« 原発再稼働反対主権者多数を参院選に反映させる | トップページ | 安倍内閣支持率急落:参院選情勢が急変し始めた »

2013年7月16日 (火)

ほんとに怖い言論弾圧日本がすでに始まっている

7月4日の第23回参議院議員通常選挙公示日。


自民党の安倍晋三党首は第一声を発する地に福島を選んだ。


市民からは、


「前回も来たのが選挙のときで、また今回も選挙のときで、選挙のときしか来ないしね。福島をそういう形で利用しようとしているのかなあっていう思いももちろんある。」


との声も聞かれる。


この街頭演説に福島県二本松市在住の一人の主婦がプラカードを持参して駆けつけた。


プラカードには、


「総理、質問です。
 原発廃炉に
 賛成?反対?」


と書かれていた。


女性は、


「私たちの声を届けるチャンスはなかなかない。直接、質問に答えてはくれなくても、ボードの字が首相の目にとまるかも知れないと思って」


と述べた。


演説会が始まる前、この女性を4人の男性が取り囲んだ。


一人は「警察の者ですが」と名乗った。


女性はこのときの模様を、


「連絡先をしつこく聞かれて本当に怖かった。逮捕されるのではないかと思うほどだった。」


と述べた。


これが、「ほんとは怖いアベノリスク」の一断面である。


http://goo.gl/xu3Us

人気ブログランキングへ

この「事件」について、ネットでは早い段階から情報が拡散されていた。


私の元にも情報が届けられた。


このような時代、暗黒に一筋の光を指し入れるのが、市民発信のネット情報である。


大半のマスメディアが、このような重要事項を黙殺するなかで、7月14日付東京新聞=中日新聞『こちら特報部』が、この「事件」を詳報した。


女性が演説を撮影しようとしたスマートフォンに、このときの模様の一部が撮影された。


http://goo.gl/1JpjC


恐ろしい日本がすでに始まっているのだ。


大きな力によって、罪のない市民は、いつでも犯罪人に仕立て上げられてしまう。

人気ブログランキングへ

『アベノリスク』第六の罪


「改変される憲法」


自民党憲法改正草案第二十一条は次のものだ。


(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。



第2項をじっくりと見ていただきたい。


「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。」


恐ろしい条文が盛り込まれているのである。


現行憲法第二十一条の条文との相違は歴然としている。


現行憲法の条文は以下の通り。


第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。



そして、現行憲法の第十章「最高法規」には、第九十七条として、基本的人権についての考え方を示す以下の条文が置かれている。


第九十七条  この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。


現行憲法における基本的人権の位置付けは極めて大きく、憲法の根幹をなすものになっている。

人気ブログランキングへ

自民党憲法改正草案は、


「公益及び公の秩序」の名の下に、基本的人権を制限できることとしている。


現行憲法が、


「基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたもの」


としていることと比較すれば、天地の開きがあると言わざるを得ない。


自民党憲法改正草案は、大日本帝国憲法との共通点が多い。


大日本帝国憲法には、


29条 日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス


の条文が置かれ、言論の自由は「法律の範囲内」で認められるものであった。


そして、その範囲を定めたのが、悪名高い「治安維持法」であり、この法律には次の条文が置かれた。


第1条
国体ヲ変革スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シタル者又ハ結社ノ役員其ノ他指導者タル任務ニ従事シタル者ハ死刑又ハ無期若ハ7年以上ノ懲役若ハ禁錮ニ処シ情ヲ知リテ結社ニ加入シタル者又ハ結社ノ目的遂行ノ為ニスル行為ヲ為シタル者ハ3年以上ノ有期懲役ニ処ス

人気ブログランキングへ

首相の街頭演説に、市民が抱く当然の質問を記載したプラカードを持参しただけで、恐ろしい言論弾圧を受ける。


「ほんとは怖いアベノリスク」が、すでにくっきりと姿を現し始めている。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第615号「参院選投票用紙を地獄への招待状にしてしまわぬよう」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

« 原発再稼働反対主権者多数を参院選に反映させる | トップページ | 安倍内閣支持率急落:参院選情勢が急変し始めた »

2013年参院選」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1026314/52472467

この記事へのトラックバック一覧です: ほんとに怖い言論弾圧日本がすでに始まっている:

» 【コンビニ】店員がアイスの冷蔵ケース内で寝転ぶ写真、Facebookに ローソンが謝罪、FC契約解除 [政治経済ニュース・今私の気になる事]
 コンビニエンスストア「ローソン」店内でアイスクリームを販売する冷蔵ケースの中に従業員が入って寝転がる様子を撮影した写真がFacebookに投稿され、「不衛生ではないか」と騒動になった。ローソンは7月15日、「食品を取り扱うものとしてあってはならない行為」として謝…... [続きを読む]

» 立候補者の名前を連呼する騒音が響き渡る灼熱地獄の中で文句も言わず勤労に励む極東島国の住民だが、かかる大和風情がTPPによる国体献上を以て遠い過去の出来事となる日が来るであろう [日本社会白書]
@font-face { font-family: "Arial"; }@font-face { font-family: "MS 明朝"; }@font-face { font-family: "Century"; }@font-face { font-family: "Century"; }@font-face { font-family: "@MS 明朝"; }@font-face { font-family: "ヒラギ ...... [続きを読む]

» 権力者と「言論の自由」 [へなちょこ自然保護]
 日本は最近とても窮屈な国になっている.小さなルールがやたらと増えた.しかも違反者に対する罰則が,いろいろと「厳罰化」された.もう国民はがんじがらめ,と言ってよい.人は本来もっと自由でなくてはならない.あまりに窮屈な規制は,人々の創造性を枯渇させる.それは結局のところ日本の国力を弱めることになる.  というわけで今日は「言論の自由」について書いてみます.  警察の横暴が大手を振ってまかり通っている.いくら何でもこれは規制のし過ぎでしょう,という事例も少なからずある.たとえば...  福島のJR... [続きを読む]

» マイクロソフトがNSAの通信傍受活動に協力して情報をCIAやFBIと頻繁に共有していた件(+7/13追記:スノーデン氏の声明) [ボヘミアンな京都住まい]
マイクロソフトがNSA(米国家安全保障局)の通信傍受活動に協力して情報をCIAやFBIと頻繁に共有していたという報道が日本の新聞にもチラッとだけ出るようになりましたが(本当は一面で大騒ぎするほどの重大事なのですが・苦笑)、知る人ぞ知る噂話というか今更な話題と思う方も少なくないでしょうが、こうして証拠資料に基づいた裏付けある報道で白日の下に晒されたことには大きな意義があると思います。スノーデン氏の命懸の勇気とガーディアン紙のジャーナリズム魂に大いに敬意を表します。 それと、個人的にはPCやスマートフォ... [続きを読む]

» 「憲法21条改正」と『人権擁護法案』で"言論統制社会"が実現する! [日野智貴のブログ]
政治家志望 ブログランキングへ 自由民主党の憲法の草案に、次のことが記されている。 「第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。 2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、... [続きを読む]

« 原発再稼働反対主権者多数を参院選に反映させる | トップページ | 安倍内閣支持率急落:参院選情勢が急変し始めた »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ