不当検察捜査を正当に糾弾した小沢幹事長発言
などがすでに伝えて下さっているが、1月16日の民主党党大会での小沢一郎民主党幹事長の力強い挨拶を紹介させていただく。
メディアが連呼する「説明責任」について、十分対応していると言える。この問題は検察当局が現在捜査を進めており、当事者が発言を控えるというのは当然の対応である。小沢氏は1月12日の会見でもこの方針を伝えていた。
しかし、検察当局が暴走を始め、また、ほとんどのマスメディアが違法な国家公務員による秘密漏えいを情報源としていると見られる偏向報道が激化しているため、真実の一端を示したものである。小沢氏は検察当局と「全面的にきちんと対決して参りたい」との見解を表明した。
鳩山首相は内閣総理大臣であり、行政権の長でもある。国家公務員による守秘義務違反などの公務員の犯罪に対して厳正に対処するとともに、この問題について、取り調べの全面可視化を指示するべきである。また、東京地検特捜部の人事を全面的に刷新し、検察当局が適正な捜査活動を実行する態勢を整備するべく対応するべきである。
この点を含めて「木霊の宿る町」様が的確な指摘を示されている。
以下に小沢幹事長の挨拶を紹介させていただく。
「本日、私は党務報告を申し上げる予定だったが、皆様ご存じのような事態になりましたので、今までは捜査中ということも考慮いたしまして、私も物を言わずにできるだけ静かにしておったわけでありますけれども、現職の国会議員が逮捕されるという事態にまで立ち至りましたので、私はこの機会に、皆様にそして国民皆様に今までの経緯とそして私の考え方、今後の決意について申し上げたい。このことを党大会としてふさわしいことではございませんけれども、皆様のお許しをいただきたい。
私の政治団体に関係する問題は昨年の春、総選挙の前に起こりました。私の秘書の大久保が、ある日突然呼び出しを受けて、その場で逮捕、強制捜査ということになった。それ以来、今日までずっと捜査が続いていたようだが、昨日、きょう、石川議員と同時に私の事務所におりました者も逮捕されるということになりました。
私どもの事務所も、もちろん収支報告にあたりまして、計算の間違いやら、あるいは記載の間違いやら、あったかと思います。しかしながら、このような形式的なミスにつきましては、今までのほとんどのケースで、報告の修正あるいは訂正ということで許されてきたものであります。それにもかかわらず、今回の場合はなぜか、最初から逮捕、強制捜査という経過をたどって、今日に至りました。
私はこの点につきまして、なんとしても納得の出来ない気持ちでおります。そしてさらには、最近の報道で土地の購入にあたりまして、私どもが不正の資金を入手して、その購入に充てたというような報道がなされていると聞いております。
私どもはこの資金について、なんら不正なお金を使っておる訳ではありません。
このことについて、実は今月の初め頃だったでしょうか。
検察当局から、私の方に弁護士を介して、このお金はどういうものですか、という問い合わせがありました。私は別に隠し立てするお金ではありませんでしたので、はっきりとこれは私どもが積み立ててきた個人の資金でございまして、金融機関の名前、支店名もはっきりと申し上げて、どうぞ検察当局でお調べくださいと、そう返答いたしておったのでございます。
そして、その翌日あるいは翌々日だったかと思いますが、検察当局から、その預金口座の書類は入手したと、そういう返答が弁護士を通じてありました。従いまして、私は、これでこの資金についての疑いは晴れたと考えて、安心してよかったなと思っていたところでございました。
それがまた突然、きのうきょう、現職議員を含む3人の逮捕ということになりまして、本当に私は驚いております。
しかも、意図してかどうかは分かりませんけれども、わが党の、この党大会の日に合わせたかのように、このような逮捕が行われている。私はとうていこのようなやり方を容認することできませんし、これがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗たんたるものに将来はなってしまう。私はこのことを私個人のことでうんぬんよりも非常に憂慮いたしております。
そういう意味におきまして、私は断固として、このようなやり方、このようなあり方について毅然として、自らの信念を通し、そして闘っていく決意でございます。
お昼前に鳩山総理ともお話しを致しました。
そして、ただいま総理から大変力強い言葉を頂きました。私はこの総理のお気持ちを支えにいたしまして、今後とも与えられた職責を全力で果たしていくと同時に、当面、こういう権力の行使の仕方について、全面的にきちんと対決して参りたい、そのように考えております。
ただ、当面はこのことにつきまして、私も力を入れ、時間をさかなければならないことが多くなるかと思いますので、当面の間は表向きの仕事につきましては輿石幹事長職務代行にお願いする機会が多くなることと思いますけども、是非とも皆様のご了解を賜りたいと思います。
いずれにいたしましても、本当に国民の皆さんの力で、ようやく日本に議会制民主主義が定着しようとしている矢先でございます。私は本当に40年の政治生活の中で、日本に議会制民主主義が、政権交代可能な本当の民主主義が定着すること、それのみを願って今日までがんばってきました。今年は参院の通常選挙も予定されております。これに勝利することがわが党の、鳩山政権の基盤を盤石にすると同時に、日本の議会制民主主義を定着させることになると信じております。
どうか皆さん、当面、この戦いに力を注いで参りたいと思いますが、いずれにしても夏の参院の通常選挙、互いに力を合わせて、本当に日本に、国民の生活が第一の政治を、そして議会制民主主義の確立のために、みんなで力を合わせて、がんばろうではありませんか。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。」
(ここまで小沢一郎民主党幹事長の挨拶)
検察当局は昨年の「三・三事変(さんさんじへん)」で大失策を演じた。逮捕、起訴するような事案でなかったにもかかわらず、総選挙をにらみ、野党第一党党首の公設秘書を突然、逮捕したのである。この行為は政治謀略以外の何者でもない。この公判が行われているが、検察は窮地に追い込まれている。
「窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)」が今回の「一・一五事変(いちてんいちごじへん)」の実態である可能性が高い。この点については、稿を改める。
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売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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