« 都議選の投票率を高め政治革命を成就させよう | トップページ | ネットと声かけ運動で都議選投票率を高めよう »

2009年7月10日 (金)

旧日債銀粉飾決算事件で最高裁が口頭弁論決定

1998年に破綻(はたん)した日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の粉飾決算事件で、旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われた同行の元会長窪田弘氏(78)など旧経営陣三人の上告審で、最高裁第二小法廷(古田佑紀裁判長)は、検察、弁護側双方の主張を聞く弁論を11月9日に開くことを決めた

弁論が開かれるのは二審の結論を変更する際に必要となることから、元会長など三人を有罪とした一、二審判決を見直し、逆転無罪とする可能性が表面化した。

この問題と密接に関わるのが旧日債銀と同じ1998年に破綻した旧日本長期信用銀行(現新生銀行)の粉飾決算事件で、最高裁は昨年7月、一、二審で有罪だった旧経営陣三人を逆転で無罪とした。

このことについて、本ブログでは、

昨年7月19日付記事

「長銀事件逆転無罪判決の闇」

7月20日付記事

「長銀事件逆転無罪判決の闇(2)

に、考えられる背景を記述した。

 「日債銀事件」では大蔵省OBで国税庁長官を務めた窪田弘氏が起訴され、1審、2審で執行猶予付き有罪判決が出されている。

大蔵省、財務省は、同省最高幹部を経て日債銀に天下りした窪田氏の有罪確定を回避することを最重要視してきた。

 長銀事件逆転無罪判決を出した裁判官の一人である津野修氏は大蔵官僚出身者であった。長銀事件の逆転無罪判決は、日債銀事件の逆転無罪判決を導くための伏線であったと考えられる。

 予想通りの旧日債銀粉飾決算事件の最高裁弁論決定である。

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ

売国者たちの末路 Book 売国者たちの末路

著者:副島 隆彦,植草 一秀
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

知られざる真実―勾留地にて― Book 知られざる真実―勾留地にて―

著者:植草 一秀
販売元:イプシロン出版企画
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 都議選の投票率を高め政治革命を成就させよう | トップページ | ネットと声かけ運動で都議選投票率を高めよう »

警察・検察・司法(2)」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 旧日債銀粉飾決算事件で最高裁が口頭弁論決定:

» 衆院選 来月末以降に、与党で大勢 逆風懸念 [ひげログ人]
麻生首相が、卒業旅行に行っている中、本日の東京新聞に衆院選の先送りが載った。 都 [続きを読む]

« 都議選の投票率を高め政治革命を成就させよう | トップページ | ネットと声かけ運動で都議選投票率を高めよう »

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ