NHKと大相撲の癒着排し、NHK改革断行を
大相撲の八百長が改めてクローズアップされているが、問題の根源は、巨大な日本相撲協会利権にあり、この問題を端緒にNHK問題の本質に切り込むことが最重要である。
本ブログでは、2008年11月12日に、
「観客激減の大相撲九州場所とNHK問題」
と題する記事を掲載した。
その一部を以下に転載する。
「問題は、このような問題を抱える日本相撲協会にNHKから巨額の放映権料が支払われていることだ。伝えられるところによると、年間30億円もの資金が提供されていると言う。日本相撲協会の事業収入予算は年間88億円(2008年度)で、NHKの拠出金はその3分の1を占めていることになる。」
「私は以前、知人の元NHKのスポーツキャスターから、直接、相撲協会とNHKがかなりの取り組みについて、事前に勝敗を掌握しているとの話を聞いた。最近問題になっている八百長疑惑には、構造的に根の深い現実が存在するのだろうと推察している。」
日本相撲協会と大相撲興業の実情に詳しい人の話によると、まったく「八百長」をしない力士を「がちんこ」と呼ぶそうだが、完全な「がちんこ」力士は少ないとのことである。
千秋楽における7勝7敗力士と8勝6敗の力士では7勝7敗力士が圧勝しているとのデータがこの指摘を裏付けている。
プロレスファンが各地を転戦するプロレス興行を追跡観戦したところ、プロレスの勝敗決着へのプロセスがどの地でもまったく同じだったとの話もある。プロレスは「興業」であって、「がちんこ」勝負の純粋なスポーツとは一線を画する。
大相撲もかなりの部分が「興行」であり、「仕込み」になっているのだと推察される。
ヒーローが不在になると、突然、新たなヒーローが生まれて脚光を浴びる。これも「仕込み」の一部なのだと思われる。
連勝記録なども相撲人気の低下に歯止めをかけるための方策だったのだろうが、その「仕込み」も、「がちんこ」力士には強制できなかったと思われる。
仮に八百長が深刻に広がっているとする場合、この八百長が単に力士同志の星の売買にとどまらず、相撲賭博と関係することが容易に推察される。八百長と相撲賭博を媒介に闇の勢力とのつながりが深く広がっている疑いが濃い。
話を元に戻すが、このような相撲に30億円もの資金をつぎ込むことをNHK放送受信者が希望しているのかどうかが問われなければならない。大相撲が巨大なNHK利権であるというのが、ひとつの偽らざる真実である。
NHK放送受信者の多くが、日本相撲協会への年間30億円の資金提供をやめて、受信料を引き下げることを希望するかもしれない。
NHKが現在行っている番組制作のうち、芸能、バラエティーなどについては、放送受信料との関係で、視聴者が希望していない可能性が高い。
NHKの活動を民間放送では供給されない番組制作に限定すべきとの意見が多数を占める可能性は大いにある。放送受信者はNHKの活動を縮小して受信料を引き下げるべきと考えているのではないか。
また、NHKの番組制作、人事、経営方針について、NHKの活動を支えている放送受信料支払者=放送受信一般国民に決定権のある制度を導入すべきと、多くの国民が考えている可能性も高い。
国も日本相撲協会を公益法人として税制優遇装置を取ることを即刻停止するべきである。
民間放送がマスゴミに堕して、偏向報道しか行わなくなったいま、公共放送は本来、極めて重要な役割を担うべき存在である。ところが、日本では、NHKを政治権力の支配下に置いたために、NHKは視聴者である一般国民の側でなく、政治権力の保持者の側に立ってしまっている。米国・官僚・大資本のトライアングルが日本政治を支配するなかで、NHKも米国・官僚組織、そして政治権力の顔色だけを窺う活動に染まってしまっている。
戦後民主化のなかで進展しかけた、放送受信者が投票で選出する委員による組織=放送委員会にNHKを実質支配させる、NHKの新しい統治体制を整えるべきだと考える。同時に、NHKの活動を縮小し、公共放送として必要不可欠な番組の制作、放映に限定させることを断行するべきである。
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