生活の党姫井由美子氏パーティーで小沢代表熱弁
昨日、「生活の党」の姫井由美子前参院議員の全国後援会発足記念パーティーが開催された。
バレンタインデーのこの日は姫井由美子前議員の誕生日でもあった。
本年7月21日に実施されると見込まれる参議院議員通常選挙に姫井氏は生活の党から全国区比例代表候補として立候補することが内定している。
姫井氏から力強いメッセージが発せられた。
パーティーは小宮山泰子衆議院議員が司会を務められた。
冒頭あいさつに立った小沢一郎代表は参院選に向けての決意を語った。
生活の党は政治謀略を受けて危機に直面しているが、ここから不死鳥の如くによみがえり、再び政権を奪還することになるだろう。その重要な第一歩を印すのが7月参院選になる。
日本政治はいま危機に直面している。
「危機」という意味は、日本政治が再び既得権益に支配される状況に回帰し、主権者国民の声がまったく届かない状況が固定化される恐れが生まれていることだ。
米国・官僚・大資本が日本政治を支配している。
この政治状況を打破し、主権者国民が支配する政治状況を創り出そうとしたのが2009年の政権交代の意味であった。
米国の言いなりになる状況から脱し、米国に対しても日本が「言うべきことを言う」ことが目指された。
敗戦から67年の時間が経過するのに、日本はいまなお米国の支配下に置かれ続けている。
その象徴が普天間であり、オスプレイであり、集団的自衛権行使への圧力であり、TPPである。
鳩山元首相はこの状況を打破しようとした。小沢一郎元民主党代表は米国の要請を一蹴した。2010年2月2日のことだ。このために、鳩山氏、小沢氏はメディア・検察の不正な総攻撃を受けた。
官僚が支配する政治は明治時代に確立された。当時から弊害が指摘され続けてきた。
それが「有司専制」という言葉である。
第二次大戦後、官僚支配は憲法の上では修正された。支配者の一翼を担う存在であった官僚が、「全体の奉仕者=Public
Servant」の地位に書き換えられた。
しかし、これは建前上の変更であって実体を伴っていない。
いまも官僚支配構造は存続し続けている。その象徴が高級官僚の「天下りとわたり」の悪弊である。
この「天下りとわたり」の根絶が目標に掲げられた。
そして、大資本による政治支配。この構造を支えているのが企業献金である。
企業による献金が認められると、資本力で個人を凌駕する企業が政治全体を支配してしまう。
「政治がカネで買われてしまう」わけだ。
政治家は本来、主権者である国民のために働く存在であるが、大資本が巨大な資金を提供して政治を支配するようになると、政治家が主権者国民のために働くのではなく、巨大な資金を提供する大資本のために働くようになってしまう。
そして、政治家の行動が主権者国民のために動くものではなく、大資本が提供する巨大なカネによって動かされる状況に陥ってしまう。
残念ながら自民党政治の本質がこの部分にある。
政治を主権者国民のためのものにするには、企業献金を全面禁止することが必要不可欠なのだ。これが「政治とカネ」問題の本質である。
この方針を明確に政権公約に掲げたのは何を隠そう、小沢一郎氏なのだ。
現在の日本では政治活動にかかる支出についての上限が規制されていない。現実に政治に巨大な資金が投入されている。
このため、選挙で投票を得て議席を確保するにはお金が必要になるとの事情が存在し続けている。
「政治とカネ」問題を解決する第一歩は、政治にかける支出について規制を設けることである。この規制を設けている国がいくつもある。
この規制が存在せず、他方で企業献金が合法化されているため、利権に走る政治勢力は企業から献金を集め、大資本と癒着した政治に走るようになる。
これが日本の政治を歪めている。
こうした現状を是正しようと創設されたのが政党助成法である。企業献金を抑制する代わりに、政治に必要な資金を国民が負担しようというものだ。
しかし、この制度が根本的なひずみを持っている。
その内容は後段で論じるが、現状での最大の問題は、主権者国民の政治を目指す政治勢力が窮地に追い込まれていることだ。
主権者国民の政治実現を目指す中核勢力が「生活の党」である。この政党の躍進なくして日本政治の再生はあり得ない。
この政治勢力をいま、市民が財政的に支えることが求められている。
姫井氏のパーティーにはこの意味もある。政治家の声を自分の目と耳で確かめるとの意味ももちろん重要だ。
森ゆうこ議員、中村てつじ前議員、三宅雪子前議員が参院選に出馬する見通しだ。
これらの議員を主権者国民が財政的に支えることが強く求められている。
姫井由美子前議員に続き三宅雪子前議員が誕生日の3月5日にパーティーを開催する。一人でも多くの市民がパーティーに参加して、財政的に「生活の党」候補者を支えることが強く求められている。
続きは本日の
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