G7で2番目に少ない日本の対人口比議員定数
「天下り根絶なき消費増税粉砕」
野田佳彦氏は内閣改造を実施し、増税原理主義者の岡田克也氏を副総理で入閣させた。
岡田氏は増税強行実施を主張する増税原理主義者だが、民主党の公約である、増税論議の前の「天下りとわたりの根絶」に取り組む姿勢をまったく示さない。
それもそのはず。
岡田氏の実家であるイオン株式会社は、検察が小沢一郎氏に対する謀略を仕掛けた2009年5月に、元検事総長の但木敬一氏の取締役への天下りを受け入れているのだ。
国会では、イオン株式会社の但木氏に対する処遇を明らかにするよう、追及するべきだ。
また、破たんした日本振興銀行の払い下げがあった。いわゆる「官業払い下げ」だ。最終候補者にイオン銀行と民間の投資ファンドが残ったが、日経新聞などが、早い段階からイオン銀行への払い下げを根拠なく報道するなど、不自然な動きが目立った。
政府はかんぽの宿をオリックス不動産に払い下げることを決定しながら、その後、国会で不正入札が指摘され、売却が白紙に戻されたが、日本振興銀行の払い下げにも不透明な点が非常に多い。
イオンは元大蔵省理財局長で、元金融庁企画総務局長原口恒和氏のイオン銀行代表取締役会長への天下りを受け入れた。この人事と日本振興銀行払い下げがリンクしている可能性が関係者の間で指摘されている。
まさに、天下りが官民癒着の中核として機能しているのではないかとの疑惑を生む象徴的な事例である。
政府は102の独立行政法人を65法人に減らすこと、17ある特別会計を11に削減する方針を決めたが、数が減ったところで、中身が変わらないなら、単なる看板の架け替えだ。
鳩山内閣が国民に約束したことは、
「天下り根絶無き消費増税」反対である。
2万5000人の国家公務員が4500の天下り法人に天下りし、12兆1000億円の血税が注がれている。まさに、消費税5%にシロアリがたかる構図が存在している。
消費税の税収が二十兆円になるなら、そこにまた、シロアリがたかる。
シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。
そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしい。
これが、民主党が主権者国民と交わした約束である。
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日本の再生 著者:植草 一秀 |
次期総選挙に向けて、
「天下り根絶なき消費増税断固粉砕」
の旗を掲げて進んでゆかねばならない。
その先頭に立つのが、野田首相暴走を全面否定する、堂々と正論を述べる民主党衆議院議員である。
この民主党議員の街頭での首相方針糾弾演説は
こちら
この議員の衆議院本会議での首相方針糾弾演説は
こちら
引き続き、情報の拡散に努めていただきたい。
街頭演説動画の再生回数は16万5000回を突破した。100万回突破を目標に情報拡散をお願い申し上げたい。
日本を代表するパロディ作家のマッド・アマノ氏が、野田政権の天下り擁護姿勢を1枚のポスターにして下さった。こちらの拡散もお願いしたい。
東電福島原発事故のあと、東電本社内で渾身の取材活動を展開されてきた日隅一雄弁護士が、同じく活動を展開してきた木野龍逸氏と共著で新著を出版された。
『検証 福島原発事故・記者会見』(岩波書店)定価1890円
だ。副題には、
「東電・政府は何を隠したのか」
とある。
本日1月20日に発売開始予定である。ぜひ、ご高読賜りたい。
この日隅一雄氏が、いま、闘病を続けながら、ブログでの記事更新を精力的に続けられている。頭の下がる思いでいっぱいだ。
そのなかに、議員定数削減に関する記事があった。
極めて重要で、また、分かり易いデータグラフ2枚を転載させていただく。
ひとつは、人口10万人当たりの国会議員数のG7国での比較だ。日本の国会議員数は、人口比で見て、決して多くない。むしろ、圧倒的に少ない方である。
いまひとつは、民主党が提案している比例定数の80削減を実施した場合の影響試算だ。09年総選挙での投票結果の下でこの制度変更を行った場合に、どのような影響が生じるかを試算したものである。
(出典 しんぶん「赤旗」)
詳しい解説は、回を改めるが、民主党提案の議員定数削減は、政治的利害と打算の産物以外の何者でもない。噴飯ものだ。
「天下りとわたり根絶」を隠蔽するための工作活動でしかないわけだ。
お知らせです!
1月28日に天木直人さんと、現下の山積する内外諸問題について緊急対談することになりました。
この緊急対談の模様を、有料メールマガジン読者限定で、生中継動画配信いたします。
アーカイブ配信は有料メールマガジン読者限定で1月末まで実施します。
2月入り後は、アーカイブ配信でも動画を見ることはできません。
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サタデーナイトライブ JAN.,2012
天木×植草のリアルタイム時事対談
●日時:
2012年 1月28日 土曜日 19時00分 放送開始予定
●出演者:
天木直人(元外交官・作家)
http://foomii.com/00001
植草一秀(政治経済学者)
http://foomii.com/00050
※対談動画のご視聴方法詳細については、当日、有料メールマガジンにてお伝えいたします。
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欧州金融危機、原発事故、TPP、消費税、小沢一郎裁判の行方をはじめ、今後発生する諸問題を含めたニュース素材について、在来メディアが決して放映することのない、ニュースの真相と深層を、真の論客であるお二人に縦横無尽に一刀両断していただきます。対談視聴をご希望の方は、ぜひこの機会に有料メールマガジンにご登録ください。
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