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2010年9月18日 (土)

人の道を外す有頂天の人々に鉄槌が下される日

民主党は2005年から2006年にかけて解党の危機に直面した。

 民主党が自由党と合併したのは2003年9月である。この年の11月に総選挙があった。民主党は177議席に議席数を増加させたが、まだまだ政権交代にはまったく手が届かなかった。
 
 菅直人代表は2004年5月に代表職を辞した。後継代表に就任したのは岡田克也氏である。岡田民主党は2004年7月の参院選には勝利したが、2005年9月の総選挙で大敗した。総選挙に際して、具体的な政策方針、政権構想をまったく示せなかったことが敗因だった。小泉政権の大勝を許し、郵政民営化法の成立を許してしまった。
 
 岡田克也氏は総選挙大敗の責任を取って辞任した。後継代表に就任したのが前原誠司氏である。民主党は2006年の年初、ホリエモン逮捕、耐震構造偽装、輸入牛肉危険部位混入、防衛施設庁汚職など、小泉政権の失策が重なり、チャンスを得たが、偽メール問題の処理を誤り、解党の危機に直面した。
 
 前原代表は偽メール問題の責任を取って辞任した。後任の代表に就任したのが小沢一郎氏だった。小沢一郎氏は鳩山由紀夫氏、菅直人氏とトロイカ体制を構築して、民主党再生に尽力した。
 
 まず、2006年4月の千葉7区衆院補欠選挙で、太田和美候補を支援し、奇跡とも言える大逆転勝利を収めた。
 
 2007年7月の参院選で大勝を収め、参議院第一党の地位を確保するとともに、参院での与野党逆転の状況を生み出した。
 
 こうしたなかで、2007年秋に大連立問題、2008年春に日銀幹部人事問題などが表面化し、やや動揺が生じたが、問題は解決された。
 
 2008年秋の民主党代表選では、民主党内で複数候補による代表選実施が強く要請された。2006年から2008年の実績を見れば、小沢一郎氏の無投票三選が当然の状況だったが、党内で主戦論がささやかれた。結局、小沢氏は無投票三選された。
 
 いよいよ、決戦の総選挙が迫るなかで、2009年3月、小沢一郎氏の公設第一秘書が逮捕された。しかし、のちの公判で、この秘書逮捕は不当逮捕だったことが明らかにされた。

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 つまり、小沢一郎氏に何らの責任のない「冤罪」だったが、岡田克也氏、前原誠司氏、枝野幸男氏、仙谷由人氏などは、小沢一郎氏擁護でなく、小沢一郎氏攻撃に向かった。小沢一郎代表は、総選挙への影響を考慮して代表職を辞した。この機会に悪徳ペンタゴン8人衆は、岡田克也氏を擁立して権力奪取に向かった。結果は小沢一郎氏が推挙する鳩山由紀夫氏が民主党代表に選出された。
 
 この鳩山体制で2009年8月の総選挙を迎えた。結果は民主党の圧勝だった。この総選挙勝利により、政権交代が実現した。民主党政権誕生の最大の功労者は小沢一郎氏、そして、鳩山由紀夫氏だった。
 
 ところが、2010年1月15日に、再び、小沢一郎氏の元秘書などが逮捕された。このなかには、石川知裕衆議院議員も含まれた。詳細は、
「小沢一郎氏の「政治とカネ」問題研究第1回」「同第5回」
の各記事を参照いただきたいが、実質的な犯罪行為は皆無の事案だった。チンピラの因縁以下の案件だった。
 
 小沢一郎氏に責任はなかったが、鳩山政権が普天間問題の着地に失敗して6月2日に総辞職に追い込まれた際、鳩山前首相が誤解を与える発言をしたために、小沢一郎氏が悪人に仕立て上げられてしまった。
 
 小沢一郎氏は真摯に実情を説明してきているが、悪徳ペンタゴン一味のマスゴミが小沢一郎氏を集中攻撃し、民主党内悪徳ペンタゴン派議員が小沢一郎氏を集中攻撃した結果、無実の小沢一郎氏が悪者に仕立て上げられた。
 
 鳩山首相退陣を受けて後継首相に就任した菅直人氏は、卑劣な反小沢氏体制構築に動いた。同時に参院選に際して、消費税大増税公約を提示し、参院選に大敗した。
 
 菅直人氏は、参院選を菅政権に対する信任投票と位置付けたから、参院選敗北を受けて辞任しなければならなかった。ところが、菅直人氏は、自分が参院選前に明言した「信任投票」という言葉を参院選後には一切使わず、自らの責任を回避する方向に疾走した。
 
 小沢一郎氏は、菅直人氏が民主党を完全に分断する党運営を実行していること、2009年総選挙での有権者との約束を破棄し始めたこと、政治主導の公約が実現されず官僚主導に回帰していることを危惧して、代表選出馬を決めた。
 
 これに対して、マスゴミが狂気の偏向報道、狂気の世論調詐ねつ造に動いた。
 
 民主党代表選は小沢一郎氏が勝利を収めたと見られるが、党員・サポーター票の集計で大規模な不正が行われたと考えられ、選挙結果が改ざんされ、菅直人氏が代表に再選されたとの疑いが存在しており、その疑いが現段階では払拭されていない。
 
 この選挙結果を受けて党執行部人事、内閣改造が実行されたが、さらに反小沢体制が構築された。
 
 これが、2003年以来の経緯である。
 
 政権交代を実現させた最大の功労者、貢献者は小沢一郎氏である。そして、小沢一郎氏は検察当局とマスゴミから、史上最大の不正で不当な攻撃を受け続けている。しかし、小沢一郎氏に非があるとの証拠は何ひとつ示されていない。本人も無実潔白を詳細に説明している。
 
 本来、民主党は一丸となって小沢一郎氏を擁護し、結束して検察ファッショ、マスゴミファッショと闘うべき局面である。
 
 ところが、民主党内悪徳ペンタゴン派が、検察ファッショ、マスゴミファッショと同一化して、小沢一郎氏攻撃を展開してきたのだ。
 
 客観的に判断して、小沢一郎氏に対する攻撃は不正で不当なものであり、政権交代実現の最大の功労者である小沢一郎氏を攻撃してきた勢力の行動は許されないものである。人間の道を外していることが最大の問題である。
 
 いま、この人の道を踏み外している人々が、わが世の春を謳歌している。しかし、このようなことが続いて良いはずがない。
 
 天網恢恢疎にして漏らさずである。
 
 不正は必ず発覚する。正義はどっしりと構えて、じっくりと検証を進めれば良い。人の道を外した者には、必ずその報いが来ることを忘れてはならない。

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