野田佳彦氏の今日の責任・安心を追及した東祥三議員
10月31日に開催された「弁護士の連帯を強める埼玉の会」主催の講演会「消費税問題とこの国のかたち」について、ジャーナリストの高橋清隆氏と高橋敏男氏が早速JANJANニュースやブログに記事を掲載下さった。
日本の主権者である国民は、いまの野田佳彦政治に怒り心頭である。
2009年8月に主権者国民は政権交代の偉業を成し遂げた。
ところが、この「維新政権」は民主党内部に潜伏していた既得権益勢力によって転覆された。
2010年6月2日クーデターによって、旧政復古政権が樹立されてしまったのである。
菅直人政権と野田佳彦政権はいずれも、既得権益勢力を支持母体とする旧政復古政権である。
つまり、総選挙や参院選で主権者国民が示した負託に反する政権が樹立され、猛威を振るっているのが現状である。
これに主権者国民が「怒り心頭」なのだ。
本年の7月11日に「国民の生活が第一」が結党されたが、その心境は「怒り心頭」である。新党の名称が「怒り新党」であってもおかしくはなかった。
この新党は、2009年8月総選挙で、当時の民主党が主権者国民に訴えたこと、主権者国民と約束したこと、をいまも守り抜いている人々によって結成されたものである。
「主」と「従」で言えば、「生活」党が「主」であり、いまの「民主党」が「従」ということになる。
いまの民主党は「逆賊」ということになる。
臨時国会が召集され、「生活」の東祥三議員が代表質問を行った。
代表質問を視聴した国民は、東議員の演説に聞き入ったに違いない。
「生活」の三宅雪子議員が早速、東議員の代表質問での演説全文をホームページに掲載された。
熟読するべき演説内容である。
東議員は野田佳彦氏の所信表明演説について、
「「空虚」の一語に尽きる」
と一刀両断した。
これ以上的確な批評はないだろう。
そして、東議員はその原因について、
「民主党を支持した国民を裏切ったからです。
民主党を支持した国民との約束を、守らなかったからです。
民主党を支援した国民にウソをついたからです。」
と述べた。
これも正鵠を射た指摘である。
私も民主党による政権奪取に、微力ながら懸命に力を尽くした者の一人である。
力を尽くした理由は、日本の政治刷新を実現するためであった。
米・官・業が支配する日本政治を、主権者国民が支配する政治に変える。
その具体策として、「献金・天下り・消費税」を2009年総選挙の三大争点であると位置付けた。
そして、この選挙のなかで、鳩山由紀夫代表は
「消費税増税の前にやるべきことがある」
と訴え、野田佳彦氏は、
「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしい」
と断言した。
東議員もこの点を再度言及した。
「総理は、三年前の総選挙で、
「マニフェストにはルールがある。書いたことは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。」
「消費税5%分に天下り法人がぶらさがってシロアリがたかっている。シロアリを退治しないで今度は消費税を上げるんですか?」
と、かの有名なシロアリ演説をなされました。」
と述べた。
野田佳彦氏は、この主権者との約束、主権者との契約を踏みにじった。
東議員はこう述べた。
「「増税の前にやるべきことがある。」
被災地の復旧・復興に注力すべきだ。シロアリも退治しなければいけないし、デフレ脱却・景気回復にも全力投球すべきだ。そうした、私たち党内の反対の声には全く耳を傾けず、増税ありきで議論を主導。
最後は、私たち反対派を切り捨て、民主党が政権を獲得前、散々批判をしてきた自民党・公明党と談合してまで、消費税増税を強行に議決してしまいました。」
この対応を示した野田佳彦氏を批判することが間違った対応だと言えるのか。
なぜ、民主党議員は一丸となって、主権者との約束を平気で踏みにじる野田佳彦氏に立ち向かおうとしないのか。
このまま進めば、野田佳彦民主党は次の総選挙で必ず主権者国民の「怒り」によって叩き潰されることになるだろう。
野田佳彦氏が繰り返した「明日の安心」、「明日への責任」が「空虚」であるのはこのためである。
東議員は
「美辞麗句では無責任は隠せない。
「明日の安心、明日の責任」を総理がいくら語っても、
「今日の不安、今日の責任」は、どうするのだということになります。
「今日の不安、今日の責任」は、どうするのですか?」
と追及した。
メディアが取り上げない東議員の率直な声にすべての主権者国民が耳を傾ける必要がある。
続きは本日の
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