「凡人まったりな」様のメッセージ
拙著『日本の独立-主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘』について、「凡人まったりな」様が書評を掲載くださったので紹介させていただく。
拙著をご高読賜り、身に余るお言葉を賜り深く感謝申し上げます。
まだ、お読みになられておられない方。地方の書店では、店頭から排除される傾向がありますので、アマゾンなどのブックショップ、あるいは、版元の飛鳥新社へのご注文をお願い申し上げます。
512ページのハードカバーで、少しかさばりますが、なにとぞご高読賜りますようお願い申し上げます。
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日本の独立 著者:植草一秀 |
「凡人まったりな」様
「日本の独立」
「著者は2004年と2006年に迷惑防止条例違反で有罪となっていることを忘れないうちに書いておきます。まぁそう言った経緯は著者の分析などとは関係なのでどんどん読み進められる。500ページにわたる分量であるが,ニュースなどに敏感な人はすらすら読めます。おそらく,植草一秀の『知られざる真実』でも政治経済についての分析を読んでいる人も多いはずでそう言った人でも新たな書き下ろしなので楽しめるでしょう。
「米・官・業・政・電」利権複合体により日本は明治以来に突き動かされてきたこと事例を引き似ながら論証されています。「米・官・業・政・電」と聞くと田中康夫の「政官財学報」を思い浮かべるのですが,歴史の中の日本を考える上では田中安との「学」が取れて「米」が入ってくることになります。田中康夫とは観点がことなるだけで言わんとすることは近似するのではないとか印象を持ちました。
「Ⅱ 小泉竹中政治の大罪」は改め読むと日本に対してこれでもかという位にテロ行為を行っていたのだなと気づかされます。自民党はこれらの反省をキチンとしないかぎりとてもではないが投票する気にはなれません。すこし残念なのはイラク戦争についての記述がスクなのですが,著者はエコノミストが本分なので仕方がないのでしょう。また,「Ⅲ この国のかたち」では官僚制度の歴史について明治以降から論じている詳論としてまた,教科書的な論述とは違った形の理解もあるのだと面白く読めました。
「IV 菅直人政権の「逆コース」」は菅直人政権についての問題点を鋭く論述している。特に経済政策についての問題点については専門家であるがゆえに説得力がある。著者は335ページにおいて正当にも日本において変化が求められられている点について1.対米従属からの脱却,2.官僚主義構造の破壊,3.政治権力と大資本の癒着排除,4.市場原理主義の経済政策排除,5.警察,検察,裁判制度の近代化の5つだと指摘している。
このなかでいくつか拾い出してみると1.については反米あるいは嫌米の論調なのかと誤解してしまいそうだが,日米関係についてそのあり方を単なる奴隷のような関係から普通の国としての日本とアメリカの関係を捉えなそうと言うことを論じているだけで普通のことを言っているに過ぎないと思います。2.~4.についてはあまり目新しいことはない気がします。ただし,3.については共産党の言説よりはよほど説得力があるので該当箇所を読まれると良いでしょう。5.については特に著者ならではの部分であると思えるので実感がこもっているようです。残念なのはメディアだけについてその問題点を指摘されると良いかと思います。
「V 主権者国民と悪徳ペンタゴンの死闘」は是非にでも読まれたい。これから小沢一郎を巡る問題が本格的に出てくることになるので,大メディアではほとんど語られることのない問題を指摘されているからです。この部分だけでもこの本は読む価値があると思います。その意味でお買い得であると思います。」
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日本の独立 著者:植草一秀 |
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誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 販売元:マガジンハウス |
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売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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