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2011年3月 4日 (金)

ウォルフレン著『誰が小沢一郎を殺すのか?』④

(その3)から続く
 

誰が小沢一郎を殺すのか?   画策者なき陰謀 Book 誰が小沢一郎を殺すのか?   画策者なき陰謀

著者:カレル・ヴァン・ウォルフレン
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 日本の検察の特異性について、ウォルフレン氏の指摘はまさに正鵠を射る。
 
「日本では、法律は支配しているのではなく、支配されている。」
 
日本の法律には、検察がみずから達成しようとする目標に合わせてできるだけ自由に解釈できるような、意図的に曖昧な表現が使われている。」
 
検察は、どのようなケースを法廷に持ち込むべきかについても、かなり自由に判断することが許されている。」
 
「みずから裁判にかけたケースで、99.9パーセントの勝利をおさめる検察は、事実上、裁判官の役割を果たしているということになる。」
 
裁判官もまた体制に大きく依存している。最高裁事務総局に気に入られるような判決を下さなければ、地方に左遷されかねないことを、彼らは考えなければならない。」
 
 私は、日本の警察・検察・裁判所制度の前近代性について、最大の問題として、警察・検察の巨大な裁量権をあげてきた。
 
 その裁量権とは、
 
①犯罪が存在しても、犯罪が存在しなかったこととする裁量権
 

 
②犯罪が存在しないのに、人為的に犯罪を捏造する裁量権
 
である。
 
 この検察日本のど真ん中に居座ることにより、数々の政治謀略が実行されているのである。
 

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 ウォルフレン氏はこのことを、
「日本の検察が守っているのは法律などではない。彼らが守ろうとするのは、あくまで政治システムである。」
と指摘するのだ。
 
 民主党主要議員の人物評定について、ウォルフレン氏は以下の記述を示す。
 
「これまでスキャンダルによって多くの才能ある人々が奪い去られたことは、日本にとってきわめて不幸であったが、もしいま、小沢氏という政治家が無きものにされてしまえば、日本にとってこれ以上の不幸はない。」
 
「民主党政権は、情勢の変化に応じて、日本の方向性を調整していくべきである。しかし、菅氏、前原誠司氏、そして岡田克也氏といった、メディアなどを恐れるあまり、はっきりとした方向性を打ち出しもせずに、無益に時間を浪費するばかりの政治家たちの主導下では、そんなことが期待できるはずもない。」
 
「民主党のトップを任じる人々の行動が示すのは、悲しくも実際に国家の統治に慣れていない政治家の姿である。彼らは仲間内で些細な出来事をめぐって場当たり的に対処するばかりである。」
 
前官房長官・仙谷由人氏といった民主党の中核をなす人物に、政策や日本の将来に関してなにか原則なり信念があるとでもいうのだろうか?
 
そして鳩山氏に代わって首相になった人物はどうなのか?
 
彼がメディアの批判を恐れているという以外にどんな説明が可能だというのか?」 
 
 日本の政治システムを刷新するため、まずは、ひとりでも多くの主権者国民にウォルフレン氏の著書、そして拙著を熟読賜りたい。

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