日曜討論島田敏男轟沈でNHKニュース9が逆ギレ報道
新党「国民の生活が第一」が49人の陣容で発足した。
頭文字をとって、「KSD49」などの呼称も付けられているようだ。
主権者国民を主役とする主権者国民のための政党として、大いなる躍進をして欲しいと思う。
その意味で、国民に親しみのある愛称が付せられることは良いことだと思う。
「民主党」は単なる「自由のない自由民主党」に成り下がってしまった。
いまの民主党は2009年に政権交代を実現した民主党ではない。
民主党が主権者国民との約束を踏みにじって暴走を始めた以上、民主党内の良識派が民主党から離脱して、原点に回帰する新党を創設することは自然の成り行きである。
決して、新党創設に追い込まれたわけではなく、主権者国民のための政治を実現するために、積極的な行動を示した結果としての新党創設である。
7月11日のNHK「ニュースウオッチ9」は、「極めて異例な」放送を行った。
7月8日の「日曜討論」で司会の島田敏男氏が小沢一郎氏の前に轟沈したために、NHKが逆切れしたのだと思われる。
衆参国会議員49名による新党創設のニュースを、NHKはトップニュースとして扱わなかった。
滋賀県の中学校に対して警察が強制捜査を行ったこと、中国監視船が尖閣海域を航海したことを伝え、新党創設は三番目のニュースとして報道した。
細かなことになるが、テレビなどにおいては、画面に登場する人物の序列が常に意識されている。
各国の外交会談などを見るとこのことがよく分かる。
視聴者から見て画面の右側が「上手」、左側が「下手」になる。
序列の高い方が「上手」、序列の低い方が「下手」になる。
NHK報道では、野党である自民党の伊吹文明氏を「上手」に登場させ、民主党に在籍していた山岡賢次氏を「下手」に位置付けてカメラを回した。
「国民の生活が第一」が野党になるから、山岡氏を「下手」に登場させるのは、説明がつかないわけではない。
しかし、伊吹文明氏を「上手」に登場させてカメラを回すのは、筋違いである。
司会の大越健介氏は、中学校に警察が捜査に入ったことを「極めて異例のこと」と強調したが、国政の核心に関わる新党結成のニュースをトップニュースとして報道しなかったことの方が、はるかに「極めて異例のこと」である。
大越健介氏は
「じわりと追い込まれていった」
「追い詰められての新党結成」
などの言葉を何度も繰り返した。
先述したように、真実は「追い詰められての新党結成」ではない。
正確に言えば、「やむにやまれぬ新党結成」である。
本来は、野田・前原・岡田・仙谷・玄葉などの反逆者たちが民主党を離党して自民党に合流すれば良いだけのことだ。
現在の民主党が、主権者国民との基本的な約束を踏みにじり、野党と結託して巨大増税を不正に決定しようとしているため、この現実を是正するために、筋を曲げて、節を屈して、新党創設に進んだのである。
繰り返しになるが、「追い込まれての新党創設」ではなく「やむに已まれぬ新党創設」なのだ。
吉田松陰の遺した歌に次のものがある。
「かくすればかくなるものと知りながら
やむにやまれぬ大和魂」
サブの司会者を務める井上あさひ氏が用意された原稿を読み上げる。
「小沢代表は今日の大会でも強気のように見えましたが」
NHKの司会者は余計な言葉を差し挟むべきでない。
事実を事実通りに伝えるのが報道の役割である。
良識と常識をベースに置いて、政治的に偏向しない放送を行う義務があることを忘れるべきでない。
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現状を見れば、常識の判断は明白である。
総選挙の際に、自公両党は消費増税を提案した。
しかし、民主党は「天下りやわたりの根絶をやる前に消費増税を行うのはおかしい」ことを明言して総選挙に臨んだ。
主権者はこの公約を踏まえて民主党に多数議席を確保させ、政権を委ねた。
その民主党が、野党の自公両党と結託して、「シロアリ退治なき消費増税」に突進しているのだ。
「シロアリ退治なき消費増税」とは、「天下りやわたりの根絶をせずに消費増税を実施すること」である。
これが、公約違反であることは明白だ。
現在の野田政権がこのような暴走をしているから、民主党の良識派が新党を創設してまで、事態の是正を図ろうとしているのである。
これが、客観的に見ても普通の状況説明である。
この説明をしたうえで、うがった見方もあるとして、「追い詰められての新党創設」というのなら、まだ分かる。
現実のNHK放送は、単なる「悪質な情報操作」、「ネガティブキャンペーン」に過ぎない。
主権者国民はとりあえず、放送受信料不払いという形で対抗するしかない。
いずれ政権交代を実現し、放送法を抜本改正し、NHKを放送受信者の支配下に置くように制度を改めなければならない。
「KSD49=国民の生活が第一」は次の総選挙に向けての戦略を早期に打ち立てなければならない。
大阪維新との提携が取り沙汰されているが、私はこれに反対である。
大阪維新はあきらかに「対米隷属勢力」である。
詳しくは
『国家は有罪(えんざい)をこうして創る』
をご高覧賜りたい。
「大阪維新」は小泉竹中政治の流れを汲むものであり、「みんなの党」と結託する存在である。
メディアが大阪維新を特別扱いで大宣伝しているのは、次期総選挙での反民自公票がKSD49に集中するのを阻止するためである。
「国民の生活が第一」は300選挙区に擁立する候補者を公募するべきだ。
社民党などと選挙巨力できる選挙区では選挙協力を推進するべきだ。
「公募」によって有為な人材を広く日本全国から発掘するべきだ。
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続きは
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に次のように記述した。
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