悪徳ペンタゴン工作活動に敗れた主権者国民勢力
民主党代表選の投開票が行われ、菅直人氏の代表続投が決まった。
焦点の国会議員票では
小沢一郎氏 400ポイント
菅直人氏 412ポイント
と、菅直人氏が僅差で小沢一郎氏を上回った。
地方議員票では
小沢一郎氏 40ポイント
菅直人氏 60ポイント
党員・サポーター票では
小沢一郎氏 51ポイント
菅直人氏 249ポイント
となった。
党員・サポーター票は小選挙区ごとの総取り方式である。このため、大量の死票が生まれ、また、選挙区ごとの投票数の差もまったく調整されない。したがって、党員・サポーター票もドント方式で集計する方式への変更が実施されるべきである。ポイント数と得票率との間に大きな差が生じている可能性もある。
(追補)党員・サポーター票の得票比率は小沢一郎氏40%対菅直人氏60%だったとのことである。これをポイント数に換算すると、
小沢一郎氏 120ポイント
菅直人氏 180ポイント
になり、ポイント総合計は
小沢一郎氏 560ポイント
菅直人氏 652ポイント
で、その差は92ポイントということになる。
(ここまで追補)
今回の代表選は主権者国民と悪徳ペンタゴンとの闘いであった。
より端的に言えば、米国と官僚の言いなりになる首相と米国と官僚の言いなりにならない首相のどちらを選択するのかという選挙だった。
問題は悪徳ペンタゴン一味のマスゴミが戦前同様の狂気とも言える情報工作を展開し続けたことにある。さらに、党員・サポーター票投票・集計の方式を不正が介在する余地を大きく設定したため、党員・サポーター票の集計に信用が置けなくなったことも問題である。
今回の代表選により、当面菅直人政権が維持されることになったが、これは日本の政治史に極めて大きな汚点を残すものになる。なぜなら、菅直人氏が参院選前に参院選が菅政権に対する信任投票であることを明言し、その参院選に大敗したにもかかわらず総理の座に居座ることになるためだ。政治家が自分の言葉に責任を持たないことが歴史の事実として残されてしまうことになる。
今回の代表選により、民主党が水と油の集合体であることが明確になった。
①対米隷属 VS 自主独立
②官僚主権 VS 国民主権
③大資本との癒着VS大資本との癒着排除
④市場原理主義 VS 共生重視主義
⑤検察ファッショVS警察検察民主化
の二つの勢力が同居している。
昨年の政権交代は、悪徳ペンタゴンから主権者国民が政権を奪取したものだが、本年6月2日後の政権交代は、悪徳ペンタゴンが主権者国民から政治権力を奪還したものだった。
この意味で、民主党は二つに分裂することが合理的である。
今後、政界全体が主権者国民勢力と悪徳ペンタゴン勢力とに二分される大再編に進む可能性が高く、そのことが日本政治を分かりやすいものにするうえで好ましいと言える。
代表選は主権者国民勢力にとって容認できないものになったが、主権者国民による政権奪還に向けて、直ちに再出発しなければならない。
誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 販売元:マガジンハウス |
売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
« 民主代表選NHKカメラワークの明らかな偏向 | トップページ | 代表選菅氏辛勝を圧勝に粉飾して流布するマスゴミ »
「2010年9月民主党代表選」カテゴリの記事
- 払拭できない民主代表選不正集計機密漏洩疑惑(2010.09.16)
- 「私には夢がある」小沢一郎氏演説(抜粋)(2010.09.15)
- 早晩行き詰まる菅政権に備え捲土重来を期す(2010.09.15)
- 代表選菅氏辛勝を圧勝に粉飾して流布するマスゴミ(2010.09.14)
- 悪徳ペンタゴン工作活動に敗れた主権者国民勢力(2010.09.14)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 悪徳ペンタゴン工作活動に敗れた主権者国民勢力:
» 民主党の本音が見えた。保守(自民・民主)2大政党化と初心も何も嘘ばかりのカンを選んだ。 [ゆきひろ・社会科日記]
官僚が大拍手。大本営発表マスコミと米国追随利権者集団にまけた。民主党馬鹿カン支持者 [続きを読む]
» 政界を 分かりやすく 組み直せ [途上にて]
◇民主代表選の開票結果
菅氏 小沢氏
党員・サポーター 249 51
地方議員 60 40
国会議員 412 400
(206) (200)
合計 721 491... [続きを読む]
» 小沢一郎名演説も敗れる…日本人に愛想が尽きました [余言者ヨシュア紀]
小沢一郎氏の最後の民主党代表選演説を聞いた
素晴らしい歴史に残る熱い演説だった
私も涙が出てきた
負けたらこれが最後とおっしゃっていたが
負けが決まり、呆然としてしまった
サポーター票は不正もできるが
国会議員票が納得がいかなかった
わずかながら菅派が多かった... [続きを読む]
» Imperial Prime Minister [Tokyonotes 東京義塾]
民主党代表選挙があった。小沢一郎氏のの完敗であった。サポーターという、誰がどうなっているかもわからない票でまず完敗であったし、地方の議会も、4対六にしかならなかった。民主党所属の国会議員の投票数では、伯仲の数字であるが、負けは負けだ。 当ブログは、従前から主張しているように、総理大臣を選ぶのは国会であって、民主党の中だけで決まる訳ではないから、もし、小沢一郎氏が勝利すれば、国会での総理を指名する選... [続きを読む]
» 8633 ◎ 阿修羅など お勧めブログ 記事川柳 (09/14)/菅続投 悪徳ペンタ 工作(活動)に 主権者国民 負けた闘い/実質は 6対4の 僅差なり/アキニレの 翼 褐色 風で飛び [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 [続きを読む]
» 民主党の本音が見えた。保守(自民・民主)2大政党化と初心も何も嘘ばかりのカンを選んだ。 [ゆきひろ・社会科日記]
官僚が大拍手。大本営発表マスコミと米国追随利権者集団にまけた。民主党馬鹿カン支持者 [続きを読む]
« 民主代表選NHKカメラワークの明らかな偏向 | トップページ | 代表選菅氏辛勝を圧勝に粉飾して流布するマスゴミ »