人権侵害行為続ける不見識小沢氏控訴指定弁護士
小沢一郎民主党元代表に対する裁判で無罪判決が示されてことに対して、検察官役の指定弁護士が5月9日、控訴する方針を表明した。
2009年3月に表面化した一連の政治謀略は、なお決着せず、小沢一郎氏の基本的人権侵害の状況が続く。
指定弁護士の不見識に多数の国民が怒り心頭である。
この国の政治が依然として米官業政電利権複合体に支配され続けていることの証左である。
一審での判決要旨を読むと、虚偽記載について、小沢氏の「共謀共同正犯」を問う故意責任を立証することはできず、このことから小沢氏に対して無罪判決が示された。
控訴審でこの部分が覆ることは基本的にあり得ない。
特命を帯びた裁判官が担当を任じられ、正当な法解釈を無視した不正な判決を示さない限り、有罪判決は出ない。
小沢氏に対する無罪判決を示したのち、小沢氏復権の状況を観察し、このまま無罪が確定すれば小沢氏が完全に復権し、本年にも小沢一郎政権が樹立される可能性が高いとの判断から、今回の控訴が決定されたのだと考えられる。
もはや、正義や公正の名の下における闘いではない。日本の政治権力の所在をめぐる、主権者国民と米官業政電利権複合体の全面的な闘いが展開され始めたのである。
2009年3月から3年以上にわたって展開されている小沢氏攻撃を冷静に見つめれば、このすべてが単なる政治的な謀略であることが鮮明に浮かび上がる。
二つの政治団体からの献金を事実通りに記載したことが「虚偽記載」として摘発された。これが「西松事件」だ。
2004年に10月に代金を決済し、2005年1月に登記が完了した世田谷不動産取得の届けを2005年に行い、その際に、銀行融資を受けるために設定した定期預金原資を提供した小沢氏個人資金の出入りを収支報告書に記載しなかったことが「虚偽記載」だとされた。これが「陸山会事件」だ。
収支報告書の記載に関する事務的な取り扱いについての解釈の差でしかない。
これをネタに、小沢氏および関係者が激しい攻撃を受け続けてきた。
そのために、本来2009年に成立するはずであった小沢一郎政権樹立は阻止された。さらに、2010年6月ないし9月に成立するはずであった小沢一郎政権樹立も阻止された。
マスメディアは連携して小沢一郎氏攻撃を続け、小沢一郎氏のイメージは徹底的に攻撃され続けてきた。
しかし、これが主権者国民と利権複合体の全面戦争ということになれば、意味付けは一変する。利権複合体勢力から激しい攻撃を受け続けてきた小沢一郎氏は正義のヒーローということになる。敵にとって手ごわい存在であるからこそ、激しい攻撃を受け続けてきたということになる。
利権複合体勢力は、今後も激しい攻撃を展開し続けるだろう。
ものごとの基準を利権複合体勢力の用いるツールに置けば、主権者国民勢力はせん滅されてしまう。
マスメディアを総動員して、主権者国民勢力のせん滅を目指して来ると予想されるからだ。
ものごとの判断基準を敵側に置くのをやめるべきである。
主権者国民側の基準でものごとを判断してゆくべきだ。
まずは、本年9月の民主党代表選に備えなければならない。
私のメルマガ読者からも続々と党員・サポーター登録のお知らせをいただいている。
読者が重要情報を提供くださった。
「小沢一郎ウェブサイト」内の
「民主党党員・サポーター募集」ページ
https://www.ozawa-ichiro.jp/support/form_input.php?id=3
に、5月14日(月)に書類請求を締め切るとの表示が明確に示されていることが判明した。
このサイトをご覧いただき、サイト内の入力フォームに必要事項を記入いただき、書類を請求して直ちに手続きをお取りいただきたく思う。
日本政治を刷新するには、主権者である国民が直接行動を起こしてゆかなくてはならない。
マスメディアは今後も激しい小沢一郎氏攻撃を展開し続けるだろう。
その際、その攻撃は、敵が小沢一郎氏の力量を警戒していることの表れであると、正しく認識することが重要である。
日本のメディアが真実を伝えない存在であることを改めてはっきりと認識することが、事態打開のためにまず必要である。
弘中惇一郎弁護士の真実を見つめる透明な眼と、指定弁護士の死んだ魚のようなくすんだ眼をよく比較していただきたい。目は口ほどにものを言う。本物と偽物を見分ける眼力が重要である。
小沢氏無罪確定、検察巨大犯罪摘発で、新しい日本の第一歩を踏み出せることを望んだが、利権複合体勢力の警戒感が依然として極めて強いことが判明した。
あれほど徹底的に小沢氏を攻撃し続けたが、ネットを中心に、真実を見極める国民が激増していることがその背景である。
ネットから真実の情報が発信されるため、これまでのように国民をコントロールすることが困難になり始めている。
マスメディアに左右されずに、真実を考察し、真実を見分けることのできる市民が増え始めている。
今後も徹底した情報操作が展開されるが、主権者国民は真実を見つめ、真実を尊重する姿勢を失ってはならない。
お知らせです。
『消費増税亡国論-三つの政治ペテンを糺す-』の出版を記念して
「シロアリ退治なき消費増税粉砕講演会」
が、5月19日午後7時20分より、京都駅前のキャンパスプラザ5階で開催すされることになりました。
講演会には、元外交官で作家の天木直人氏もゲストとしてご講演くださいます。
シロアリ退治なき消費増税を粉砕し、市民の市民による市民のための政治を確立するための方策を、講演会参加の皆様と考察いたしたいと考えています。
席に限りがありますが、一人でも多くの皆様のご臨席をお願い申し上げたく存じます。詳しくは大垣書店さまサイトをご覧ください。
著者:植草 一秀
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する
また、これに先立ち、5月12日土曜日に高知の人権啓発センター6階で、「サロン金曜日」主催の講演会
「亡国のTPPと増税に反対!」
が開催されます。一人でも多くの市民の皆様のご出席をお願い申し上げます。なお、高校生以下は無料とのことですので、若い方々の参加もお待ちしております。
続きは
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第221号「日本政治刷新へ小沢氏サイトからサポーター登録を」
もご購読下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年4月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
「植草一秀の『知られざる真実』」をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。
4月28日収録の「天木X植草リアルタイム対談」のアーカイブ映像の有料動画配信記事の販売が始まりました。ぜひご覧ください。
今回は「小沢一郎氏裁判とはなんだったのか」をテーマに、収録の前々日に下った無罪判決を踏まえて、判決にいたるポイントを細かく解説。
対談の中では今後の政局の行方についても徹底討論しています。
●サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談
小沢一郎氏裁判とはなんだったのか
http://foomii.com/00057/201205021000009693
【販売価格:315円(税込)】
ダイジェストはこちら ⇒ http://bit.ly/JnSJxP
なお、次回の時事対談のライブ配信は、5月26日を予定しています。詳細が決まり次第ご案内しますので、どうぞ次回もご期待ください
なお、これまでのアーカイブ動画はこちらからご購入いただけます。
◎サタデーナイトライブ:
消費税増税のゆくえと今後の政局
(2012/03/24 放送分)
◎サタデーナイトライブ:
日本はどこまで米国に支配されているのか
(2012/02/27 放送分)
記事をご購入いただきますと、アーカイブのURLとパスワードが記載されたメルマガが届きます。アーカイブページにアクセス後、メルマガ内に記載しているパスワードを入力してご視聴ください。
著者:植草 一秀
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する
![]() |
【送料無料】日本の独立 |
![]() |
【送料無料】TPP亡国論 |
![]() |
【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか? |
![]() |
【送料無料】原発のウソ |
![]() |
【送料無料】売国者たちの末路 |
![]() |
【送料無料】知られざる真実 |
« 「国民の生活が第一」示した仏・ギリシャ選挙結果 | トップページ | 無罪推定の原則をまるで理解できない読売・産経 »
「小沢代表秘書不当逮捕(5)」カテゴリの記事
- えん罪被害者石川知裕元議員を全面支援する(2014.10.02)
- 小沢一郎氏人物破壊巨大謀略事件もみ消しを糾弾(2013.10.16)
- 陸山会事件核心裏金受領に関する新重大事実無視(2013.03.14)
- 3.13判決を迎える陸山会事件の真相(2013.03.13)
- 3月13日判決で完全無罪を勝ち取らねばならない(2013.01.03)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 人権侵害行為続ける不見識小沢氏控訴指定弁護士:
» 指定弁護士が控訴決定! 小沢一郎氏が再度被告に 検察と最高裁の闇も暴かれ解体の危機も [政治の本質]
小沢一郎元民主党代表に対して、先日一審で無罪判決が出ましたが、
検察官役の指定弁護士は、本日(5/9)控訴することを決めました。
小沢氏裁判 指定弁護士が控訴決定
5月9日 13時12分
http://www3.nhk...... [続きを読む]
» 小沢一郎−虚偽報告書流出−イスラエル−佐藤優−ロシア−小沢一郎裁判控訴 [格闘する21世紀アポリア]
《陸山会事件の捜査をめぐる虚偽の捜査報告書とみられる文書が、インターネット上に流出した。折しも、東京地裁の無罪判決を受けて民主党による小沢一郎元代表の党員資格停止処分の解除、そして検察官役の指定弁護士が控訴するかどうかを最終判断するタイミング。流出の意...... [続きを読む]
» 【第158号】司法の正義が無視された小沢一郎氏に対する控訴はこの国が放置国家を超えて「呆痴国家」に成り下がったことを華麗に例証する魔女政治裁判なのだ。 [情熱高校教師 高橋央の『日本教育白書』]
2012年5月10日(木曜日) -----------------------------------------------【第158号】司法の正義が無視された小沢一郎氏に対する控訴はこの国が放置国家を超えて「呆痴国家」に成り ... [続きを読む]
» 【雇用】就活失敗し自殺する若者急増…4年で2.5倍に [政治経済ニュース・今私の気になる事]
就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増している。 2007年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など150人が就活の悩みで自殺しており、07年の2・5倍に増えた。 警察庁は、06年の自殺対策基本法施行を受け、翌07…... [続きを読む]
» 人権侵害行為続ける不見識弁護士 [りばてぃーぶろぐ]
人権侵害行為続ける不見識小沢氏控訴指定弁護士(植草一秀の『知られざる真実』)本当にこの国は人権なんてあるのだろうか?どうかしてる。 [続きを読む]
« 「国民の生活が第一」示した仏・ギリシャ選挙結果 | トップページ | 無罪推定の原則をまるで理解できない読売・産経 »