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2013年6月23日 (日)

平野貞夫元参院議員新著『小沢一郎謀殺事件』

参院選が近づき、緊急出版が相次いでいる。


拙著『アベノリスク-日本を融解(メルトダウン)させる7つの大罪-』
(講談社)


も7月4日に緊急出版されるので、ぜひ、ご高覧賜りたく思う。


http://goo.gl/xu3Us


出版記念講演会を7月7日(日)午後3時半から開催する予定であるので、改めて告知させていただきたい。


このなかで、元参議院議員で小沢一郎生活の党代表側近の平野貞夫氏が新著を刊行された。


『小沢一郎謀殺事件』(ビジネス社)


http://goo.gl/7wrJB


ものものしいタイトルだが、小沢一郎氏に対する政治謀略事件を正面から取り上げた書である。


日本の政治がいま危機に直面している。


2009年9月に樹立された鳩山由紀夫政権は、日本政治史上の金字塔であった。


日本政治が刷新される大きな第一歩が印されたものである。


しかし、この金字塔は、瞬く間に既得権益勢力によって破壊された。


その延長上に出現したのが安倍晋三政権である。


「旧政復古」である。


昨年12月の総選挙で安倍晋三自民党は衆院において圧倒的多数の議席を確保した。


自民党補完勢力を含めれば、衆議院480の定数のうち、398議席を占有してしまった。


この状況が参院にまで持ち込まれれば、日本の国の根幹が書き改められてしまう危険が拡大する。


7月21日に実施される参議院選挙の影響は極めて大きい。

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政治の危機に直面するなかで、日本の国民は、これまでの政治の流れを、いま一度検証する必要がある。


「木を見て森を見ず」の間違いを犯さぬよう、これまでの経緯を再検証する慎重さが求められる。


平野貞夫氏の新著は、この重要な課題を解決する最適のテキストである。


小泉政権が終焉してから7年の時間が経過しようとしているが、この7年間の日本政治の中心に小沢一郎氏が存在した。


小沢氏を中心に日本政治は転回し、日本政治刷新させた主役であった小沢一郎氏は、既得権益の力によって、政治の中心から排除されつつある。


この過程を鮮明に再現し、そのメカニズムを解き明かしているのが平野氏の新著である。


「温故知新」の言葉があるが、この7年間、あるいは、政治改革の動きが本格化した1990年代初頭以降の20年間の動きを鳥瞰しない限り、現代の姿は正確に浮かび上がってこない。

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著書の中心には、小沢一郎氏に対する日本政治史上最大・最悪の政治謀略事件の真相解明が置かれる。


この点について、平野貞夫氏は次のように記述する。


「おそらく読者諸賢は、少しでも早く真犯人を特定しその動機を明らかにしてほしいと望まれだろう。しかし、これから語る「小沢一郎抹殺物語」は、いってみれば筋立てが複雑にして登場人物が入り組み、謎が深い「政治ミステリー」でもある。


優れたミステリーがそうであるように、犯人の割り出しと真相究明までには手間と暇がかかり、結論よりもそのプロセスにこそ醍醐味がある。


いささか長丁場にはなるが、複雑にからまりほつれた謎の糸を一本一本ほぐしていく作業を、読者諸賢も私同様の「政治探偵」となって、知恵をこらしながらお付き合いをいただければ幸いである。」


また、出版社による内容紹介には次のように記述されている。


「小沢一郎氏ほど戦後日本政治の改革に真正面から取り組んだ政治家はいない。


にもかかわらず(いや、だからこそというべきか)これほどまでに嫌われ続けている政治家もいない。


「嫌われる」などという言葉では生易しすぎるかもしれない。「排除」でもまだまだ弱い。むしろ「抹殺」といったほうが正確であろう。


この「小沢一郎抹殺劇」こそ、日本政治にとって深くて暗い闇であると同時に最大の謎であり、国民にとって最大の不幸である。


いったいなぜそんな理不尽なことが起きたのか、そして今もなお進行中なのか、それはいったい全体誰が何のためにやってきたのか、そしてこれからもやろうとしているのか。


竹下元首相、野中元官房長官ら自民本流による「小沢処分」の本意は?


政権交代の最大の功労者を身内の菅・野田政権はなぜ生贄に捧げたのか?


小沢抹殺の影にアメリカは?


小沢一郎の知恵袋・懐刀が議会職員・国会議員をつとめて半世紀の経歴から知りえた裏情報をまじえながら解明。


あわせて、日本の危機を救うための「小沢一郎最終決戦」の秘策を明かす!


巻末に達増拓也岩手県知事との対談を収録。」


参院選を前に、日本政治の座標軸を正確に掴むため、本書を読んで、位相を明らかにすることが、すべての日本の有権者に必要不可欠な作業になる。

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平野貞夫氏は鳩山由紀夫元首相の実績に対して厳しい評価を示す。


とりわけ、鳩山政権が発足したのち、民主党政権の内外から強まる「小沢はずし」の圧力に、鳩山元首相が十分に抗することが出来なかったことの責任を強く問う。


結果論であるが、鳩山元首相が小沢一郎民主党幹事長(当時)と連携を強化して、既得権益の攻撃に対抗していたなら、日本の歴史は恐らく異なるものになったと思われる。


この点は極めて残念な部分である。


しかし、その平野氏も鳩山元首相に対して、人間としての批判を展開しない。


達増拓也岩手県知事が平野貞夫氏に対して、何度もメールでの書簡を送っており、平野氏はその内容を紹介するが、鳩山由紀夫元首相が提示した「最低でも県外」の公約については、米国内部でも実は多くの識者から支持の声が上がっていたものなのである。

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