三極対立はメディアの捏造・現実は明白な二極対立
民主が第一極、自民が第二極、維新が第三極というのは、メディアが作り出した妄想に過ぎない。
維新が第三極などというのは悪い冗談である。
立ちあがれだか、立ち枯れだか知らないがそのような名称の泡沫政党と、原発も消費税も言っていることが毎日変わる人物が党首を務める、これまた泡沫政党が野合で政党を作って、日本の主権者国民が支持すると思ったら大間違いだ。
主権者国民を甘く見るのもいい加減にした方がよい。
国民はよく見ているものだ。
マスメディアの偏向世論調査でさえ、野田佳彦内閣の支持率は2割そこそこ、不支持率は6割を優に超えている。
主権者の信託という正統性の根拠もなく首相に就任したのに、偉そうなものの言い方をしない方が身のためだ。
既得権益の政治を打破しなければならないと考える賢い主権者国民が日増しに増加中だ。
とりわけ、昨年3月11日の原発事故で目を覚ました国民が多い。
このとき政府はどのような行動を取ったのか。
よく思い出すがよい。
東電福島第一原発が全所停電に陥り、そのまま進めば水素爆発、水蒸気爆発、メルトダウン、メルトスルーに進行することが判明していた。
政府が国民の生命と健康を最優先したなら、3月11日の夕刻に、原発から半径50キロ圏内の住民に避難を命じたはずだ。
実際の行動はどのようなものであったか。
避難区域をわずか半径3キロにとどめたのである。
ベントを実施できず、いよいよ爆発確実な情勢になってから避難区域を10キロに広げた。
そして、想定通りに爆発が起きた。爆発が起きてから避難区域を20キロに広げた。
そして、SPEEDI情報を国民に知らせなかった。米軍には3月14日に報告した一方で国民には3月23日まで知らせなかった。
このために、飯館村、浪江町などの住民は3月15日から16日にかけて放射能大量被曝の犠牲を蒙った。
被曝者は刑事告発すべきである。
つまり、政府は国民を守らなかったのだ。
なぜか。
お金がかかるからである。
国民の命を守るためにはお金を使いたくない。
これが財務省の判断だ。菅政権、野田政権は財務省の言いなり政権である。
財務省は国の予算は利権のために使うカネであると考えている。
利権にならないカネは一円たりとも出したくない。これが財務省の判断だ。
国民は政府が国民のために行動しないことを知った。
政府を信用できないことを知った。
そしていま、日本の主権者国民の前に巨大な問題が存在する。次の選挙結果を受けて日本の最終決定が下される。
その最終判断を下すのは主権者国民である。
巨大な問題とは、原発、消費税、TPPだ。
一番分かりにくいのがTPPだ。
そこで、このサイトをぜひご覧いただきたい。
「サルでもわかるTPP」
http://luna-organic.org/tpp/tpp.html
だ。チラシもあるからプリントして人々に配布しよう。
http://luna-organic.org/tpp/pdf/flyer-3-may2012.pdf
原発を推進する人々は、原発マネーに関わる人々である。カネのためなら正義も捨てる人々だ。
良心ある国民は脱原発を決断する。
野田佳彦氏が決めた消費税増税案をこのまま認めるわけにはいかない。
民主主義のルール違反であり、日本経済を破壊するものであり、零細事業者や零細勤労者を地獄に突き落とすものだ。
政治の対立は三極構造ではない。
二極構造だ。
既得権益 対 主権者国民
原発・消費税増税・TPP推進
対
原発・消費税増税・TPP反対
民自公+国みん維新 対 主権者国民連合
原発・消費税増税・TPP反対勢力が大同団結する動きが本格化してきた。
メディア 対 主権者国民 の戦いでもある。
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第416号「脱原発・反消費税増税・反TPP国民連合創設へ」
でご購読下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 |
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« 要するに誰が脱原発・反消費税増税・反TPPかだ | トップページ | 主権者国民連合政党名称は「生活」とする方が良い »
「2012年総選挙」カテゴリの記事
- 「株式会社ムサシ」と民主代表選をつなぐ点と線(3)(2013.01.09)
- 「株式会社ムサシ」と民主代表選をつなぐ点と線(2)(2013.01.07)
- 「株式会社ムサシ」と民主代表選をつなぐ点と線(1)(2013.01.06)
- 自民党に政治献金企業が選挙集計事務独占受注?(2013.01.05)
- 第46回衆議院議員総選挙投票の厳格な検証不可欠(2012.12.31)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 三極対立はメディアの捏造・現実は明白な二極対立:
» 【第360号】脱原発を軸に集結し始めた主権者国民連合。小沢一郎氏の動向を踏まえるに保守大連立という可能性を否定することはできないが、主眼は対米自立にあることは間違いない。 [高橋央の『日本教育白書』]
!--
/* Font Definitions */
@font-face
{font-family:Arial;
panose-1:2 11 6 4 2 2 2 2 2 4;
mso-font-charset:0;
mso-generic-font-family:auto;
mso-font-pitch:variable;
mso-font-signature:3 0 0 0 1 0;}
@font-face
{font-family:" ... [続きを読む]
» 嘉田由紀子・滋賀県知事と小沢一郎 [格闘する21世紀アポリア]
やはり、こうでなくては嘘だろう!
凄まじいニュースが飛び込んできた。27日の東京新聞朝刊の一面トップに眼が釘付けになった。
それは、滋賀県の嘉田由紀子知事が脱原発を旗印にした新党を検討しているというものだった。この新党には小沢一郎の「国民の生活が第一...... [続きを読む]
« 要するに誰が脱原発・反消費税増税・反TPPかだ | トップページ | 主権者国民連合政党名称は「生活」とする方が良い »