きけ おきなわけんみんしゅけんしゃのこえ
民主党代表選の本選挙が実施される。
昨年成就した政権交代。日本の歴史上、初めて実現した民衆の民衆による民衆のための政権樹立だった。
これまでの日本政治を支配し続けてきたのが、米国、官僚、大資本のトライアングルだった。米官業のトライアングルの手先として行動してきたのが利権政治屋とマスゴミである。この米官業政電の利権複合体が日本政治を支配し続けてきた。
この日本政治構造を刷新することが政権交代の意義であった。昨年9月の鳩山政権はその悲願の成就だった。
政権交代によって達成するべき課題は、この基本構造の打破であり、
①対米隷属からの脱却
②官僚主権から国民主権への転換
③政治権力と大資本の癒着排除
④市場原理主義・財政再建原理主義の排除
⑤警察・検察・裁判所制度の近代化
の五つが日本政治刷新のテーマだった。
これらのテーマにつき、新政権は具体的に目標を定めた。
①沖縄普天間基地問題の解決
②官僚天下りの根絶
③企業団体献金の全面禁止
④セーフティネットの整備、国民生活第一主義
⑤取り調べ過程の全面可視化
である。
鳩山政権はこれらの課題実現に取り組んだが、米官業のトライアングルによる抵抗はすさまじかった。マスゴミは米官業トライアングルの意向を受けて、激しく民主党の鳩山-小沢体制を攻撃した。
その結果、6.2クーデターが発生して、悪徳ペンタゴンが政治の実権を主権者国民から奪取してしまった。このクーデターによって樹立されたのが菅直人政権である。
具体的に見れば良く分かる。
①沖縄普天間基地の辺野古海岸への移設
②官僚天下りの温存
③企業団体献金全面禁止法案の封印
④消費税大増税公約の提示
⑤取り調べ全面可視化法案の封印
あっという間に、すべての政策が転覆されているのである。
これでも、人々はこの政権を主権者国民政権と呼ぶのだろうか。
民主党代表選は、主権者国民と悪徳ペンタゴンの闘いである。民主党代表選に向けてマスゴミは狂気の偏向報道と虚偽報道を繰り返した。小沢一郎氏圧勝の基本構造を虚偽の情報流布によって覆そうと行動してきた。このまま、悪徳ペンタゴンの横暴を認めれば、日本の夜明けは再び遠い彼方に退くだろう。
菅直人政権の本質を示しているのが、普天間基地問題への対応である。
菅直人氏が代表選に向けて提出したペーパーには、普天間基地問題について、「誠心誠意説明を尽くします」としか書いていない。つまり、沖縄県民の意思は完全に無視することを、初めから宣言しているのだ。
鳩山政権は内閣総辞職と引き換えに日米共同声明を認めてもらったのではない。日米共同声明を発表したことで、連立与党と主権者国民の猛烈な反発に直面して、総辞職を迫られたのだ。
この二つには天と地の違いがある。
菅直人氏の行動は、ただ単に、初めから米国の言いなりになることを選択するものである。NYタイムズ紙をはじめ、米国が菅直人氏を支援するのはよく分かる。菅直人氏が米国にひれ伏し、米国のいなりになる姿勢を明確に示しているからだ。
しかし、この行動が沖縄の主権者、広く言えば日本の主権者の意思を踏みにじっていることを日本の主権者は正しく認識しなければならない。
主権者国民の意思を受けて鳩山政権が総辞職したことを踏まえれば、もう一度沖縄県民、沖縄の主権者の声に真摯に耳を傾けることから新政権が出発すべきことは言うまでもないことだ。それを菅直人氏は初めから沖縄県民・主権者の声を完全に無視するところから政権を発足させたのだ。
沖縄名護市で市議選が実施され、辺野古移設反対派議員が議会過半数を獲得した。沖縄県名護市の地元主権者は辺野古海岸破壊軍事基地建設に改めて反対の意思を明示したのだ。
なぜこれを「ひとつの民意」として踏みにじるのか。
仲井真弘多沖縄県知事は名護市議選に際して、移設容認派議員を応援した。仲井真氏が隠れ移設容認派であることは間違いない。11月28日の知事選で再選を果たすために、明確な反対を示していないだけなのである。
沖縄の主権者は11月28日の知事選でも明確に辺野古海岸破壊基地建設に反対の意思を表明するべきだと思う。
日本の首相として、米国にひれ伏し、すべてを米国の言いなりにしていれば身分は安泰である。このことは、戦後日本の歴史が証明している。
しかし、これを続ける限り、日本の真の独立はない。日本の主権者の意思は永遠に踏みにじられ続ける。
悪徳ペンタゴンの手先、マスゴミは米国に言うべきことを言う人物を徹底的に攻撃する。なぜなら、マスゴミ自身が米国の手先であるからだ。
これが、今回代表選の基本構図である。
沖縄県の主権者の声を尊重しない代表候補は米国の手先、主権者国民への裏切り者である。日本が真の独立を果たし、日本国民の幸福を第一に位置付けるリーダーを生みだすことは、小沢一郎氏を代表に選出することなのである。
民主党国会議員の矜持が問われる代表選である。
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売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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