小沢元代表認定二枚舌売国どじょうを駆除しよう
11月26日、小沢一郎民主党元代表は北海道北見市で開かれた元側近で無所属の松木謙公衆院議員のパーティーに出席し、「何となく来年は選挙があるかもしれないというにおいが、雰囲気がしてきつつある」と述べ、来年中の衆院解散・総選挙の可能性を示唆した。
また、先の日米首脳会談での環太平洋連携協定(TPP)交渉をめぐる野田佳彦首相の発言に関し、「米国は日本の首相がこう言ったと発表したが、野田さんはそんなこと言ってないと言う。一体どっちなんだ。米国からも信用されないし、国内でも二枚舌と言って信用されない」と述べて、首相の対応を批判した。
11月12日、13日のAPEC首脳会談で野田佳彦氏は米国のオバマ大統領と個別の会談を行った。
米国は日米首脳会談後、日本側が「すべての物品・サービスを自由化交渉のテーブルに載せる」ことを表明したと公式発表した。
これに対して、日本サイドは、首脳会談で野田氏はそのような発言を示していないと主張したが、米国発表文書の訂正を求めていない。
すでに、本ブログには記述したが、日本政府が日米首脳会談用に用意した資料には、問題とされている表現が盛り込まれていることが判明している。
11月13日に放送された日本テレビ番組「バンキシャ」が映した映像に、問題の文書があることが判明しているのだ。文書の内容は次の通りである。
TPPについて ※米国 ロン・カーク通商代表
●TPPについて、国民的な議論の末、日本を発つ前に野田政権として交渉参加を決断した。
●震災復興が最優先される中、なぜ今決断するのかとの議論もあったが、TPPへの参加は、日本自身の利益であると判断した
●第1に、TPPを、アジア太平洋全域を高いルールでカバーする地域秩序に育てること。そのプロセスに自ら関与することが日本の国益である。
●第2に、高いレベルの自由化という試練を乗り越えることが、日本自身の成長力を高めることにつながる。
●日本は非関税措置を含め、全ての品目・分野を交渉の対象とする用意がある。交渉の中でしっかり議論していきたい
●交渉に正式に参加するには、各国の承認が必要だと承知している。特に貴国との協議を精力的に進めて、出来るだけ早く交渉に参加したい。今後の具体的な進め方について伺いたい。
![]() |
【送料無料】日本の再生 |
極めて重要な文書である。
野田佳彦氏は11月11日夜の記者会見で、
「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることを決断した」
と述べた。
「TPP交渉に参加するのどうか」
が論じられてきたために、野田佳彦氏の発言は、一歩踏みとどまった発言であるとの説明が付された。とりわけ、TPP反対派の議員は、野田氏を一歩踏みとどまらせることに成功したと自画自賛した。
しかし、冷静に分析すると、反対派の評価は適正でない。
経産省の用意した資料を読めば、そのことがよく分かる。
経産省資料に次の表現があることを見落とせない。
「交渉に正式に参加するには、各国の承認が必要だと承知している。特に貴国との協議を精力的に進めて、出来るだけ早く交渉に参加したい。」
つまり、こういうことだ。
「TPP交渉への参加」が取り沙汰されているが、「TPP交渉への参加」は日本単独で決められることではないのだ。日本が「TPP交渉への参加」の方向で進む場合、その最初のステップが「関係国との協議」であり、とりわけ議会の承認が必要である米国との協議が重要になるのだ。
野田佳彦氏が「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と述べたのは、TPP交渉への参加方針を決め、その最初の具体的行動に入ることを宣言したものである。
これを、国内反対派が「一歩踏みとどまった決定」と評価することは、日本国内での論議を誤らせる重大な原因になる。
野田佳彦氏は国際社会に、「TPP交渉への参加」の方針を表明しながら、国内では「反対論に配慮して慎重に判断した」と評価を受けているのである。野田氏にとって、これほど都合の良い話はない。
野田政権は米国に対して、
「すべての物品・サービスを自由化交渉のテーブルに載せる」
方針を伝えている。これを米国政府が公式文書に記載したのだ。
この発言を首脳会談の席上で野田氏が述べたのかどうかなどはどうでもよい話だ。重要なことは、日本政府がこの方針を米国に伝達したのかどうかである。
この方針を日本政府が米国に伝えていないのなら、日本政府は米国公式文書の訂正を求めるべきだ。ところが、野田政権は米国に訂正を求める行動を示していない。理由は明白である。日本政府がその方針を米国に伝えているからである。
続きはメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第58号でご購読下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:525円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
![]() |
【送料無料】日本の再生 |
![]() |
【送料無料】日本の独立 |
![]() |
【送料無料】TPP亡国論 |
![]() |
【送料無料】誰が小沢一郎を殺すのか? |
![]() |
【送料無料】原発のウソ |
![]() |
【送料無料】売国者たちの末路 |
<>
![]() |
【送料無料】知られざる真実 |
« 暴力団排除条例施行は警察天下り利権拡大が目的 | トップページ | 選挙で信得ることが政策正統性原点の大阪冬の陣 »
「TPP」カテゴリの記事
- 安倍政治が売国政治である決定的な証拠(2018.08.18)
- 『タネはどうなる?!』種子法廃止と種苗法運用改変(2018.07.20)
- 日欧EPA影響試算は試算ではなく根拠なき妄想(2018.02.10)
- 売国まっしぐらの安倍暴政日欧EPA&TPP11(2018.02.09)
- TPP推進安倍政権支援は馬鹿主権者だけだ(2017.11.12)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 小沢元代表認定二枚舌売国どじょうを駆除しよう:
» TPPは 「さるかに合戦」おにぎりは奪われ、柿の種は実になればサルに食われる。 [のんびりいこうよ!開店休業]
□同時生中継
USTREAM 独立党TV【ネット中継環境に無い時はご容赦のほど】
http://www.ustream.tv/channel/dokuritsutou
□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
【●】もっと知ろう。考えよう。TPPTPPの基礎や、食の安全/医療/雇用/農業等 私達の生活への影響をわかりやすく解説。
http://www.think-tpp.jp
□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
【●】・...... [続きを読む]
» ハシズム、ファシズム・・・批判の限りを尽くして既存政党敗北も、無傷の政党ももちろんあり・・・ [アーサーの何でもやってやろう!]
今回の大阪市長選、大阪府知事選ともに、維新が制したとのことで報道されている。
共産党の渡司さんが立候補を辞退し、確実に平松さん側の基礎票は積み上がったにもかかわらず、平松さんは敗北してしまった。
今回の選挙、確実に言えるのは投票率が上がったからこその、維新... [続きを読む]
» 【大阪】 橋下氏「意味の分からない補助金、市職員の給与体系をしっかり見直す」 [政治経済ニュース・今私の気になる事]
大阪市長選で当選確実となった前大阪府知事で地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹氏(42)は27日夜、大阪市内で記者会見し、「意味の分からない補助金、市職員の給与体系をしっかり見直す。市職員は選挙に選ばれたものへの配慮が欠けている。組織全体を改める」と述…... [続きを読む]
» TPPを阻止しなければならない理由その2~モンサントNo.2 [たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ]
「犯罪企業モンサント社」が、過去に行なってきた犯罪を暴いた動画です。もし日本がTPPに参加するならば、このような企業に、日本の市場をメチャクチャにされます。日本人の健康もメチャクチャにされます。このような企業に力を与えてはいけません。TPPは断固阻止し…... [続きを読む]
« 暴力団排除条例施行は警察天下り利権拡大が目的 | トップページ | 選挙で信得ることが政策正統性原点の大阪冬の陣 »