« 「落選運動」に立ち向かう増税賛成民主議員は超少数 | トップページ | TPP・消費税・原発どじょうの暴走が止まらない »

2012年4月 4日 (水)

政界に春の嵐が吹き荒れる

猛烈な春の嵐が日本列島を襲っている。台風並みに発達した低気圧が全国に大きな被害をもたらした。

 
 政界にもこれから春の大嵐が吹き荒れる。

 
 そのエネルギーの源泉は、主権者である国民の怒りである。

 
「カナダで日本語」を主宰される美爾依さんが、4月3日、

「民主党を離党すべきは野田総理」

と題する記事を掲載された。

 
 美爾依さんが指摘する通りだと思う。

 
 ウォールストリートジャーナル紙は、

「集団辞任、30人超に=首相ら慰留へ―民主」

とのタイトルで、民主党議員の大量役職辞任を伝えている。

 
「民主党内で、消費増税関連法案の閣議決定に抗議して党役職の辞表を提出した国会議員は2日、29人に達した。政務三役を含む辞表提出や、離党の動きは30人超に拡大。野田佳彦首相は同日夜、首相官邸で輿石東幹事長らと政府・民主三役会議を開き、辞表は受理せず、慰留に努めることで一致した。ただ、辞任の動きはさらに広がる可能性があり、混乱を収拾できるかは不透明だ。」

 
 当初は政務三役の辞表を受理せず、慰留していたが、政務三役の辞表を提出していた4名の辞意が固いことから、辞表を受理した。

 
 また、国民新党の亀井静香氏は党を代表して連立離脱を野田首相に申し入れており、自見庄三郎氏が国民新党として閣内に残留することはありえない。

人気ブログランキングへ

美爾依さんは次のように指摘する。

 
 恐らく、野田は(菅も)、財務省から、消費税を増税するなら、総理にしてやるといわれたのだろう。だから、官僚との約束どおり、消費税を上げるために必死になっている。もし、消費税を上げられなければ、総理の地位も危うくなる。

 
 民意ではなく、官僚の意思で首相になった野田が所属する民主党は、もともと政権を握って4年間は消費増税の議論をしないと国民と約束したのだ。だから、今、増税の議論をしていることからして、すでに国民を裏切ったことになるわけだ。

 
 本来なら政治家として、何よりも国民との約束を守るのが筋なのだが、国民よりも官僚との約束を守ろうと必死になっている野田が、見苦しい。

 
 野田は、そんなに消費税を上げたければ、民主党を離党して自民党に行けばいいノダ。今、民主党を辞任すべきは、国民との約束を大切にして、消費増税法案に反対する民主党議員ではなく、野田総理、ヲマエだ!

 
(ここまで転載)

人気ブログランキングへ

私たちは、私たちの政治をもっと真剣に考える必要がある。

 
 選挙と公約とその後の政治の関係についてだ。

 
 私たち国民が主権者であるということは、私たちの意思、私たちの考え方が現実の政治に反映されなければならないということを意味している。

 
 ただ、一口に私たちと言っても、いろいろな私たちがいる。

 
 百人いれば意見は百通りあるだろう。

 
 多様な意見があるなかで、最後は一つに決めて具体的な行動を起こすために、私たちが採用している方法は、多数決である。

 
 ただ、多数決と言っても、より良い案を作り出して行くには、徹底した討論が必要である。討論を通じて意見が変わるかもしれない。討論を通じて、より良い案が生まれるかもしれない。

 
 だから、私たちは討論を大切にして議論を尽くし、最後は、多数決で決定するという方式を採用している。

 
 国民が直接政治にかかりきりになることはできないから、私たちは正当に選挙された国会における代表者を通じて行動することとした。政治家は国政が国民の厳粛な信託によるものであることを踏まえて行動することを義務付けられている。

 
 具体的に言えば、選挙の際に、政党は国民に政権公約を明示する。最近ではとくに、国政の細部にわたって政権公約のすべてを提示する「マニフェスト」と呼ばれる政権公約大系が国民に明示されることになった。

 
 国民はそのマニフェストを比較検討して、政権を委ねる政党を選択する。

 
 総選挙が「政権選択選挙」、あるいは「マニフェスト選挙」と呼ばれるようになったのはこのためである。

人気ブログランキングへ

ここで、マニフェストに関して大事なことがいくつかある。

 
 それを分かりやすく私たちに訴えた政治家がいる。

  
 まず、その言葉を聞いていただきたい。

 
「マニフェスト、イギリスで始まりました。

 ルールがあるんです。

 
 書いてあることは命懸けで実行する。

 書いてないことはやらないんです。

 それがルールです。

 
 
 書いてないことを平気でやる。
 これっておかしいと思いませんか。

 
 書いてあったことは四年間何にもやらないで、
 書いてないことは平気でやる。

 
 それは、マニフェストを語る資格はないというふうに、
 ぜひ、みなさん、
 思っていただきたいと思います。」

人気ブログランキングへ

続きは
 
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第187号「政界に春の嵐が吹き荒れる」
でご購読下さい。


2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年3月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

『植草一秀の『知られざる真実』』をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。

3
24()に【天木×植草リアルタイム時事対談】第3弾生動画配信を行いました。

 
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012324日(土曜日) 1900分放送開始予定

 
3月は『消費増税のゆくえと今後の政局』と題して、消費増税問題と政局のゆくえについて徹底討論しました。

 
・野田内閣と財務省が消費税増税を急ぐ真の理由とは?
・法案可決の見込みは?日本経済と私たちの生活はどうなる?
・今後の政局と衆議院解散の可能性は?

 
また、東日本大震災から1年の時が流れ、今なお住民に不安を与え続ける福島第一原発事故の問題とこれからのエネルギー政策や、大詰めを迎える小沢一郎氏裁判の行方、「インターネット政党」など市民の政治参画などの問題について90分間ノンストップで議論しました。

 
アーカイブ動画配信を、動画配信記事として有料で販売しております。
 
販売代金は、全額を動画配信費用と番組へのゲスト招聘などの今後の動画配信放送内容の充実のために活用させていただきますので、ご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


早速、3月24日の対談ダイジェスト版をYoutubeに公開いたしました。
 
◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
http://www.youtube.com/watch?v=byxJ3QPETeo

 
また、2
25日の対談のダイジェスト版はこちらです。

◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
http://youtu.be/NFo-WKDB3r4


 
ぜひ、ご高覧下さい。


また、3
24日の
 
◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
 

の完全版動画配信記事はこちらでご購入いただけます。
 
http://foomii.com/00057/201203242200009024


「消費増税の行方と今後の政局」を議題に、小沢裁判の行方を含めて90分間を超えるノンストップ論争を行いました。 
 
ぜひ、ご高覧ください。

●サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談
 
消費増税のゆくえと今後の政局

【価格:315円(税込)】

 
視聴をご希望の方は、[この記事のみ購入する 315円(税)]より、手続きをお願いします。登録いただきましたメールアドレス宛に、動画の視聴方法をご案内します。

人気ブログランキングへ

Dsc_0012_682x1024_5

日本の再生

著者:植草 一秀
販売元:青志社
Amazon.co.jpで詳細を確認する
 
 

【送料無料】日本の独立 【送料無料】日本の独立

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

【送料無料】TPP亡国論 【送料無料】TPP亡国論

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか? 【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか?

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

【送料無料】原発のウソ 【送料無料】原発のウソ

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

【送料無料】売国者たちの末路 【送料無料】売国者たちの末路

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

【送料無料】知られざる真実 【送料無料】知られざる真実

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

« 「落選運動」に立ち向かう増税賛成民主議員は超少数 | トップページ | TPP・消費税・原発どじょうの暴走が止まらない »

悪徳ペンタゴンとの最終決戦」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 政界に春の嵐が吹き荒れる:

» 検察審査会陰謀論 [格闘する21世紀アポリア]
 以前から非常に問題視されていた「検察審査会」は”黒”であると断言しても良いのではなかろうか。一般市民が極めて重要な情報を我々に提供してくれた。    東京新聞4月2日の「ニュースの追跡」に注目する。  司法制度改革の一環として、裁判員制度と共に2009年5月に...... [続きを読む]

» 【社会】 ガンダムの敵役ザクをモチーフにした「ザクとうふ」、バカ売れ [政治経済ニュース・今私の気になる事]
人気アニメ「機動戦士ガンダム」の敵役ザクをモチーフにした「ザクとうふ」(198円前後)が大反響で、品切れ店が続出している。同品は、10年に老舗豆腐メーカー「相模屋食料」(群馬・前橋市)が企画し、先月28日から全国のスーパーなどで販売。ザクの頭部を再現し…... [続きを読む]

« 「落選運動」に立ち向かう増税賛成民主議員は超少数 | トップページ | TPP・消費税・原発どじょうの暴走が止まらない »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ