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2012年1月 3日 (火)

天下り根絶なき消費税大増税では誰も納得しない

日本国中に浸透させなければならない情報だから、繰り返し記述する。しつこいと思われるかも知れないが、しつこくなければものごとを成し遂げることはできない。
 
為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
 
(
上杉鷹山)
 
である。
 
 野田佳彦氏が1月2日、TBSラジオの政府広報番組に出て、消費税増税の方針を表明した。
 
 これに関連して、消費税増税に対する国民理解を得るため、
 
「行政改革もやらなければならない。(国会議員の)定数削減も不退転の決意でやる」
 
と述べた。

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しかし、消費税増税は民主主義のプロセスのなかで、主権者国民が否定してきているものである。野田氏がどうしても消費税増税を実行したいのなら、民主党の政権公約を書き換え、国民に信を問い、国民が増税承認の意思を表明してから法案を整備するべきだ。
 
 2009年8月総選挙で、自民党は消費税増税の方針を明示した。しかし、民主党は2013年秋の衆議院任期満了までは消費税増税を封印した。
 
「その前にやることがある」との考え方を明示した。
 
 主権者国民は消費税反対の意思を、自民党を大敗させ、民主党を大勝させることで明示した。
 
 その民主党が突然、主権者国民に断わりもなく、主権者国民の意思を確認することもなく、消費税増税を主張し始めた。自民党が消費税増税賛成なのだから、国会で多数決を行えば、消費税増税が可決されてしまう可能性がある。
 
 しかし、これは民主主義の適正なプロセスに反している。
 
 国民を何だと思っているのか。国民は日本の主権者なのだ。意思決定の権限は国民が有している。国民が国政選挙で示した意思を無視する政治は正統性を持たない。
 
 2009年8月総選挙で鳩山由紀夫民主党代表が主権者と約束したのは、増税論議に入る前に、政府支出の無駄排除に全力をあげることだった。
 
 政府支出の無駄排除とは、第一に天下り・わたりの根絶。第二に議員定数の削減、第三に公務員給与の引下げ、とされた。

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このなかで、何が一番重要か。言うまでもなく、特権官僚の天下り利権の根絶こそ、一般国民に負担の増加をお願いするための大前提条件である。
 
 この問題について、野田佳彦氏がどのような見解を表明してきたのか。誰にでも分かる、極めて明確な考え方を、野田佳彦氏が衆議院本会議で表明したのである。2009年7月14日のことだ。
 
「私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。
 
 これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。
 
 わたりも同様であります。年金が消えたり消されたりする組織の社会保険庁の長官、トップは、やめれば多額の退職金をもらいます。六千万、七千万かもしれません。その後にはまた、特殊法人やあるいは独立行政法人が用意されて、天下りすることができる。そこでまた高い給料、高い退職金がもらえる。また一定期間行けば、また高い給料、高い退職金がもらえる。またその後も高い給料、高い退職金がもらえる。六回渡り歩いて、退職金だけで三億円を超えた人もおりました。
 
 天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声にまったく応えない麻生政権は、不信任に値します。」

これこそが、民主党が国民に訴えた政策である。民主党は天下り機関に流れる12兆1000億円の血税に標的を定めて、大きな財源を捻出しようとした。
 
 しかし、天下り利権の根絶を実行しない限り、財源を捻出することは難しく、民主党が提示した国民との公約も絵に描いた餅になってしまう。
 
 だからこそ、天下りの根絶、わたりの根絶を確実に実行しなければならないのだ。

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ところが、野田氏の発言から、「天下り根絶」が完全に消えている。
 
 12月29日の民主党税制調査会総会で、野田氏は、増税時期を半年先送りすることと、景気条項を付けること、さらに、議員定数削減・公務員給与引下げを実行することを述べた。
 
 1月1日付で発表した年頭所感でも、
消費税増税に向け国家公務員の給与カットや国会議員の定数削減にも「『力こぶ』を入れて取り組む」
と記された。
 
 そして、1月2日のTBSラジオでの発言、
「行政改革もやらなければならない。(国会議員の)定数削減も不退転の決意でやる」
である。

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シロアリが群がっている構図があり、シロアリを退治して働きアリの政治を実現しなければならないと声を張り上げて主張したのは、野田佳彦氏自身だ。
 
「天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声にまったく応えない麻生政権は、不信任に値します」
 
と声を張り上げた野田佳彦氏に、
 
「天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声にまったく応えない麻生政権は、不信任に値します」
 
の批判がブーメランのように野田氏を攻撃することになる。

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