第二平成維新により菅直人反動政権を打倒
『日本の独立-主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘』の刊行とベストセラー化を記念して、昨日、東京一ツ橋の日本教育会館で講演会が開催された。
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日本の独立 著者:植草一秀 |
会場の定員の関係で、受付を早期に締め切らせていただかなければならず、多くの参加ご希望の皆様の意に沿うことができませず、お詫び申し上げます。
副島隆彦先生には、お忙しいところ、再びご登場賜り、この場を借りて改めて深く感謝申し上げます。
また、多くの皆様に拙著をご購読賜っておりますことに、改めて深く感謝申し上げます。
講演では、以下の諸点についてお話をさせていただいた。
①消費税問題
②菅政権の本質
③小沢一郎氏の「政治とカネ」問題
④警察・検察・裁判所制度の前近代性
⑤マスゴミの現実とNHK問題
⑥官僚支配打破の秘策
⑦アメリカによる日本支配
⑧戦争と平和
時間の制約もあり、十分なご説明ができなかった点はお詫びを申し上げたい。
日本政治は教科書のうえでは、主権在民、民主主義だが、この建前と実体がかけ離れ過ぎている。
かけ離れているのは、実体上の日本の支配者が巧妙に利権の独占を維持してきたからに他ならない。
情報が操作され、民衆が洗脳されてきた面を否定できない。マスメディアを支配する権力は、公正な情報提供を積極的には行わない。
もうひとつ見落とせない点は、主権者である民衆の側での闘争が不足してきたことだ。日本の民衆が目を覚まし、闘争心を持たなければ事態を変えるのは難しい。
「日本のルネサンス」が求められている。
日本の歴史を振り返るとき、やはり分岐点になったのは明治六年政変であったと思う。
端的に言えば、大久保利通と江藤新平の戦いであった。
図式は「国権・官権」対「民権」である。
政治権力から民衆を守るには「権力の抑制」、「権力の制御」、「権力の分散」が不可欠である。逆に言えば、国家権力の強化を指向するなら、民衆の権利の抑制、民衆の人権の抑圧が必要になる。
「国権と官権」を追求したのが大久保利通であり、「民権」、「人民の擁護」を追求したのが江藤新平であった。江藤新平は司法の独立性確保に精力を注ぐとともに、「冤枉(えんおう)」すなわち「冤罪」の防止に力を注いだ人物なのである。
明治六年政変のもうひとつの側面は、「政治とカネ」問題の原点である明治藩閥政治、有司専制と政治の腐敗を断ち切るか、清が濁に打ち破れるかの分岐点になったことだ。
江藤新平は政治の腐敗を断ち切るべく、厳格に振る舞った。政治の腐敗は、長州藩閥政治にはびこったのである。西郷隆盛は藩閥政治が腐敗の色を濃くすることに対して、これでは維新の功業が遂げられぬと嘆いたのである。
結局、濁が清を制してしまった。大久保内務省有司専制の象徴が江藤新平に対する江戸刑法を適用しての除族、梟首の強行だった。
民権を抑圧して国権を優先する、民衆の権利軽視のDNAは大久保内務省専制政治に淵源があると私は感じるのだ。
同時に日本政治に「政治とカネ」の問題、金権体質を埋め込んだ原点が明治六年政変にあるのだと痛感する。
菅直人氏は山口の出身だと自己紹介する。そして、9月14日の民主党代表選を西南戦争になぞらえていたが、日本政治は第二維新が挫折したところから歪んでいったのである。
平成維新は菅直人クーデター政権により蹂躙されているが、歴史の針を逆戻しさせないために、民衆の力で第二平成維新を成就させなければならない。
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日本の独立 著者:植草一秀 |
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誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 販売元:マガジンハウス |
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売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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