皆様の温かなご支援に感謝申し上げます
日本の警察、検察、司法権力は腐敗している。私は今回の最高裁不当判決が示されるまで、慎重に裁判所批判を避けてきたが、現実は予想通りのものであった。
民主主義制度、基本的人権を守る上で、警察・検察・司法制度における前近代性除去は何よりも優先されるべき事項である。しかし、日本では政治家でさえ、これらの勢力を敵に回したくないとの理由から、本格的な改革に取り組むことを躊躇(ちゅうちょ)する。
本ブログでしばしば取り上げる「フランス人権宣言」がたった17条の条文のなかに、「政治的自由」、「法の下の平等」、「罪刑法定主義」、「適法手続き」、「無罪推定の原則」などを定めているのは、人権に対する警察権力行使に内在する危険性を深く認識したからに他ならない。
フランス人権宣言はアメリカ合衆国で自由主義精神の洗礼を受けたラ・ファイエットによって起草され、1789年にフランス国民会議によって議決され、1791年のフランス初の憲法冒頭に掲載されたものである。
爾来(じらい)、220年の時間を経た日本では、いまも警察・検察・司法制度、人権軽視がフランス人権宣言以前の状況に放置されている。この問題の潜在的な重大さは極めて深い。
日本の議院内閣制は、法令上の規定によって付与されている権能を最大に活用すると、三権を掌握する独裁者としての地位を内閣総理大臣に付与しかねない危険性を内包している。内閣総理大臣は警察・検察権力の上位に位置し、その活動を指揮し得る立場にある。また、最高裁長官の指名権、および最高裁長官以外の裁判官の任命権は内閣にある。
つまり、内閣総理大臣は司法権を掌握しうる地位にあるのだ。
日本でも建前上は「罪刑法定主義」、「適法手続き」、「無罪推定の原則」、「法の下の平等」、「政治的自由」を基本に据えていることとされているが、現実が異なる。
白川勝彦氏が指摘されるように「Due Process of Law」=「適法手続き」の取り扱いが極めて杜撰(ずさん)である。このために、無数の冤罪が生まれている。
足利事件で菅家利和さんの無実が明らかにされ、菅家さんは17年ぶりに自由を取り戻した。しかし、17年の時間を誰も埋め合わせることができない。私たちが考えなければならないことは、目に見えない水面下に多数の冤罪被害者が存在することである。
今回の最高裁不当判決についてのコメントを掲載したところ、本当に多くの皆さまから身に余る温かなお言葉を賜った。心から深く感謝申し上げる。私が罪を犯しているなら、私は潔く事実を認め、罪を償う道を選択している。
98年事件、04年事件、06年事件のいずれについても、私は事実をありのままに述べてきた。天に誓って無実潔白である。心に一点の曇りもない。
「天知る、地知る、汝知る、我知る」との「四知」という言葉があり、拙著『知られざる真実-勾留地にて-』にも記述した。心に一点の曇りもないから、人の世でいかなる弾圧を受けようとも、恥じることはなく、正々堂々と前に向かって進んでゆくことができる。
同時に、多くの心ある人々が、真実を見つめようとし、私の言葉を信じてくれる。この心が私を支えてくれている。真実を見つめる皆様のお心に心から感謝を申し上げたい。
副島隆彦氏は著名人の立場にあり、実名を明らかにするなかで、私の言葉を信じて下さり、対談として著書を出版下さった。そのご決断に心より感謝申し上げている。一人でも多くの皆様に真実を伝えるうえで、この上ない大きな力を賜った。
ネット上でも本当に多くの皆さまから温かなお言葉を賜っていることに、深く感謝を申し上げたい。
「神州の泉」様、「カナダde日本語」様、「Aobadai Life」様、「晴天とら日和」様、「文藝評論家山崎行太郎」様、「反戦な家づくり」様、「Easy Resistance」様、「東京サバイバル情報」様、「一秀君の同級生のブログ」様、「どなんとぅ ぬ だぁ」様をはじめ、多数の皆さまから本当にありがたいお言葉を賜った。すべてを紹介申し上げられないが心より感謝申し上げたい。
また、本ブログへの情報伝達の重責を担って下さっている「植草事件の真相掲示板」様にも、非常に多くの皆さまからありがたいお言葉を多数賜っている。
また、日本電子新聞社様が、『売国者たちの末路 私たちは国家の暴力と闘う』について、ありがたい書評を掲載くださった。書評掲載にお礼申し上げるとともに、ご高覧賜りたい。
次期総選挙が目前に迫り、日本は歴史上、最も重要な時を迎えている。フランス革命前夜と言い換えてもよいかも知れない。
政権交代を実現し、警察・検察・司法制度の前近代性を除去しなければならない。日本に本当の意味での民主主義を初めて確立することが求められている。
既得権益勢力である「悪徳ペンタゴン勢力」は総選挙まで、あらゆる手段を用いて、本格政権交代阻止に向けての工作活動を展開してくると考えられる。この時期の上告棄却もその一環であると考えられる。
私も残された時間のなかで、可能な限り情報を発信する所存である。
マハトマ・ガンディーの「真実と愛は必ず勝利する」の言葉を刻み、進んで参りたいと思う。
「Aobadai Life」様が拙著『知られざる真実-勾留地にて-』から、以下の記述を掲載下さった。
「人として生まれた貴重な時間をどう充実させるか。
それが人生の課題だ。
不条理や理不尽を与えられることもある。
その困難、試練を乗り越える原動力は愛の力だと思う。
『愛を知ること』が生きることの素晴らしさだと感じた。
心と心は時空を超えてつながる。
それを感じることができるなら、いかなる困難も克服できると思う。
苦難を克服し、信念を守って生きてゆきたい。
発言を続けることは危険を伴う。
しかし、人はパンのために生きる存在ではない。
いかなる妨害があろうとも屈服せず、
勇気をもって今後も発言を続ける覚悟だ」
ここで言う「愛」とは人間愛、「無償の愛」である。人を人として慈しむ心=「無償の愛」の力が人を救済すると思う。
本当に多くの皆様から「無償の愛」を賜り、そのエネルギーは宇宙を貫く。
微力ながら私も自分のできること、自分の使命を果たしてまいる所存である。なにとぞ今後ともご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
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売国者たちの末路 著者:副島 隆彦,植草 一秀 |
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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はじめの事件とされるのが、98年の東海道線車中でのことなのだが、この時から警察(公安)は、目を付けていたのだろうか。この時期には、テレビ番組に出演しはじめた頃のように思う。
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» 植草一秀氏よ口封じに屈服するな! [報恩感謝 ありがとうございます]
= 植草被告の上告棄却、痴漢行為で実刑確定へ =
6月27日11時17分配信 読売新聞
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電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元名古屋商科大大学院客員教授、植草一秀被告(48)の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は被告の上告を棄却する決定をした。決定は25日付。懲役4月の実刑とした1、2審判決が確定する。
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当ブログでは「司法」を義務教育の教科にすることを提唱します。
司法は本当に大切なことで皆が勉強すべきことだと思います。
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