検察巨大犯罪もみ消しと小沢裁判司法取引浮上か
検察が田代政弘検事の虚偽記載問題を不起訴にするとの報道が相次いでいる。
田代政弘検事は、石川知裕衆議院議員などによる「虚偽記載」疑惑についての小沢一郎衆議院議員の共謀共同正犯疑惑について、東京第五検察審査会が小沢一郎氏に対して起訴相当の議決を示した際に、石川氏に事情聴取をして、捜査報告書を作成した。
この捜査報告書は検察審査会に提出され、検察審会が二度目の起訴相当議決を行った際に、最重要の資料になったと見られている。
田代政弘検事は捜査報告書に以下の記載を行った。
「石川知裕氏が、「私が『小沢先生は一切関係ありません』と言い張ったら、検事から、『あなたは11万人以上の選挙民に指示されて国会議員になったんでしょ。小沢一郎の秘書という理由ではなく、石川知裕に期待して国政に送り出したはずです。それなのに、ヤクザの手下が親分を守るためにウソをつくのと同じようなことをしたら、選挙民を裏切ることになりますよ。』と言われたんですよね。これは結構効いたんですよ。堪えきれなくなって、小沢先生に報告し、了承も得ましたって話したんですよね。」と供述した」
小沢氏の共謀共同正犯の罪を問うことができるのかどうかは、石川氏が小沢氏に報告し了承を得たのかどうかがひとつの鍵を握る。
上記の田代政弘氏の記載は、石川氏による「小沢氏に報告し了承を得た」と記述のある供述調書の任意性(本人の意思に基づいて記載されたものであること)を強く補強するものであり、この供述調書の任意性が肯定されれば、小沢氏の共謀共同正犯の罪を問うことが可能になる。
実際、東京第五検察審査会は田代政弘氏作成の捜査報告書をもとに、二度目の起訴相当議決を行い、小沢氏は強制起訴されることになった。
ところが、これらの経過のなかに、驚くべき事実が存在することが明らかになったのだ。
驚愕の事実を白日の下に晒す原動力を果たしたのが、石川氏による秘密録音データだった。作家の佐藤優氏の助言により、石川氏は検察の事情聴取の際に、その模様を秘密録音した。
この秘密録音のなかに、田代検事が捜査報告書に記載した事実が一切存在しなかったのである。
検察は、小沢氏に対する強制起訴を誘導するために、虚偽の記載をしたのだと考えられる。
ところが、検察が、この重大な虚偽記載を行った田代政弘検事を不起訴処分にするとの報道が相次いでいる。
東京新聞は次のように報じている。
「関係者によると、田代検事は告発を受理した東京地検の任意聴取に「石川議員が勾留中に話した内容と記憶が混同した」などと話しているといい、検察当局は、故意に虚偽記載したと立証して刑事責任を問うのは困難とみているもようだ。」
「当時の上司は検審への説明で、小沢元代表の不起訴処分は妥当だと意見を述べており、検察当局は、田代検事らが検審を起訴議決に誘導する意図はなかったとみている。」
検察の巨大犯罪をもみ消す工作活動であると思われる。
フロッピーディスクの情報を改竄したとして、大阪地検の前田恒彦検事は実刑判決を受け、上司の大坪弘道元特捜部長と佐賀元明元副部長は有罪判決を受けた。
田代政弘検事および東京地検特捜部の責任は大阪地検の比ではない。
史上最大の検察の巨大犯罪と言って過言ではないと思われる。
これを検察がもみ消そうとしている。
もちろん、検察審査会に審査が申し立てられることになるだろう。
しかし、最高裁事務総局が審査委員の人選を人為的に操作し、恣意を介在させて審査補助員弁護士を選任し、完全なブラックボックス=密室のなかで検察審査会を開催する限り、二度の起訴相当議決を阻止することは容易であるだろう。
これと関連するのが4月26日の小沢一郎氏の裁判判決である。
小沢氏の裁判は公訴棄却とされるか、無罪とされるかのいずれかしかない。
万が一、東京地裁が有罪判決を示すなら、私たち主権者市民は、裁判所の不正を弾劾する実力行動に進んでゆかねばならなくなる。
検察は、小沢氏無罪と検察犯罪もみ消しとを取引しようとしているのではないか。
小沢氏が無罪判決を受けて、検察に対する追及が甘くなることが期待されているのではないかとも思われる。
まず、何よりも重要なことは、小沢氏を正当に復権させることである。
これを司法取引のテーブルの上に載せるということであり、なおかつ司法取引というものが正式に認められているということになるなら、取引に応じることを検討することは十分に考えらえることであるのかも知れない。
検察は小沢氏に対する判決を待って、5月に方針を決める方針だと伝えられているが、小沢判決を人質にとっての犯人による条件交渉のように見えなくもない。
まずは何よりも大事なことは小沢氏の正当な復権である。
続きは
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地図
講師および演題
第一部
平野貞夫先生(元参議院議員・「日本一新の会」代表)
「消費増税導入と絶対的タブー」
第二部
植草一秀(政治経済学者)
「シロアリ退治なき消費増税ほか亡国の国策運営」
著者植草一秀の講演に加えまして、元参議院議員の平野貞夫先生がご講演くださることになりました。
平野貞夫先生は小沢一郎元民主党代表の右腕として活動を続けてこられ、現在は「日本一新運動」を推進する「日本一新の会」代表をお努めになられておられます。
平野貞夫先生は、1986年の中曽根内閣による売上税導入提案、1989年の竹下内閣による消費税導入のすべてを政界の側から知り尽くしておられ、この知見をもとに野田内閣の消費増税提案に警鐘を鳴らしておられます。また、現下の政局の動向にも精通しておられますので、政治情勢についてのホットな内容についても触れられるかもしれません。
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(誠に恐縮ですが、書籍代とチケット代金の差額500円を会場費等の実費に充当させていただきたいというのが主催者出版社からのお願いです)。
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詳しくは、
リブロ池袋本店サイト
ならびに、
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をご覧ください。
新著の概要は以下の通りです。
『消費増税亡国論-三つの政治ペテンを糺す-』(飛鳥新社)
新書版 368ページ 価格:消費税込み1000円
目 次
第一章 シロアリ退治なき消費増税
第二章 一体改革という名の単なる増税
第三章 民主主義の命はデュー・プロセスにあり
第四章 特権官僚が蝕(むしば)むこの国の骨組み
第五章 増税の前にやるべきことがある
第六章 日本財政が危機にあるというデマゴギー
第七章 日本再生の方策と国民の政治選択
概要
「シロアリ退治なき消費増税」こそギリシャ化への道だ
なぜマスメディアは野田総理の白昼堂々の公約違反を追及しないのか?
民主主義を踏みにじる野田政権、許されざる三つの過ち
1.マニフェスト違反の官僚利権(天下り)擁護
2.日本財政は真正危機にあるとの風説の流布
3.社会保障制度改革なき「単なる増税」の推進
亡国の増税シナリオの裏を知り抜く最も危険なインサイダーが命懸けの徹底告発。
衆議院を解散し消費増税選挙を実施せよ!
主権者国民勢力が政権を奪還できるか、
それとも対米隷属政権が持続してしまうのか?
「植草一秀の『知られざる真実』」をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。
4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾を生配信することが決まりました。
■天木×植草リアルタイム時事対談
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012年4月28日(土曜日)
19時00分~20時30分放送予定
今回は遂に判決を迎える「小沢一郎氏裁判」について90分間徹底討論。
4月26日に下る判決を踏まえ、今後の小沢一郎氏、そして多くの難題を抱え混迷を極める政局のゆくえをどこよりも深く、舌鋒鋭く解説します。
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