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2013年6月 5日 (水)

Wカップ出場決定をもたらした本田選手の意志力

ワールドカップアジア最終予選で日本代表はオーストラリアと1対1で引き分けて、5大会連続のワールドカップ出場を決めた。


日本は最終予選で快進撃を続けて本戦出場に王手をかけていたが、3月26日の対ヨルダン戦で敗北したため、6月4日の対オーストラリア戦で、勝つか引き分けることがワールドカップ出場を決定するために必要とされていた。


この試合で日本は、終了間際にオーストラリアに得点を許し、窮地に立たされた。


残り時間がわずかとなったところで、日本がPKを獲得し、これを本田圭祐選手が決めて引き分けを勝ち取った。


ワールドカップは4年に1度の開催で、本戦出場はかつて日本の悲願だった。


1994年のアメリカ大会への出場をかけて戦われた1993年10月28日の対イラク戦では、ロスタイムに入っての試合終了直前に、イラクに同点ゴールを決められて、本戦出場を逃した。


いわゆる「ドーハの悲劇」である。


日本は1998年のフランス大会で、初めてワールドカップ出場の悲願を成就した。


爾来、2010年の南アフリカ大会まで、4大会連続でワールドカップ本戦出場を実現してきた。


昨日6月4日の試合でオーストラリアと引き分けたため、日本は5大会連続の本戦出場の栄誉を勝ち取った。

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私はサッカーの専門家ではないから、試合内容にコメントするつもりはない。


ただ、ひとつ強く印象に残ったことがある。


それは、同点のPKゴールを決めた本田圭祐選手の意志力=気魄である。


後半37分にオーストラリアに1点リードを許し、日本は絶体絶命のピンチに立たされた。


後半45分の終了間際、本田選手はキープしたボールを、強引とも言えるドリブルで敵選手をかわし、シュートに持ち込んだ。


このシュートをオーストラリア選手がクリアしたボールがタッチラインを割り、日本はコーナーキックを得た。


このコーナーキックから繰り出されたボールをオーストラリア選手がハンドしてPKの権利が日本に付与されたのである。


本田選手はためらいなくボールに近付きPKを決めた。


本田選手が強い気魄でドリブルからシュートに持ち込んだ延長上に、コーナーキック、ハンド、PK、同点ゴールが誕生したのである。


この試合の本当のポイントはホンダのPKにあったのではなく、PKを生み出す原点となった、本田選手の強引とも言える得点への気魄にあったのだと思われる。


その気迫がコーナーキックを生み、相手選手のハンドを生み出したのであろう。

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いざという時、ここ一番で力を発揮できる者が何よりも強い。


技術的に優れた選手でも、ここ一番で大いなる力を発揮することは容易でない。


まして、巨大なプレッシャーがかかる局面で、力を発揮することは至難の業である。


本田選手がこのプレッシャーを撥ね退けて、見事にゴールを決めたのは、偶然の産物ではないと思う。


その直前のプレーに、すさまじい気魄が感じられた。


ものごとを成就する原動力がここにあると思われる。


もちろん、基礎的な技術、体力は必要不可欠だが、本当の修羅場、土壇場、正念場で力を発揮できるかどうかを決めるのは、技術や体力ではなく、気魄、気力、意志力であると思う。


いまの日本社会に欠けつつあるのが、この気魄=意志力ではないだろうか。

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ほんの一瞬の対応で運命は変わる。


日本がワールドカップ本戦出場を勝ち取るか、敗退するかは、あらゆる意味で大きな差を生み出すものだろう。


その運命の分岐は、本当にかすかな紙一重を挟んでの表裏の間に存在する。


集中して気魄を込め、最重要の一瞬にすべてのエネルギーを集中する。


この力を持つことは容易でないが、その力を持つ者こそ、大業を成就できるのだろう。

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人々の目がワールドカップに注がれることは、いまの為政者にとって都合のよいことだろう。


6月11日には日本の対イラク最終戦もある。


アベノミクスがもてはやされてきたが、早くもメッキは剥げ落ちかかっている。


世論調査では、原発再稼働反対、憲法96条・9条改悪反対の声が多数を占めていることも伝えられている。


参院選で国民が現存する諸問題について、真剣に考えて、自分たちの求める政策を実現するための選挙結果を希求し始めれば、安倍政権の目論見はもろくも崩れ去ることになる。


こんな状態だから、安倍政権としては、主権者が政治問題を真剣に考えることなく、サッカーにでも夢中になってくれて、その浮かれムードで、参院選に臨んでくれることを願っているはずである。

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