« 国民はオリンピック招致に反対する正当権利持つ | トップページ | 安倍政権の経済政策正式名称は「アベノリスク」 »

2013年2月 3日 (日)

このまま進めば必ず激しいインフレが創作される

日銀総裁人事が本格的に検討される時期に入っている。


自民党は衆議院で294議席を保持しているから、自民党の提案は衆議院では賛成多数となる。


しかし、参議院では自民党は定数242に対して83しか議席を有しない。


公明党の19を合わせて102議席だ。


提案を通すにはあと20議席が必要だ。


民主が88、みんなが11、維新が3議席だ。


自民党に近い新党改革が2議席だ。


自公+みんな維新+改革でも116議席だから、122議席には届かない。


民主の賛成が必要になる。

人気ブログランキングへ

これが実は二院制の機能だ。


参議院が存在し、議席が3年ごとに半数だけ改選される。


したがって、しばしば「ねじれ」現象が生まれる。


「ねじれ」は意思決定を遅らせるが、政治の大転換に対する「ダブルチェック」の意味がある。


最近の総選挙を見ると、2005年の郵政民営化選挙で自民党が大勝。


2009年の政権交代選挙では民主党が大勝。


2012年のシロアリ消費税選挙では民主大敗=自民大勝だった。


振り子が選挙のたびに反対に振り切れる。


このとき、参院とのねじれがなければ、政治全体が振り子の大振動を繰り返すことになる。


政治の方向が右に振れ、左に振れたのでは、長期的な施策を軌道に乗せることもかなわなくなる。

人気ブログランキングへ

衆議院の大転換があり、その次の参院選でその大転換についての評価を主権者国民が下す。


衆参両院の選挙で連続して大勝して初めて、本格的な政権体制が整う。


それまでは言わば「試用期間」だ。


「試用期間」の実績を主権者国民が判定する。


二度の国政選挙で信任を得れば、本格的な政治運営が可能になる。


この意味で、参議院は政治の安易な暴走を防ぐための安全弁の役割を果たしている。

人気ブログランキングへ

みんな・維新が小泉・竹中政治の二番煎じだとすると、安倍政権の基本路線と極めて近い。


自公+みんな維新が固まって、今回の総選挙のように参議院でも議席の大多数が握られてしまえば、安倍政権の本格的な暴走が始動してしまう。


憲法は書き換えられ、日本は名実ともに米国の実質植民地に転じることになるだろう。


この暴走列車を止めるには、「生活」が躍進する必要があるが、同時に、民主党を再び主権者国民政党に刷新させることが必要である。


民主党を主権者国民政党に回帰させることができるかどうか。


これが日本政治を刷新するための必要条件になるだろう。


この意味で、日銀総裁人事での民主党の行動は極めて重要な意味を持つことになる。

人気ブログランキングへ

安倍晋三氏は自分の考えに共鳴する人が日銀総裁の条件であることを公言しているが、極めて危険な考え方だ。


現行の日本銀行法の精神をまったく理解していない。


日銀の政策のあり方については学者の間でも意見は対立しているが、もっともバランスのとれた適正な意見を述べているのは野口悠紀雄氏である。


私がブログ、メルマガで書いたことを、野口氏も同じように指摘している。


日銀が非伝統的金融政策手段を用いれば、インフレも円安も誘導することは可能なのだ。


日銀がこの非伝統的金融政策手段を活用するのは、日銀が政府の支配下に置かれるときである。

人気ブログランキングへ

1月30日付ブログ記事


「難しくはないインフレ誘導政策が持つ重大な欠陥」


メルマガ第478号記事


「円安・株高がもたらす旧政復古安倍政権の固定化」


に記述したように、日銀が無尽蔵に日銀券を用意して、これを銀行窓口、役所窓口、鉄道駅、コンビニに山積みにして「ご自由にどうぞ」と貼り紙を置けばよい。


こうすれば、間違いなくインフレと円安が実現する。


この説明に書き加えなかったが、このとき、行動を起こして、これを決めるのは政府、財務省である。


政府が国債を日銀引受けで発行する。その発行代わり金を日銀から日銀券で引き出し、これを国中にばらまくわけだ。


日銀は返済のあての無い国債を強制的に保有させられる。


浜田宏一氏などが提案している政策は、究極的にはこのような方向の施策である。


このような危うい方向に日本銀行を誘導して良いわけがない。


本当に危険なことだ。

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第481号「安倍晋三氏の日銀総裁起用方針は間違っている」
でご購読下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

消費税増税 「乱」は終わらない 消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

日本の独立 日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

売国者たちの末路 売国者たちの末路

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― 知られざる真実―勾留地にて―

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

消費税のカラクリ 消費税のカラクリ

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

戦後史の正体 戦後史の正体

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:創元社
amazonで詳細を確認する

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

価格:798円 通常配送無料

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

日米同盟の正体~迷走する安全保障 日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

検察崩壊 失われた正義 検察崩壊 失われた正義

価格:1,365円 通常配送無料

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

検察の罠 検察の罠

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

「主権者」は誰か――原発事故から考える 「主権者」は誰か――原発事故から考える

価格:525円 通常配送無料

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:鹿砦社
amazonで詳細を確認する

« 国民はオリンピック招致に反対する正当権利持つ | トップページ | 安倍政権の経済政策正式名称は「アベノリスク」 »

金融政策」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: このまま進めば必ず激しいインフレが創作される:

» 【第428号】巨大地震に襲われても“永遠の昨日”を信奉し続ける思考停止した極東の島国だが、その象徴が原発であり、奴隷として辛酸を舐め続けることを是とする負け犬根性なのだ。 [高橋央の『日本社会白書』]
!-- /* Font Definitions */ @font-face {font-family:Arial; panose-1:2 11 6 4 2 2 2 2 2 4; mso-font-charset:0; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:-536859905 -1073711037 9 0 511 0;} @font-f ... [続きを読む]

» 【社会】中国、韓国へのパック旅行8割、5割減 尖閣問題尾を引く [政治経済ニュース・今私の気になる事]
日本旅行業協会がまとめた2、3月の海外パック旅行の予約状況で、中国行きが前年と比べて約8割減った。 2012年10~12月の減少率をやや上回っており、沖縄県尖閣諸島を巡る日中関係悪化の影響が、観光面では依然として大きいことが浮き彫りになった。  中国行…... [続きを読む]

« 国民はオリンピック招致に反対する正当権利持つ | トップページ | 安倍政権の経済政策正式名称は「アベノリスク」 »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ