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2009年12月18日 (金)

「副島隆彦を囲む会」定例会への招聘に感謝

 さる11月28日、東京・永田町の社会文化会館で「副島隆彦を囲む会」主催定例講演会が開催され、私も講師としてお招きに預かった。

申し込みは途中で打ち切られたとのことだが、多数の立ち見の方が出るほどの盛況で、熱気に満ち溢れた会になった。

 

Photo_2

10月の解放以後、初めて多数の聴衆の皆様の前で講演をさせていただいた。

副島隆彦先生には、本年7月に、

「売国者たちの末路」

売国者たちの末路 Book 売国者たちの末路

著者:副島 隆彦,植草 一秀
販売元:祥伝社
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を共著で出版する機会を賜り、身に余るご厚誼を賜っている。解放後に多数の方が参集される講演会で発言機会を賜ったことに、改めて心からの謝意を表したい。

私の演題は、

「日本政治の現状と展望
2010年日本経済再悪化懸念の拡大」

で、小泉竹中政治の総括、政権交代の意味、鳩山新政権の課題と2010年に向けての経済政策運営上のリスクについて解説させていただいた。

内容が多岐にわたり、また、りそな問題、かんぽの宿問題など、詳細な説明が必要な素材が多かったために、後段の経済政策についてのお話が十分には尽くせなかった点をお詫び申し上げたい。

25枚のパワーポイントデータを用意させていただき、説明をさせていただいたが、とりわけ財政運営については、会場にお配りいただいた数表が重要で、数表の数値をご覧いただきながら説明をさせていただいた。

講演会翌日の11月29日テレビ番組で鳩山政権の仙谷由人行政刷新相が財政運営の軌道修正について言及されたが、鳩山政権が2010年に向けて、目先の財政収支尻を取り繕うことを優先することのリスクを中心に説明させていただいた。

私は財政状況の悪化促進を主張したことは一度もない。財政金融の研究を始めた1983年以来、私は一貫して財政健全化のための論議をし続けてきた。私が批判してきたのは、経済状況を無視した緊縮財政による「財政収支改善至上主義」なのである。

近視眼的な「財政再建原理主義」と呼ぶことができる。経済状況が極めて不安定なときに超緊縮財政を強行することの愚を説いてきた。1997年度も2001年度も時の政権はこの誤りを犯した。2001年の小泉政権の罪がはるかに深いのは、2001年の政策運営に際して、97年度に失敗した橋本龍太郎元首相が「同じ轍を踏むな」と警告したにもかかわらず、まったく同じ失敗を繰り返した点にある。

亀井静香金融相がしばしば発言するように、お父さんにがんばって働いてもらい、借金を返さなくてはならないが、そのお父さんに無理をさせては元も子もないのである。

病み上がりのお父さんには栄養と睡眠が不可欠である。不安定な経済は、まず元気にさせることが先決なのである。97年も2001年も病み上がりの日本経済に寒中水泳だの千本ノックを見舞わせた。その結果、病気は再発し、結局治療費も借金も激増してしまったのだ。

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2010年に向けて、経済政策運営の基軸に据えなければならないことは、「経済の回復誘導」なのである。「経済の回復誘導」を犠牲にして、目先の財政収支改善を優先する政策は必ず失敗する。

この「政策基本方針」を定めることが何よりも重要である。菅直人国家戦略相と藤井裕久財務相が主導する緊縮財政論が主導権を握るなら、大きな禍根を残すことになる。菅直人国家戦略相が竹中平蔵氏を会議に招いたと伝えられているが、意味のないことに時間を空費する余裕などないことを重視するべきである。

「副島隆彦の学問道場」様に、11月28日講演会収録DVDについての案内が告知されている。 

講演会のアンケート結果の一部も紹介されている。多くの皆様の身に余るお言葉に心からの感謝を申し上げたい。

なお、感想の一部に

「・9.11テロの女活動家と呼ばれたとのきくちゆみ氏のブログによると、電話で「失礼な奴だ」とか「お前」と呼ばれた由、案外傲慢な素顔かと少し失望していました(女性 60歳 会社役員)」

との記述があった。意味が判然としないが、私はきくちゆみ氏と電話で話したことはないので、誤解のないようにお願い申し上げたい。

 詳しくは副島隆彦先生のサイトをご高覧賜りたいが、私にとってもとても意義深い講演会に参加させていただいたことに深く感謝している。

 11月28日の講演会には、セキュリティー上の理由から、事前告知なしで出演させていただいた。そのなかで、この上なく温かく講演を聞いて下さった出席の皆様にこの場をお借りして改めて心から感謝申し上げる。

 また、副島先生はもちろんのこと、会の司会をご担当下さった中田安彦氏、DVDを告知された須藤喜直氏をはじめとする「副島隆彦を囲む会」のスタッフならびにボランティアの皆様、そのほか多数の関係者の皆様に改めて深く感謝申し上げる。

 講演で日本政治の課題について話をさせていただいたが、現在、日本政治についての執筆を進めている。内容がまとまれば、皆様に報告できる機会をいずれの日にか持ちたいと考えている。

 この稿の結びとして副島隆彦先生のサイトに紹介くださった須藤喜直氏の紹介文を転載させていただく

「今回の定例会には、私達の会の初のゲストとして、なんとエコノミストの植草一秀先生(スリーネーションズリサーチ代表)にご講演をいただきました!

・「副島隆彦を囲む会」主催・定例会、講演会
「民主党新政権と米ドル体制はいつまで続くか」 

講師:副島隆彦先生、植草一秀先生
開催日時:2009年11月28日(土)
会場:社会文化会館 三宅坂ホール
収録時間:約187分
収録内容:副島隆彦先生の講演[約111分]
     /植草一秀先生の講演[約76分]
民主党新政権の行方は?
ベストセラー『売国者たちの末路』で官僚の権力構造に切り込んだ日本最高の知識人2人が、混迷する金融経済の今後を予測しました!!

植草先生は、大人気ブログ「知られざる真実」の中で、政・官・業・外・電の5つの権力からなる「悪徳ペンタゴン」の利権構造による、世論操作の実態を暴いてきたエコノミストです。

本公演では、日頃ブログに書かれていた諸事項が、更に判りやすく解説されています。ソフトな語り口ながら、その内容は高度かつ過激。デフレ脱却のために、「民主党政権はいかなる政策を取るべきか」についても提言します。

副島先生は、後半の講演において「植草一秀の今回の話は、本来であれば衆議院予算委員会で話されることなんですよ」と、絶賛されていました。

民主党新政権の閣僚の派閥構造を解説するほか、新政権をとりまく金融・経済情勢、最新の経済予測を披露。ドル価格下落と連動するように上昇する国際金価格など、金融経済の動きをグラフや表を駆使して解説されています。

最後に行われた「質疑応答」も、歴史や国際政治、資産運用から人生相談に至るまで幅広く、正に談論風発、見ごたえ抜群です。」

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知られざる真実―勾留地にて― Book 知られざる真実―勾留地にて―

著者:植草 一秀
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