民主党衆院議員290名に公開質問状を送付
昨日から本日にかけて、徹夜の突貫作業を行い、公開質問状の印刷、発送作業を終えた。その後、終日、外出して研修を受けた。
そのために、ブログ、ならびにメルマガの更新が遅くなってしまった。
お詫び申し上げたい。
公開質問状は、「主権者国民連合」の活動である。
野田佳彦氏が強行の推進している「シロアリ退治なき消費増税」に正統性はかけらもない。
この法案が可決され、主権者国民の意思を踏みにじって消費増税が実行されることは、日本の民主主義の死を意味する。
東京新聞と日刊ゲンダイを除くほとんどのメディアは、野田内閣の暴走に対して、適正な警告を発していない。
発していないどころか、野田内閣の暴走を幇助している。
日本の民主主義がまったく成熟していないことが明らかになっている。
2009年8月の総選挙に際して、民主党は、「シロアリを退治しないで消費税を上げることはしない」ことを確約した。
野田氏は「シロアリ退治なき消費増税」を推進する自民党を全面的に否定した。
「シロアリ退治なき消費増税」を掲げる麻生太郎政権は不信任に値することを声高らかに主張した。
野田佳彦氏2009年7月14日演説
http://www.youtube.com/watch?v=-3wVwe8a_8c&feature=player_embedded
野田佳彦氏2009年8月15日演説
http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo
岡田克也氏2009年8月11日演説
http://nicoviewer.net/sm13731857
2009年8月の総選挙に際して、メディアは「マニフェスト選挙」、「政権選択選挙」を強く訴えた。
選挙に際して政党は、責任ある政権公約集を明示する。
主権者である国民は、そのマニフェストを吟味して、政権を委ねる政党を選択する。
政権を委ねられた政党は、責任をもって公約を実行する。
「書いたことは命懸けで実行する。書いてないことは遣らない。それがルール」だ。
政権発足後、1年後、2年後、3年後と、メディアは、マニフェストの進捗度を検証することを欠かさない。この検証作業こそ、政党の責任ある行動を誘導するために不可欠であることをメディアは主張した。
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2009年8月総選挙で、野田佳彦氏は「シロアリ退治なき消費増税」は絶対にやらないことを主権者に約束した。
ところが、いま、野田佳彦氏は、「シロアリ退治なき消費増税」を強硬に法定化しようとしている。
これほど分かり易い間違いは、他にないのではないか。
自民党が「シロアリ退治なき消費増税」を主張するのは分かる。2009年8月の総選挙の時から、この政策を主張していたからだ。
野田氏が心変わりして、「シロアリ退治なき消費増税」をやりたいと思うのなら、主権者国民の前で謝罪し、マニフェスト差し替えを申し出ねばならない。
その時、主権者は、野田氏の主張を受け入れるかどうか分からないから、政策を進める前に、総選挙を実施して、民意を問う必要があるだろう。
これが、民主主義のデュープロセスだ。
野田氏は、これらの手続きを何も実行していない。
だから、野田氏の行動に正統性はない。野田氏の行動は、詐欺師の行動と言われて、反論できないだろう。
日本の首相が詐欺師である現実は、国民を悲しみの淵に落とし込む現実である。
野田氏は、このようなペテン、詐欺行為を働いて、何も感じないのだろうか。これが、日本の政治劣化の象徴でもある。
「主権者国民連合」の運動として、民主党の衆議院議員290人に公開質問状を送付した。到着は明日20日になると思われる。
以下に、送付した公開質問状の全文を掲載する。
民主党衆議院議員各位
拝啓
梅雨の候益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびの消費増税法案の衆議院採決にあたり公開質問をさせていただきます。
ネット上の政治運動「主権者国民連合」は、2009年8月総選挙に際して「シロアリ退治なき消費増税阻止」を公約として掲げた民主党に、この公約の遵守を求めています。「シロアリ退治なき消費増税阻止」の公約とは、野田佳彦氏が2009年8月15日の大阪街頭演説などで、「シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。」などと明言し、天下り法人や天下り、わたりを根絶せずに消費税を上げることはおかしいことを訴え、4年間は消費税を上げないことを主権者国民に確約したものです。
野田政権が現在推進している消費増税は、野田氏が阻止すると約束した「シロアリ退治なき消費増税」そのものであり、これを民主党が推進することは主権者国民に対する背信行為であり、民主主義を冒涜するものであります。
この点を踏まえて、「主権者国民運動」は次期総選挙で、消費増税法案に賛成した民主党議員に対して、全力をあげて「落選運動」を展開する計画を進めております。
「シロアリ退治なき消費増税」法案への反対をお願い申し上げますとともに、次期総選挙における「落選運動」実施のための参考資料とするため、この公開質問への回答をお願い申し上げます。回答結果はネット上に公開させていただきます。
ご多忙のところ誠に恐縮に存じますが、6月21日までに、この用紙にご記入の上、下記番号までFAX送信下さいますようお願い申し上げます。
敬具
2012年6月18日
主権者国民連合
植 草 一 秀
公 開 質 問
衆議院本会議で採決予定の消費増税法案に
賛成
する(いずれかを○で囲んでください)
反対
理由(ご自由にご記入ください)
お名前
お名前、ご回答をご記入の上、△△△-○○○○-××××にFAX送信下さい。
4月21日に東京で開催された「シロアリ退治なき消費増税粉砕講演会」動画映像が飛鳥新社サイトから無料配信されておりますのでご高覧ください。
続きは
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第261号「消費増税実施か撤回かは次期総選挙で決定される」
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6月30日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第6弾を動画生配信することが決まりました。
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012年6月30日(土曜日)
20時00分~21時00分放送予定
30日の時事対談は特別企画として、ライブ配信を一般公開。メールマガジン読者以外の方も20時からの配信を無料で視聴いただけます。(※アーカイブ動画は後日、有料で配信予定)
対談では、強引に消費税増税につきすすむ政府・民主党と、それに反対する小沢グループの攻防を中心に、今後の政局をズバリ、大胆予測します。
さらに「再稼働に舵をきった大飯原発と原子力・電力行政の問題点」、「欧州債務危機と世界の経済金融情勢の今後」、「中東(シリア、エジプト)情勢」について時間の許すかぎり徹底討論を行います。
《今対談のテーマ》
・消費税増税、解散、総選挙へのシナリオ
・再稼働に舵をきった大飯原発と原子力・電力行政の問題点
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