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2010年9月 1日 (水)

代表選で菅直人氏敗北が求められる三つの理由

小沢一郎氏と菅直人氏の一騎打ちによる民主党代表選が実施されることになった。

 民主党代表選は主権者国民と悪徳ペンタゴンの闘いである。
 
 同時に今回の代表選は主権者国民とマスゴミとの闘いでもある。
 
 マスゴミは小沢一郎政権の樹立を阻止するために総力を注ぐ。その裏側には米国の意向が存在する。この点はCIAの手先の末端であると見られるデーブ・スペクターが何を言っているかでわかる。
 
 マスゴミは国民を無視した永田町の政争であるとの宣伝を行っているが、まったく違う。民主党代表選は政策路線の対立をめぐる闘いである。
 
 菅首相は6月8日に総理に就任したばかりである。菅首相は8月31日の立候補会見で、就任から3ヵ月しか経過していないことを強調し、これから本格始動したいとの希望を表明した。3ヵ月しか経過しない時点で総理の座から引きずり降ろされることへの同情を買おうという魂胆が見え見えである。
 
 しかし、主権者国民は、なぜ菅直人氏おろしの世論がこれほど激しく沸騰しているのかについて冷静に見つめ直す必要がある。
 
 最大の理由は、菅首相自身が参院選を「菅政権に対する信任投票」であると位置付けたことにある。これは、あとから菅首相を下すために作った話ではない。調べれば分かる。菅首相自身が参院選を「菅政権に対する信任投票」であると明言したのだ。枝野幹事長も明言した。
 
 その参院選で民主党は大敗した。参議院単独過半数を確保するには60議席が必要だった。菅首相は勝敗ラインを思い切り引き下げて54議席とした。結果は44議席だった。たったの44議席である。簗瀬進議員や喜納昌吉議員など、決して落選させてはならない候補者まで落選させた。
 
 菅首相自身が参院選を「菅政権に対する信任投票」だと位置付けて、その参院選で誰もが予想しないほどの大敗北をしたのだから、菅首相はその責任を明らかにしなければならないのである。
 
 この点について、菅首相はいままで、一言も説明をしていない。代表選出馬記者会見では、質問でこの点が糺(ただ)されなければならない。
 
 政治家の行動として何よりも重要なことは、自分の言葉に責任を持つということである。菅首相は主権者である国民に対して、参院選が「菅政権に対する信任投票」であると明言したのだ。そして、主権者国民にとって民意を表明する最重要の機会である国政選挙において、菅政権不信任の意思が表明されたのであるから、この点をスルーすることは許されない。
 
 菅首相退陣が求められている第二の理由は、菅政権の政策方針が、昨年8月30日の総選挙で示された民意と完全に乖離し始めたことにある。

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菅直人氏と小沢一郎氏の基本政策を比較する。
 
 菅直人氏の基本政策は、
①対米隷属
②官僚利権温存
③市場原理主義
④財政再建原理主義
⑤景気よりも財政再建第一
である。

 これに対して、小沢一郎氏が示す基本政策は、
①対等な日米同盟
②官僚利権根絶
③共生重視主義
④財政の無駄排除の徹底
⑤国民の生活が第一
である。
 
 真実の国民世論はネット上の世論調査に示されている。なぜ、ネット上の世論調査の方が信頼が高いのかと言えば、ネット上の世論調査では不正が入り込む余地がほとんどないからである。マスゴミが宣伝する世論調査結果はねつ造されたものと見てまず間違いないだろう。
 
 菅直人氏が退陣しなければならない第三の理由は、菅直人氏が民主党を分断したことにある。マスゴミは小沢氏が立候補するから民主党が分断されると言うが真実は逆である。菅直人氏が民主党を分断したから、その是正のために小沢一郎氏が立候補するのである。
 
 菅直人氏が反小沢体制を構築したことは誰の目にも明らかである。これは、小沢氏や小沢氏を支持する民主党国会議員を支持している主権者国民の意思を踏みにじる行動である。民主党代表は民主党国会議員を選出した主権者国民の意思を尊重する責任があるが、菅直人氏の行動はその基本に反するものである。
 
 マスゴミは反小沢体制が世論の声だと主張するが、これはマスゴミが勝手に主張しているだけのことにすぎない。菅直人氏の反小沢体制構築には正統性がない。
 
①主権者国民による不信任の意思表示
②政権交代の意義を無に帰す菅直人氏の政策基本方針
③個人の感情に基づく菅直人氏の党を分断する政権運営
この三つの大罪によって、菅首相は退陣を求められているのだ。
 
 民主党サポーター、民主党議員は冷静に真実を見極めて、小沢一郎氏を新代表に選出しなければならない。

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