反民主主義岡田克也氏暴走に党員資格停止処分か
民主党は岡田克也氏の処分を検討するべきだろう。
とりあえず、党員資格を停止するべきだ。
理由は権限も手続きもなく、野党第一党の自民党に大連立を呼び掛けたことだ。
民主党の輿石東幹事長が、野田佳彦首相とも岡田克也氏とも大連立の相談をしていないことを明らかにした。
岡田氏が党首であるなら、大連立の可能性を探るという行為があっても許されるだろう。内々に感触を探り、その情報を元に党内で論議をすればよい。
しかし、党の代表でもない、ただの党所属の議員が他党と連立の協議を行うなど、言語道断の振る舞いである。
党としてけじめをつける必要がある。
この人物は民主党にとって、百害あって一利のない人物である。
除籍でも構わないだろう。
民主党マニフェストの政策が嫌いで、自民党の政策がそんなに好きなら、民主党を離れて自民党に入党すればよい。自民党が入れてくれるのかは分からないが、民主党は大歓迎するだろう。
民主党を支持してきた国民も大歓迎だ。
天下りは温存、庶民大増税は強力推進、対米隷属、政治と大資本癒着肯定の岡田克也氏が、民主党に居ることがそもそもおかしい。
実家のイオン株式会社もシロアリ王国、天下り天国の運営をしているのだから、民主党ではなく自民党に移籍するべきだ。
岡田氏は政党政治そのものをまるで理解していない。
主権者である国民と政党、媒介する選挙の関係をまるで理解していないとしか言いようがない。
いま焦点が当てられている消費増税は、先の総選挙の最大の争点であった。
「シロアリ退治なき消費増税」の是非を問う選挙だった。
シロアリ退治を終えた後の消費増税についての見解を国民は示していない。シロアリ退治をしても消費増税は反対だとする人もいれば、シロアリ退治を終えれば消費増税もありだと考える人もいるだろう。
ここまでは、先の選挙で国民の審判を仰いでいない。
争点の設定がそのようにはなっていなかった。
選挙は消費増税を実行するとの主張を示した自民党と、消費増税の検討の前にシロアリ退治を実行するべきとの主張を示した民主党との間で戦われた。
この選挙で、主権者である国民は、「消費増税論議の前にシロアリ退治を行う」とした民主党を大勝させた。
同じ問題が蒸し返された2010年7月参院選でも、主権者国民は「シロアリ退治なき消費増税」に明確なNOの意思を表示した。
現在における直近の民意とは、この二度の国政選挙で示された国民の意思を指す。
このなかで、民主党は主権者国民に「シロアリ退治なき消費増税を行わない」ことを約束している存在だ。
これが、民主党と主権者国民との間の契約内容である。
ところが、この状況下で野田佳彦氏が消費増税を強硬に推進している。
野田氏は代表選で消費増税を言ったなどと居直っているが、主権者国民に対して説明責任を果たしたのか。
シロアリ退治をまったくしないまま、消費増税にのめり込む政策には、正当性のかけらもない。
主権者国民の意思を踏みにじる行動を正当化する根拠は皆無である。
天下り根絶から一転して天下り完全擁護に転じる野田佳彦氏。天下り王国、シロアリ天国の官民癒着企業を実家に持つ岡田克也氏と「天下り決死隊」を編成したところで、主権者である国民に対して、説明責任をまったく果たさないのでは、国会議員失格である。
滑稽なのは、岡田氏が権限もなく、民主主義のプロセスも踏まずに、大連立を呼び掛けるとの暴挙に出たうえ、相手方の自民党から、沈没船に助け舟を出す余力はないと、すげなくあしらわれていることだ。
イソップ童話に出てくるコウモリ。
動物が強いときには動物を装って振る舞い、鳥が力を持ち始めると、今度は自分は鳥だと言い張る。やがて、動物からも鳥からも信頼を失って、居場所をなくす。
野田・岡田の天下り決死隊が、まさにこの道を進んでいる。
続きは
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第171号「情報統制もむなしく野田岡田同盟軍が四面楚歌に」
でご購読下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年3月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
『植草一秀の『知られざる真実』』をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。
3月24日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第3弾生動画配信を行います。
●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者)
●配信日時:2012年3月24日(土曜日) 19時00分放送開始予定
3月は『消費増税のゆくえと今後の政局』と題して、消費増税問題と政局のゆくえについて徹底討論します。
・野田内閣と財務省が消費税増税を急ぐ真の理由とは?
・法案可決の見込みは?日本経済と私たちの生活はどうなる?
・今後の政局と衆議院解散の可能性は?
また、東日本大震災から1年の時が流れ、今なお住民に不安を与え続ける福島第一原発事故の問題とこれからのエネルギー政策や、大詰めを迎える小沢一郎氏裁判の行方、「インターネット政党」など市民の政治参画などの問題について90分間ノンストップで議論する予定です。
有料メールマガジン読者様は、リアルタイム時事対談の生放送配信動画を無料で視聴いただけます。アーカイブ動画配信につきましては、後日、動画配信記事として有料で販売する予定です。
ぜひこの機会に有料メールマガジンにご登録の上、生放送配信動画をご視聴ください。
◎メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
http://foomii.com/00050
メルマガ読者様の生放送配信動画の視聴方法につきましては、24日当日、有料メールマガジンでご案内します。
さらにお知らせです
2月25日の対談のダイジェスト版がYoutubeに公開されました。
◎サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談 2012/02/25
http://youtu.be/NFo-WKDB3r4
ぜひ、ご高覧下さい。
また、2月25日に有料メールマガジン読者向けに生配信した「サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談」のアーカイブ動画配信を動画記事として販売しております。
2月は、「日本はどこまで米国に支配されているのか」を議題に、小沢裁判とこの国の警察・検察・司法の闇、対米隷属を続けるこの国の政治・政策運営などの諸問題について、約90分間ノンストップの白熱した議論を行いました。
有料メルマガ読者様は、このアーカイブ動画を無料でご覧いただけます。
●サタデーナイトライブ 天木×植草の時事対談
日本はどこまで米国に支配されているのか
【価格:315円(税込)】
今回配信分につきましては、収録時に雑音が入ったために、一部お聞き苦しい箇所がありますことをご了承下さい。
視聴をご希望の方は、[この記事のみ購入する 315円(税込)]より、手続きをお願いします。登録いただきましたメールアドレス宛に、動画の視聴方法をご案内します。
日本の再生 著者:植草 一秀 |
【送料無料】日本の独立 |
【送料無料】TPP亡国論 |
【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか? |
【送料無料】原発のウソ |
【送料無料】売国者たちの末路 |
【送料無料】知られざる真実 |
« 「シロアリ退治なき消費増税阻止」に妥協余地なし | トップページ | 権力の暴走・メディアの助長を市民が断固糾弾する »
「消費税大増税=大企業減税」カテゴリの記事
- 日本の光を闇に変えた野田首相(2022.12.26)
- すべてを疑うことから始める(2022.11.29)
- 消費税問題は選挙の道具でなく核心(2020.09.13)
- 不況下大増税強行という世紀の大失策(2020.08.01)
- 深刻化避けられない消費税大増税大不況(2020.02.27)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 反民主主義岡田克也氏暴走に党員資格停止処分か:
» 【政治】自民・林芳正議員に非難轟々!政府主催の追悼式を欠席、地元でパーティー [政治経済ニュース・今私の気になる事]
自民党の林芳正政調会長代理(51)への批判が、党内外で高まっている。東日本大震災から1周年となる3月11日、天皇、皇后両陛下をお迎えして開催された政府主催の追悼式を欠席して、地元・山口県で国政報告会などを開いていたのだ。立食形式の会には、料理やお酒も…... [続きを読む]
» TVタックルと報道ステーション [ぢゃがいもの冒険~人生は経験と感動~]
日本へ帰ってきて、
昨日は もみ処高井戸店
勤務。
仕事を終え、ちょっと事務所?に立ち寄るとTVタックル。
また「消費税増税」のことでウソを平気でばらまいてる。
官房機密費をもらったと公言し、なんの音沙汰もなくTVタックルを卒業していくらしい。三宅さん。... [続きを読む]
« 「シロアリ退治なき消費増税阻止」に妥協余地なし | トップページ | 権力の暴走・メディアの助長を市民が断固糾弾する »