権力の暴走・メディアの助長を市民が断固糾弾する
小沢一郎民主党元代表に対する裁判が終盤に差し掛かっている。
3月19日には、最終弁論が行われた。
小沢氏の弁護側は小沢氏の無罪を主張し、また、小沢元代表も意見陳述を行い、検察の不当で不正な行動を厳しく糾弾した。
事実経過を詳細に追跡している者には、一連の事案の基本構造が明白に認識されている。
小沢氏および小沢氏の秘書3名は、まったくの無実の罪を着せられ、あるいは無実の罪を着せられようとしている。
日本の警察・検察・裁判所が適正に機能しているなら、そもそも今回の裁判そのものが存在していない。
小沢一郎氏が法廷で述べたように、政治資金収支報告書の記載については、実質的な犯罪が存在しない限り、報告書の修正ですべてが処理されてきたのに、小沢氏のケースに限って刑事責任を追及するとの対応が示されている。
裁判所もこの点についての認識があったのだと思われる。
東京地裁の登石郁朗判事は、この事情から、検察自身が立件を断念した根拠のない裏金疑惑を事実認定した。この事実認定が不当であることは、一連の捜査過程を検証するものには明らかなことである。
つまり、一連の刑事事案の最大の根幹は、裏金疑惑の真偽にある。
しかし、検察が公判で演出した裏金疑惑は、裏金を授受したとされる日時が社用車運転日誌の記録と矛盾するとの決定的な事実によって否定されるものであり、これを事実と認定した登石郁朗判事の刑事責任さえ追及され得る事案であると考えられる。
つまり、この裏金疑惑の事実認定がない限り、すべての事案を有罪に持ち込むことは不可能なのであり、裏金疑惑の事実認定が明らかに正当性を欠いていることを踏まえれば、すべての裁判事案が消滅することになる。
とりわけ重大であることは、検察当局が小沢氏を無理やり起訴に持ち込むために、重大な犯罪を実行した事実が明るみに出たことである。
すでに市民団体が刑事告発しており、早急な立件が求められているが、当局の対応はあまりにも遅い。村木厚子氏事案をはるかに上回る悪質、卑劣な犯罪であり、メディアがその全体像を徹底検証するべきものだ。
ところが、日本のメディアは一切、事実関係を解明しようとしない。相変わらず小沢一郎氏に対して、「被告」の呼称を付けて放送を垂れ流し、小沢氏が悪であるとのイメージ放送を繰り返すだけである。
このような現状に対して、怒りの市民行動が計画されている。
以下の行動が計画されているので、一人でも多くの市民の参加をお願い申し上げたい。
1.3月23日(金)に「小沢一郎議員を支援する会」主催の第7回シンポジウムが開催される。シンポジウムの概要は以下の通り。
第7回シンポジウム
テーマ 「小沢政治裁判を終わらせよ!」
—今こそ真の民主主義を取り戻そう—
日 時 平成24年3月23日(金) 午後6時〜9時
場 所 豊島公会堂
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1−19−1
TEL:03−3984−7601
講 師 衆議院議員 石川 知裕 氏
同 川内 博史 氏
同 辻 惠 氏
参議院議員 森 ゆうこ 氏
元衆議院議員 二見 伸明 氏
評 論 家 植草 一秀 氏
日本一新の会代表
元参議院議員 平野 貞夫 氏
市民連帯の会代表 三井 環 氏
参加費 お一人様 1,000円(資料代含む)
2.また、大阪では、3月28日(水)に、「なにわ市民セミナー団」および「市民が訴える「大阪宣言」の会」が共催するシンポジウムが開催される。
このシンポジウムの参加チケットはネットで申し込み、ファミリーマート、セブンイレブンで受け取ることができるとのことである。
詳しくは、
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002073489P0050001P006001P0030001
をご覧いただきたい。
☆前売りチケットは¥1.400円とのこと。
シンポジウムの概要は以下の通り。
●題 名:The Symposium in Naniwa
検察・司法、マスコミを改革せよ!
記
●期 日:平成24年3月28日(水)
●時 間:午後6時30分~(午後6時開場)
●会 場:浪速区民センターホール
〒556-0023 大阪市浪速区稲荷2丁目4番3号
●入場料:お一人1.500円
前売り1.400円(但しファミマ、セブンのみ)
●出演者:生田 暉雄氏/弁護士(元・大阪高裁判事)
平野 貞夫氏/日本一新の会・代表(元・参議院議員)
植草 一秀氏/政治・経済学者(元・早稲田大学教授)
八木 啓代氏/健全な法治国家のために声を
あげる市民の会・代表(歌手・作家)
●主 催:なにわ市民セミナー団
●共 催:市民が訴える「大阪宣言」の会
●後 援:日本一新の会
健全な法治国家のために声をあげる市民の会
●協 賛:志 信 会・都一新の会・日本一新の会なにわ
小沢一郎衆議院議員を支援する会
ネットメディアと主権在民を考える会
●協 力:討論Bar“シチズン”・ 街カフェTV・ツイートTV
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本の民主主義が危機に直面している。民主政治が検察・裁判所・メディアの複合体により、激しい攻撃を受けている。この現実を正しく認識し、是正しなければ、この国は暗闇に包まれたまま進んでゆくことになる。
日本を暗黒社会にしている巨悪を白日の下に明らかにし、暗黒日本に光を差し込ませねばならない。
続きは
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第172号「4月26日東京地裁判決の意味をはき違えるな 」
でご購読下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年3月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
『植草一秀の『知られざる真実』』をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。
3月24日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第3弾生動画配信を行います。
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012年3月24日(土曜日) 19時00分放送開始予定
3月は『消費増税のゆくえと今後の政局』と題して、消費増税問題と政局のゆくえについて徹底討論します。
・野田内閣と財務省が消費税増税を急ぐ真の理由とは?
・法案可決の見込みは?日本経済と私たちの生活はどうなる?
・今後の政局と衆議院解散の可能性は?
また、東日本大震災から1年の時が流れ、今なお住民に不安を与え続ける福島第一原発事故の問題とこれからのエネルギー政策や、大詰めを迎える小沢一郎氏裁判の行方、「インターネット政党」など市民の政治参画などの問題について90分間ノンストップで議論する予定です。
有料メールマガジン読者様は、リアルタイム時事対談の生放送配信動画を無料で視聴いただけます。アーカイブ動画配信につきましては、後日、動画配信記事として有料で販売する予定です。
ぜひこの機会に有料メールマガジンにご登録の上、生放送配信動画をご視聴ください。
◎メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
http://foomii.com/00050
メルマガ読者様の生放送配信動画の視聴方法につきましては、24日当日、有料メールマガジンでご案内します。
さらにお知らせです
2月25日の対談のダイジェスト版がYoutubeに公開されました。
◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
http://youtu.be/NFo-WKDB3r4
ぜひ、ご高覧下さい。
また、2月25日に有料メールマガジン読者向けに生配信した「サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談」のアーカイブ動画配信を動画記事として販売しております。
2月は、「日本はどこまで米国に支配されているのか」を議題に、小沢裁判とこの国の警察・検察・司法の闇、対米隷属を続けるこの国の政治・政策運営などの諸問題について、約90分間ノンストップの白熱した議論を行いました。
有料メルマガ読者様は、このアーカイブ動画を無料でご覧いただけます。
●サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談
日本はどこまで米国に支配されているのか
【価格:315円(税込)】
今回配信分につきましては、収録時に雑音が入ったために、一部お聞き苦しい箇所がありますことをご了承下さい。
視聴をご希望の方は、[この記事のみ購入する 315円(税込)]より、手続きをお願いします。登録いただきましたメールアドレス宛に、動画の視聴方法をご案内します。
日本の再生 著者:植草 一秀 |
![]() |
【送料無料】日本の独立 |
![]() |
【送料無料】TPP亡国論 |
![]() |
【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか? |
![]() |
【送料無料】原発のウソ |
![]() |
【送料無料】売国者たちの末路 |
![]() |
【送料無料】知られざる真実 |
« 反民主主義岡田克也氏暴走に党員資格停止処分か | トップページ | 民主党内消費増税意見集約は多数決採決が不可欠 »
「小沢代表秘書不当逮捕(5)」カテゴリの記事
- えん罪被害者石川知裕元議員を全面支援する(2014.10.02)
- 小沢一郎氏人物破壊巨大謀略事件もみ消しを糾弾(2013.10.16)
- 陸山会事件核心裏金受領に関する新重大事実無視(2013.03.14)
- 3.13判決を迎える陸山会事件の真相(2013.03.13)
- 3月13日判決で完全無罪を勝ち取らねばならない(2013.01.03)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 権力の暴走・メディアの助長を市民が断固糾弾する:
» いい加減、イランをネタにした中東戦争捏造計画は諦めなさい、ユダ金シオニストどもよ。 [Thot Diary]
イランに対しては、極右極悪シオニスト国家イスラエルと、ユダ金アメリカ、ユダ金ヨー [続きを読む]
» 小沢元代表の陸山会事件の公判は最終意見陳述で結審、国民主権の侵害VS証拠なき推論で4月26に判決 [shimarnyのブログ]
結審で裁判官が「疑わしきは罰せず」「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の利益原則を破るのかどうかで有罪無罪が決まろう。
そして既存メディアも判決までは「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という無罪推定の基本原則を忘れず報道すべきだ。... [続きを読む]
» 【経済】レノボ、PC生産を中国から日本に移管 「メード・イン・ジャパン」回帰の動き [政治経済ニュース・今私の気になる事]
中国最大のパソコンメーカー、レノボが法人向けパソコンの生産の一部を中国から日本国内に移管する方針を固めたことが20日、分かった。パソコン事業を統合したNECとの合弁会社傘下の米沢工場(山形県米沢市)で年内にも生産を始める。納期の大幅短縮や輸送コストと…... [続きを読む]
» 4号機燃料プール補強工事を行政官僚を排除して実行する救国内閣を [私は隠れ癌患者]
前の記事を踏まえて、なんとしても4号機プールの崩落防止の取り組みが必要と考え、以下の文章をある国会議員へ送ったのだが、私は「権力による弾圧ストーキング」攻撃を行う警察の監視下にあり、メールなど通信への監視、工作を受け続けている。したがって、相手方に届...... [続きを読む]
« 反民主主義岡田克也氏暴走に党員資格停止処分か | トップページ | 民主党内消費増税意見集約は多数決採決が不可欠 »