« 首相公邸新年会が寂しいものに終わった意味 | トップページ | 『日本の独立』刊行記念講演会受付終了のお知らせ »

2011年1月 3日 (月)

副島隆彦氏の精力的文筆活動に敬意を表明

副島隆彦氏が年末に相次いで著作を発表された。すさまじい勢いでの出版である。
 
『日米 地獄へ道連れ経済』(祥伝社)

日米 地獄へ道連れ経済 Book 日米 地獄へ道連れ経済

著者:副島隆彦
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

『中国バブル経済はアメリカに勝つ』(ビジネス社)

中国バブル経済はアメリカに勝つーアジア人どうし戦わずー Book 中国バブル経済はアメリカに勝つーアジア人どうし戦わずー

著者:副島隆彦
販売元:ビジネス社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

『日本のタブー』(副島国家戦略研究所・KKベストセラーズ)

日本のタブー Book 日本のタブー

著者:副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所
販売元:ベストセラーズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

『ヨーロッパ超富豪権力者図鑑』(副島隆彦責任編集・中田安彦著・日本文芸社)


 
 

ヨーロッパ超富豪 権力者図鑑 Book ヨーロッパ超富豪 権力者図鑑

著者:中田 安彦
販売元:日本文芸社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
 
  精力的な執筆活動に心より敬意を表明させていただく。
世界経済の先行きを洞察する際、最重要の対象が米国・日本・中国経済となる。私が経営しているスリーネーションズリサーチ株式会社は、この三地域の調査研究を主たる研究領域として設立したものである。
 
 副島氏は米国経済に対する厳しい認識を堅持されている。サブプライム金融危機による米国経済金融の崩落をいち早く予言し、見事に的中させた慧眼は、いまなお健在である。
 
 2009年の巨大な経済対策、超金融緩和政策によって米国経済は小康状態を取り戻した。しかし、超金融緩和政策は米ドルの価値を確実に毀損してゆくことになる。米国二大住宅公社のデフォルトリスクも消失したわけではない。
 
 日本経済も2009年の巨大な景気対策により、危機的状況を脱したが、菅直人内閣は史上空前の超緊縮財政政策に足を踏み入れた。主要先進国のなかで日本の株価だけが低迷を続けているのは、株式市場が日本経済の再悪化を読み取っているからである。
 
「地獄へ道連れ」とは衝撃的なタイトルだが、デリバティブ金融の膨張と破裂がもたらす爆破力を軽視すべきではない。副島氏の警鐘にじっくりと耳を傾け、明日を読み抜いてゆかねばならない。
 
『中国バブル経済はアメリカに勝つ』では、米ドルの凋落と中国人民元の相対的な上昇を予見している。資産価値の現象を食い止めるには、実物資産の代表である金地金と中国人民元に注目すべきであるとの副島氏の指摘は、経済の大きな流れに沿った提言である。
 
第1章 人民元をどうやって買うか
第2章 尖閣諸島沖事件の真相
第3章 今の中国のバブル経済(インフレ)はすごい
第4章 アメリカが中国に戦争を仕掛けるが中国は相手にしない
第5章 新疆ウイグル~敦煌~西安西部大開発の現実
と、私たちが知りたい中国の現実について、一刀両断の明解な解説が示されている。実際に中国西部に足を運び、確かな目で現実を確認しているところも本書の強みである。
 
『日本のタブー』は『悪魔の用語辞典』第2弾にあたる著作である。副題には「むき出しの真実ほど恐ろしいものはない」とある。
 
 本書は副島国家戦略研究所の研究者などのよる共同執筆によるものだが、巻頭に副島氏による「ヒューマニティーズ(人文)、そしてルネサンス(人間復興)とは何か」の文章を執筆されている。
 
 その冒頭に「この世で隠されている本当のこと」と題する文章が置かれている。差別、貧困、人種対立などの問題につき、「差別をなくそう」という運動はあるが、現実問題として「差別がなくなることはない」との冷徹な筆者の視点が示される。現実を正面から見つめることをせずに、「きれいごと」で真実を覆い隠す姿勢を筆者は否定するのである。
 
 ルネサンスについて副島氏は、「ルターが始めた、真実を隠そうとするローマ教会への抵抗」に淵源があると指摘する。同時にマックス・ウェーバーによる「資本主義の精神」がプロテスタンティズムに由来するのではなく、ユダヤ教への先祖返りであると洞察する。
 
 真実を隠し、きれいごとで糊塗する風潮に対し、本書は徹底的な批判を試みている。
 
 中田安彦氏は副島隆彦氏の責任編集の下で『ヨーロッパ超富豪権力者図鑑』を刊行された。副島隆彦氏による『世界権力者人物図鑑』のシリーズ第2弾と位置付けられる。

 
 

世界権力者 人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たち Book 世界権力者 人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たち

著者:副島 隆彦
販売元:日本文芸社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


 
 現実の世界を俯瞰するには、現実世界を支配する現実の人間たちを把握することが不可欠である。現実社会は高邁な理論、理念によって動かされているわけではない。
 
 生身の個性と灰汁を持った現実の人間によって動かされているのである。
 
 広瀬隆氏の『赤い盾』(集英社)以来、人間を軸に歴史の現実を解明しようとする試みが展開されてきた。表面上の出来事の記述ではなく、それらの出来事を生み出した当事者であるそれぞれの人間に光を当てることで、現実の歴史、現実の真実はより鮮明にその実態を表すのである。

 
 
 

赤い楯  ロスチャイルドの謎1 (集英社文庫) Book 赤い楯 ロスチャイルドの謎1 (集英社文庫)

著者:広瀬 隆
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
 
 

豊富な写真と資料に基づく研究成果のエッセンスを容易に手にすることができるのは、研究者のたゆまぬ努力の賜物であることに感謝しないわけにいかない。
 
 2011年の日本、『算命学』では、「学びの10年」のただなかにある。多くの優れた著作から大いに学ぶことがまずは大切である。

人気ブログランキングへ

日本の独立 Book 日本の独立

著者:植草一秀
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 Book 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻

販売元:マガジンハウス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

売国者たちの末路 Book 売国者たちの末路

著者:副島 隆彦,植草 一秀
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

知られざる真実―勾留地にて― Book 知られざる真実―勾留地にて―

著者:植草 一秀
販売元:イプシロン出版企画
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 首相公邸新年会が寂しいものに終わった意味 | トップページ | 『日本の独立』刊行記念講演会受付終了のお知らせ »

著書・動画配信紹介」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1026314/38318350

この記事へのトラックバック一覧です: 副島隆彦氏の精力的文筆活動に敬意を表明:

» 「3完」政策で自由と独立を勝ち取れ [ライジング・サン(甦る日本)]
本ブログを読まれている方に対しては今さら詳しく書くこともないだろうが、米国が英国から世界覇権を奪った後の特に第二次世界大戦後からは、日本国および日本国民は世界覇権国米国と、ご主人様である米国からの命令があれば問答無用で資金や資産を貢ぐことで日本統治を許されてい... [続きを読む]

» 前原の「日韓同盟」問責決議もやむなし。菅直人総辞職せよ! [大辛カレーのブログ]
前原外相の日韓同盟発言は、問責決議されても仕方ない。菅売国首相の日頃の姿勢に、同 [続きを読む]

» 日米地獄へ道連れ経済。。。&、泥棒ホストのことなど。。。 [風の歌が聞こえる街]
 おはよう。  今朝は、雪がちらついた。風が強い。寒い!  何回でも言わせてもらう。  何が地球温暖化だ、バカヤロー!! 『日米地獄へ道連れ経済 "どん底"は2012年!』 (副島隆...... [続きを読む]

» 竹中平蔵こそ塀の中へ。。。&、アメリカのポチ公菅首相が沖縄に乗り込んだ話など。。。 [風の歌が聞こえる街]
 おはよう。  うぅ〜、寒い。  何が地球温暖化だ、バカヤロー!(笑) 『竹中平蔵こそ証人喚問を』(佐高信、七つ森書館、2010年12月) 【要旨】 竹中を証人喚問すべきだと思う理由は...... [続きを読む]

« 首相公邸新年会が寂しいものに終わった意味 | トップページ | 『日本の独立』刊行記念講演会受付終了のお知らせ »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ