「落選運動」に立ち向かう増税賛成民主議員は超少数
民主党内で30名近い役職辞任意向を表明した議員が生まれている。
また、国民新党は連立政権からの離脱を野田佳彦氏に申し入れた。
これを報道各社が大きく扱わない。
本来、一面トップで大見出しを取るべきニュースである。
これを大きく扱わないのは、言論統制の影響である。
消費増税推進は民主主義の根本原理に反する暴挙である。
正義も大義も合理性もない。
不当で不正なゆがんだ政策である。
民主党内の論議においても、民主主義の根本ルールが踏みにじられた。
反対意見が多数存在するなら、最後は多数決採決を採るしか決定の方法はない。
論議を打ち切り、少数意見を党の決定とするのは民主主義政党の採用するルールではない。
民主党は非民主党になった。
野田内閣が正統性のない消費増税を推進し、これに対して、民主党内で正論を唱える勢力が意見を表示し、野田内閣の強引な政策運営に抗議して多数の議員が役職を辞任する辞表を提出したことが正確に伝えられると、世論の風向きが確実に変わる。
そうでなくても、野田内閣が提示する消費増税案には世論調査でも過半数の国民が反対意見を提示している。
野田佳彦氏は最後は自民党と談合して、消費増税を押し通す考えを持っているようだが、いくら法案を通しても、その先に総選挙という関門が控えている。
財務省の手先に成り下がった藤井裕久党税調会長は、消費増税を次期総選挙の争点にしたくないとの考えを表明しているが、そうは問屋が卸さない。
これだけ大きな国民負担を生む政策について、国民の同意を得ないことは、まさしく民主主義違反である。
そもそも、野田佳彦氏は、自分が声を張り上げて主権者国民と約束したことを踏みにじっているのだ。
このような詐欺師首相は、本来、即刻罷免されるべきなのだ。
俗悪な番組しか作れないテレビ朝日の悪徳番組御三家の一つ「TVタックル」に登場する屋山太郎氏の発言は、容貌と同じく歪みきっている。
民主党議員が消費増税に反対していることについて、反対している側の主張が何もないと言い放った。
このような、シロアリ族、ダニ族が跳梁跋扈するから日本は衰退するのだ。
シロアリやダニの全面駆除を予算の重点項目に据えるべきだ。
強烈な駆除剤を予算措置して、日本中のシロアリとダニを駆除するべきである。
民主党内で正論を述べているのがどちら側であるのかは、一目瞭然ではないか。
野田佳彦氏は2009年8月に「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしい」と絶叫したのだ。
また、いま野田内閣が提示しているのは、「社会保障・税一体改革」だが、社会保障改革はほぼ白紙の状態ではないか。
2年先の景気がどうなっているか、いま分かるわけがない。
選挙を終えて、景気情勢を十分に観察して、その後に決定すればよいものを、いま、決めなければならない理由は皆無である。
そして、民主党の党内論議で反対意見が噴出した。
結局、明らかに反対意見多数であっただろう。決定を多数決で行うのが民主主義だ。反対意見が多数なのに、党首の意見を押し通すのは、党首独裁で民主主義ではない。
最大のポイントになるのは民主党議員の判断だ。民主党議員で消費増税に賛成する議員は、まず間違いなく次の総選挙、参院選で落選させられるだろう。
民主党を支持した主権者国民は、大規模な「落選運動」を展開する準備を始めている。
主権者国民と約束し、それを何の断りもなく踏みにじるなら、もはや、民主主義も選挙も意味をなさない。
そのような不届きな議員は、一人残らず落選させなければならない。
この「落選運動」に立ち向かって、消費増税を推進する民主党議員は、実は驚くほどに少ない。
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3月24日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第3弾生動画配信を行いました。
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012年3月24日(土曜日) 19時00分放送開始予定
3月は『消費増税のゆくえと今後の政局』と題して、消費増税問題と政局のゆくえについて徹底討論しました。
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・法案可決の見込みは?日本経済と私たちの生活はどうなる?
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早速、3月24日の対談ダイジェスト版をYoutubeに公開いたしました。
◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
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◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
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