軍にスービック湾の基地を戻し、南のシンガポールと新しく同盟を結んだオーストラリアにも海兵隊が駐留する。それに台湾と、もと敵国のベトナムまでもが加わって、中国に対抗する。
それにミャンマー、タイ、カンボジア、さらにインドもこれに加わろうとしている。これは大変危険なことだ。NATOが防衛同盟としてスタートしながら、攻撃のための同盟に変化したようなことと全く同じ事がここで起ろうとしている。
今年、戦争がアジアに戻ってきた。オバマと安倍は相思相愛だ。安倍はオバマが何を欲しがっているか知っている。なかでも尖閣諸島について、私にはコメントしようがない。あんなものを巡って戦う気が知れないが、それなのに戦う価値があるように言われている。
問題は、日本のナショナリズムの精神が、安倍やその一派の第二次大戦に関する考え方、特に中国での南京虐殺や韓国の従軍慰安婦問題などから発する馬鹿げた言説とともに復活しつつあることだ。
いま皆さんは核兵器廃絶が大切だとお思いだろう。しかしこのポーカーゲーム(危険な賭け事)はアメリカ主導で軍が展開して急速に進んでいる。アメリカは世界の73%の武器を製造しては売りさばいている。それには無人攻撃機、サイバー兵器、宇宙戦争用の武器も含まれる。
核兵器などは、アメリカが戦争に使う兵器のごく一部でしかない。米国は世界の歴史上最強最大の軍事国家なのだ。どう思いますか、みなさん。これに対して怒りを感じてほしいです。私が怒っているのと同じように、皆さんにも怒ってほしいのです。
われわれは、この本と映画に5年の歳月をかけて、みんなに、とくに若い世代に、この危険と、米国の尊大さについて分かってもらおうとしてきた。
米国は「唯一の大国」であろうとするために脅威を増大させ、世界中にアメをなめさせ、無実の人を刑務所に入れ、消し、ファイルを秘匿し、盗聴し、永遠の監視国家たろうとしている。ご存知かどうかわからないがジョージ・オーウェルがこのことをうまくいいあらわした。
これが今世界に起っている事だ。日本は、悪事に加担している。もう一度言おう。ベトナム戦争の後、みなさんは戦争のあぶなさを知って、これがアジアで最後の大きな戦争になると思ったはずだ。でも、もう一度戦争がある。
ここでみなさんにはドイツがヨーロッパでしたように、立ち上がって反対の声を上げてほしい。日本はかつて敗戦し広島長崎そのたでひどい目にあった。その悲しみを糧にして強くなり、繰り返し戦争を起こして日本と世界に痛みを与えてきたバカ者どもと戦ってほしいのです。
どうもありがとうございました。」
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第636号「ならず者国家米国と隷属国日本に怒りを持って立ち向かう」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
| アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社
|
| 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社
|
|
|
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
|
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:同時代社 |
| 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:祥伝社 |
|
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
| 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:青志社 |
| 日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
| 売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:祥伝社 |
| 知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
| 消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
| 戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:創元社 |
| 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 出版社:筑摩書房 |
|
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 出版社:講談社 |
| 検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 出版社:毎日新聞社 |
| 検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
|
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 出版社:岩波書店 |
|
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:鹿砦社 |
« 深刻化する安倍軍国路線と民意の激しい「ねじれ」 | トップページ | 消費税増税見送りが円高・株安を招くという風説 »
「安倍晋三新政権」カテゴリの記事
- ハゲタカの手先に成り下がっている安倍政治(2017.12.03)
- プーチン武蔵「一本勝ち」に終わった日ロ首脳会談(2016.12.17)
- 急坂を転げ落ち始めた安倍政権(2016.11.25)
- 安倍ジョンイル所信表明と既得権支配維持の方策(2016.09.27)
- 安倍政権の凋落に歯止めがからない気配濃厚(2016.02.05)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 悪の帝国米国とひれ伏す安倍軍国政権日本の危険:
» 【自動車】アメリカで日本車が売れるわけ [政治経済ニュース・今私の気になる事]
ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードなどの本拠地がある自動車の街・アメリカのデトロイトが財政破綻したと先日、報道されました。 リーマン・ショックで大打撃を受けたものの、アメリカの自動車産業はめざましく回復したと報じられていましたから、奇異な感じを受けまし…... [続きを読む]
» オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1〜10(番組全データも採録) [雑談日記(徒然なるままに、。)]
「プラトーン」「JFK」など話題作を撮ったオリバー・ストーン監督が最新作ドキュメンタリーを制作しました。内容は、第二次世界大戦前夜の1930年代からブッシュ、オバマ大統領までのアメリカ近代史を、独自の視点で描くドキュメンタリーシリーズ(全10本)です。邦題は「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」(原題The Untold History of the United States)。 日本でも、4月8日から6月14日にかけNHK「BS世界のドキュメンタリー(BS1)」で放送されました... [続きを読む]
» オリバー・ストーンの言葉を聴こう! [インターネット政党 「ネット des 新党 (NetdesNewParty)」 のブログ]
Introduction:植草一秀氏のブログで知った。『悪の帝国米国とひれ伏す安倍軍国政権日本の危険』と題されたエントリーは日本人ならば必読だ。そこには8月に来日した映画監督・オリバー・ストーン氏の言葉が綴られている。同月に行われた講演会でのスピーチ全文がそこにある...... [続きを読む]
« 深刻化する安倍軍国路線と民意の激しい「ねじれ」 | トップページ | 消費税増税見送りが円高・株安を招くという風説 »











